ティータイム

天才棋士 藤井四段…15歳の苦闘と頼もしい未来

2017-10-17 NEW!

 

10月8日放送の【NHKスペシャル 藤井聡太】『天才棋士 15歳の苦闘 独占密着 藤井聡太』

ご覧になられましたか?当ブログでは、先日も【天才 羽生棋士が変えた将棋界…心の強さを

引き出す迷宮】と題して同じ天才棋士について書いたばかりですが、「400年にひとりの

天才」と呼ばれている藤井聡太四段のスペシャルもなかなか面白く見させて頂きました。

 

デビュー戦の相手は加藤一二三九段。バラエティに顔を出すようになって、加藤九段の凄さが

分かりにくくなってしまいましたが、将棋を指すと違うんですよ。勿論、藤井君(君では失礼か

もしれませんが、ご了承頂いて…)は対局の前日、眠れるか不安になるほど緊張していました。

プロ棋士は数十手先まで読むのが普通ですが、藤井君は他の棋士が考えもしない指し手まで考え、

読んでいます。対戦中、驚きの表情で加藤九段が藤井君に目をやるシーンは印象的でした。

史上最年少棋士の快進撃はここから始まりました。

 

奇跡とも言える連勝劇を披露し将棋ファンのみならず日本中が釘付けになり熱狂する中、その

重圧に押しつぶされそうになっていた藤井君。この一年、プロ棋士と中学生の二足のわらじを

履き、週二回の対局のたびに大阪や東京に1人で向かう忙しい日々を送っていました。好きな

科目は数学と体育。同級生からほめられてはにかむ笑顔。学校では将棋の話を一切しないとか。

 

22連勝を迎えた大局では、終盤にミスを犯してしまい、珍しくも苛立ちを見せていました。

連勝へのプレッシャーはないと語っていても、世間からの期待は14歳の少年の想像を遥かに

越えるもの…。

 

29連勝を達成したその日には、連勝を阻止すべく、一人の若手棋士が大局の場に偵察へと来て

いました。攻めの達人と呼ばれる佐々木勇気六段で、意外な位置に王を動かす作戦を取り、

藤井君のミスを誘うものとなって、連勝は29で止まってしまいました。佐々木六段は大局後の

コメントで「私たちの世代の意地というのも見せたいなと思っていましたので壁になれたのは

良かったなと思います」と述べています。

 

7月以降はトップ棋士から完膚なきまでに叩かれる対局が続いていました。藤井君はもがき

苦しんでいました。負けが続く中、藤井君は自身に何が足りなかったか考え、AIを搭載した

将棋とのやりとりや、勉強会に参加して、何かを掴もうと四苦八苦します。藤井四段の師匠

である杉本昌隆七段は「勝負にかける言葉として慰めは必要ない。毎回、良い将棋が指せて

勝っていけたらこんな簡単な世界はない。難しいからこそ何十年もかけてやる価値のある世界

ですから悩むのは良いこと」と話していました。

 

真価が問われる大局で生放送となるNHK杯。相手は名人などのタイトルをとってきたあの森内

俊之九段。大局が始まると藤井君は8八歩と呼ばれる手を打ち、一度は払われるも再度同じ場所

に8八歩を打ち込みます。当初は藤井君がミスをしたと誰もが思い込んでいましたが、戦局が

進むにつれ、王を追い詰める形となりました。その後大局において勝利を納め、手応えを感じた

藤井君は自分の力を出しきれたかなと話していました。厳しい勝負の世界、戦いはまだ始まっ

たばかりですが、ただ者ではない頼もしい青年の姿がそこにはありました。

 

子供の頃、将棋教室では、大会の直前になるといつも見せられていたブルー・スリーの『燃え

よドラゴン』。絶対絶命でも諦めずに闘い続けた主人公…。将棋は頭脳の格闘技だと話す先生。

苦しい時、必死で打開策を見いだそうとするとき、ブルー・スリーが映画の中で言います。

 

【指先に全神経を集めろ…さもないと栄光は得られない】

 

なんとも、こんなところでブルー・スリーにご対面するとは思ってもみませんでした (^-^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的に笑顔なのと、笑顔を求めるのは違う・・・

2017-10-16 NEW!

 

NHKスペシャル『亜由未が教えてくれたこと~障害者の妹を撮る~』ご覧になられた方は

居られるでしょうか。

 

2016年7月26日、相模原市の障害者施設で入所者ら46人が刺され、19人が亡くなった事件が

ありました。犯人の言葉「障害者は不幸を作ることしかできない」という悲しい偏見に驚か

されたのも…記憶に新しい所です。

 

とても残念な話でしたが、今回は犠牲者と同じ重度の障害を持つ亜由未さんが主役。カメラで

追っていくのが、NHK青森でディレクターをしている実のお兄さんでした。お兄さんは『自分の

家族は不幸じゃない』と伝えたかったそうですが、小さい頃から介助や世話は親任せ。障害者の

家族は幸せだと胸を張って言えるのか…両親に相談し、介助をしながら亜由未さんを1か月に

わたり撮影することになったのです。

 

亜由未さんは、両親やヘルパーさんには幸せそうに笑顔を見せるのに、お兄さんには不機嫌

な顔で、なかなか警戒心を解いてくれませんでした。介助の大変さばかり感じ焦る毎日が続き

ました。そんなある日、両親から「結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害

者は幸せじゃないと生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう」と

戒められてしまいます。

 

亜由未さんは先天性の心臓病で、生後4日目に手術を受けました。脳の血管が破れ、障害が

残ったのです。脳性まひで首と右手以外はほとんど動かせません。鼻から胃に通したチューブ

で栄養と水分を取っています。1日2回の散歩が日課で、亜由未さんは、近所の人たちから

何度も声を掛けられる笑顔の素敵な人でした。

 

18年前にお母さんは大きな病気を患い、大腸を全摘出しています。寝ている間も体位交換は

欠かせないので、お母さんは週5日、1時間おきに朝まで介助を行っています。本当に大変な

事です…。

 

亜由未さんの家は4年前から「あゆちゃんち」という看板を掲げていました。亜由未さんが

地域の人と交流できるように、自宅で月に数回、英語教室や太極拳などのイベントを開催し

ているのです。障害者への偏見が生まれるのは、地域に障害者の居場所が少ないからだと

お母さんは考えていました。障害者が『生きていても仕方ない』などと言われるのは、障害者

自身ではなく社会のせいだとお母さんは話します。

 

ほとんど言葉を発することができない亜由未さんを、理解しようともがくお兄さんの姿を

通じて、障害者を育てる家族の本音、大変なのと不幸は違うということ、そして共に生きる

幸せとは何かを考えさせてくれました。

 

【結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害者は幸せじゃないと

        生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう】

 

どんなに大変でも、どんなに辛くても、生きていて欲しいという家族の思い。自由に動きた

くても動けない…それでも、その命を全うしようとするひたむきな姿。どんなに不自由であっ

ても、幸せになる権利は誰にだってあるはずです。生きているからには、少しでも、そんな

体験をさせてあげたいと思うのが家族なのではないでしょうか。

 

私にも障害を持った甥っ子がいます。左足が折れて右足が変形し、自分では動く事すらでき

なくなっしまった動物の家族もいます。サポートする家族の苦労は、痛いほど分かります。

できることなら、本人や家族の負担が、少しでも軽減できるように、社会のサポート体制や

環境が整っていって欲しいものです。優れた医療器具や技術の進歩を、国も率先して支援し

て欲しい…そんな事を、心から願うばかりです。


 

  

 

 

 

 

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地元愛・家族愛・人間愛に溢れた素敵なお菓子メーカー

2017-10-13 NEW!

 

10月5日放送のカンブリア宮殿『行列のできる地方銘菓スペシャル①地元愛と親子の絆が生ん

だ感動の菓子メーカー』の回、ご覧になられましたか?全国各地の百貨店で開かれる物産展で

必ず大行列を生み出すという菓子メーカー・ホリが今回の主役でした。

 

客を熱狂させるのは、魚介の旨みが染み込んだ「北海道開拓おかき」や濃厚なシュークリーム

など、地元北海道の素材の味を存分に生かした幅広いジャンルの“他にないお菓子”の数々。

北海道に9店舗構えるだけのホリが、年商100億円にまで成長を続けてきた、その裏には、

徹底的に北海道産の原料にこだわり抜く戦略がありました。

 

牛乳や米はもちろん、リンゴだって可能な限り北海道産。「おかき」に使うのは、えりも町の

昆布に、増毛町の甘エビ、枝幸町のホタテなど、道内を探し歩いて発掘した、おかきの食感や

風味を最高に引き立てる素材ばかり。その上、製品には原料を提供してくれた地域名など、

目立つ様にして売っているのです。人口1万7,000人の田舎町・砂川市から北海道の魅力を

全国に発信し続けるホリ。地域の生産者と一体となって作り上げる地元愛には感服するばか

りでした。

 

現社長のビジネスの原点は、炭鉱に囲まれた砂川市で父が始めたお菓子づくり。苦労して炭鉱

夫に手作り菓子を売っていた父は、「息子たちに辛い思いをさせたくない」と、現社長を薬科

大学に行かせ、大手薬品メーカーに就職させました。しかし、時代の流れの中で、地元の炭坑が

相次ぎ閉鎖し、父が経営難に陥るや、現社長は会社を辞め、兄と共に廃業寸前だった家業を継ぐ

決意をしたのです。

 

親子で力を合わせ、北海道中をトラックで回り、懸命にお菓子を売り歩いていた堀一家が目を

付けたのは、夕張で売れ始めていたおいしいメロン。兄は農家へ仕入れ交渉に通い、父が試作、

現社長が生産設備設計。親子3人で必死に商品開発を続け、メロンの果肉をそのまま生かした

「夕張メロンピュアゼリー」を完成させたのです。いまや北海道のお中元ギフト13年連続1位を

獲得するほどの大ヒット商品となった裏には、「絶対に兄弟喧嘩をするな」という父の教えが

あったと言います。

 

ホリは菓子で稼いだ資金を、ビジネスで支えてくれた地元・北海道に様々な形で還元してき

ました。それが、夕張市で減少するメロン農家の支援。そして、本社のある砂川市では、発売

したお菓子がヒットするたびに砂川市内に工場を建設し、地元の雇用も創出してきました。

 

特筆すべきことは、高齢者でも長く働けるようにと、重労働のロボット化も進めていたこと。

ロボット化は、通常人件費を下げるために行われるものと思って来ましたが、高齢者の負担を

軽減する為とは、本当に素敵な話です。現在では社員の13%が60歳以上。80歳になる従業員も

元気に働き続けているそうです。

 

また、祝60周年記念の時には、当初パーティーを企画していそうですが、『社員が喜ぶものを』

という意見をもとに、お金入りの通帳を配布したとか。パートさんも含めて、勤続年数で金額

差をつけて渡されたとかで、地元愛、家族愛もさることながら、人間愛にも溢れている…そん

な印象を受けました。社長の金言…【従業員が誇りを持てる会社をつくる】…納得です。

 

いつもの村上龍の編集後記では、こんな風に書かれていました。

『「お菓子は人を笑顔にする」創業以来の、ホリの企業理念だ。だが、お菓子は、作り手にも

幸福をもたらすのだと、堀さんと話してそう思った。「もう経営継続は無理だ、店を畳むが、

帰ってくるな」という父親の一報に接し、薬剤師として一家をなしていた堀兄弟は故郷に戻り、

家族一丸となって事業を再興させる。まるで心温まる映画を見るようだ。おいしいお菓子の

数々は、そうやって生まれた。家族の愛情が、お菓子開発への強いモチベーションとなり、

努力や工夫は尽きることなく、そして、多くの人の笑顔につながっていく。』

 

経営者としての魅力もそうですが、人として、本当に魅力ある素敵な方でした。
 

 

 

 

 

 

 

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イノベーションで驚異のジャパンミラクルを達成!

2017-10-6 NEW!

 

9月28日放送のカンブリア宮殿『ジャパンミラクルで大躍進!外資系食品企業のイノベーショ

ン戦略』ネスレ日本の回、ご覧になられましたか?コーヒーの「ネスカフェ」、日本で最も

売れているチョコレート菓子「キットカット」など、強力なブランド商品を展開するネスレは、

100年以上の歴史を持ち、スイスに本社を置く外資系の老舗グローバル企業です。そんな食の

巨大企業、ネスレの中で、一際業績を伸ばしているのが、日本の現地法人「ネスレ日本」です。

そして、そのトップこそ、日本人初の生え抜き社長となった今回の主役高岡浩三さん。

 

高岡さんは、11歳の時、父親をガンで亡くされたそうです。祖父も父親も若くして亡くなった

事の影響か、若くして大きな仕事ができる外資系企業を選んだそうです。神戸大学を卒業後、

ネスレ日本に入社し、主にマーケティングを担当。すると41歳の時、大きな試練が訪れ、売り

上げが不振だったキットカットの再生を、5%の成長ではなくて、5年で5倍にしろとスイス

本社から託されてしまいます。

 

社長就任後、社員の発想力を高めようと、イノベーションアワードを実施。社員のやる気を

上げ、顧客が気づいていない問題点を見つけ、解決していく】という独自のイノベーション

戦略で好業績を続け、マイナス成長をプラスに転じさせます。なんと、与えられた5倍の目標

も4年で達成し、スイスの本社からは「ジャパンミラクル」と称賛されたのです。

 

そんな社長の金言は、【イノベージョンは 個人の発想からしか生まれない】・・・創業者で

薬剤師のアンリ・ネスレは、母乳で育つことのできない新生児のためにベビーフードを開発

されたそうです。母乳やそれまで一般的だった代替品も受け付けなかった早産児にも効果が

あったことで、瞬く間にヨーロッパで広く販売されるようになったそうです。

 

そんな前身からか、ソニーと共同でコーヒーメーカーとタブレットで連動できる音声認識シス

テムまで開発しています。この音声認識システムを使うと、タブレットに呼びかけるだけで

簡単にお好みのコーヒーを淹れてくれるのです。このシステムの凄い所は、超高齢化社会を

見据えており、独居老人が難しい操作をすることがなく、対話形式で安否確認もできるので、

地方の自治体も熱い視線をよせており、思わず千葉から離れた仙台で一人暮らす祖父にとも…。

 

村上龍の編集後記では、こんな事が書かれていました。

 

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ネスレ、ネスレ日本、両社とも歴史的な企業だが、常に「先端的」だ。印象的だったのは、

イノベーションという言葉のとらえ方だ。ウォークマン、カップ麺など、画期的な製品・

商品開発がイノベーションだと、どこかでずっと思いこんでいた。商品・製品が消費者の

手に入るまで、すべての過程にイノベーションは存在すると、高岡さんに教わった。「創造

的な思考を、ミもフタもなく長時間続けること」まさに真理だ。「アイデアが出ない」とい

う言い訳が無効になる。アイデアが出ないわけではない、充分に考えていないだけなのだ。

一言『イノベーションの新しい定義』

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今回は【イノベーション】という言葉が再三出てきたので、改めてWikipediaで調べてみると、

このように書いてありました。・・・イノベーションとは、物事の「新結合」「新機軸」

「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には

新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義

のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い

変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を

取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

 

良い「アイデアが出ない」と嘆きたい時に思い出したいですね…

「創造的な思考を、ミもフタもなく長時間続けること」
   まさに真理だ。「アイデアが出ない」という言い訳が無効になる。
      アイデアが出ないわけではない、充分に考えていないだけなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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天才 羽生棋士が変えた将棋界…心の強さを引き出す迷宮

2017-10-5 NEW!

 

10月3日放送のアナザーストーリーズ「羽生善治 史上初の七冠制覇~ヒーローに翻弄された

男たち」ご覧になられましたか?

1996年2月14日。一人の若者が、前代未聞の偉業を成し遂げました。御存知、羽生善治棋士。

将棋界にある7つのタイトル「名人、竜王、王位、棋王、王座、棋聖、王将」を全て制覇して、

1,000年以上にも及ぶ将棋界において、史上初となる七冠制覇を成し遂げてしまったのです。

 

その大記録に日本中が将棋ブームとなって、棋士が公文の宣伝に出るという注目度。それまで

あり得なかったグッズ販売まで巻き起こってしまいました。しかし、七冠制覇の裏で、大きな

人生の分岐点に立たされた人たちがいたのです。

 

その一人目が、七冠をかける王将戦で、最後の対戦相手となった谷川浩司棋士。羽生の七冠

制覇を前年は阻止したものの、1996年には立て続けに3勝と羽生に先行され、その日も、なす

すべもない状態で終盤を迎えていました。1995年の闘いの後は、七冠への挑戦切符など、そう

そう得られるものではないから、翌年も同じように七冠を阻止するための闘いになるとは思っ

ていなかったそうです。

 

羽生さんが七冠を制覇した瞬間、報道陣は一斉に谷川さんの後ろに回って、谷川さんの背中

から羽生さんめがけてフラッシュを浴びせました。かつては自分が逆の立場だっただけに思い

出したくもない屈辱だったようですが、そんなシーンの前、まだ戦っている最中に、背後に

あったお菓子などを片付けるように主催者にすすめていたのですから、早い段階から覚悟を

決めておられたんですよね。

 

それでも、自分らしさを失って、まともに戦えなかった事に気づいていくと、再び王将戦の

タイトルを奪い返すまで復活していくところなど、流石の谷川さんでした。ボロボロに噛ま

れた将棋の駒は、負けず嫌いの谷川さんの性格が伺えて、面白く見させて頂きました。

 

羽生さんの小学生時代からのライバル森内俊之棋士。しかし、羽生さんは、いつも一歩先を

歩いていました。天才羽生の存在に人一倍苦しみ、なかなかタイトルも取れずに自分を見失っ

ていく森内さん。羽生さんとの対戦成績は、大きく水をあけられている訳ではなかったのに、

結果を出せずにいた森内さんが悩んだ末にたどり着いた答え。それは、自分の粘り強さでした。

 

そして、その粘り強さをフルに発揮できる、持ち時間の長い名人戦でタイトルを奪取すると

5期にわたってタイトルを奪取し、羽生さんより先に永世名人の資格を勝ち取ったのです。

 

それまでの将棋のイメージを変え、現代将棋のパイオニアとなって、今話題の藤井聡太棋士の

登場にも影響を与えたのではないかと思える羽生さん。それまでの将棋を軽んじたと様々な

バッシングを受け、苦しんだ革命時の羽生さんは、一時期は『自分は、道を踏み外してしまった

のではないか』とまで思い悩んだそうです。

そんなバッシングをはね除けての、七冠への2度目の挑戦…そして、勝利…凄い人です。

 

面白かったのは、小学生の時に作られたという飛車を3枚使う詰め将棋。飛車が3枚など、あり

えない話なんですが、将棋道場の先生に注意されると、『だって3枚ないと、つまんないんだ

もん』と返してきたそうです。常識、定石…そんな型にハマらない考え方が、強さの源なんで

しょうね。

 

将棋を始めて、たった2年で四段まで上り詰めたという羽生さん。AI将棋電王戦で君臨して

いるPonanzaがありますが、対抗できる数少ない棋士だと私は思っているのですが…

 

 

 

 

 

 

 

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【引く】車椅子が、諦めていた人の心と命を救う

2017-10-4 NEW!

 

9月30日テレビ東京で放送された『起業人のキセキ 業界の常識を打ち破れ』ご覧になられまし

たか? 番組では3人の起業家が紹介されていました。

 

1人目はairClosetの社長さん。洋服は自分で選ぶという常識を打ち破って、プロのスタイリスト

が毎月3着の服をコーディネートして、素敵な箱に収めて贈ってくれるというインターネットビ

ジネス。

 

2人目は、『100年後は世界一になる』と語るライフネット生命の社長さん。今はコメンテー

ターとしても活躍されている出口さんと組んでの会社設立。余計な固定費を削減することで

生命保険料を格安にしてしまったことは有名なお話。

 

そして、3人目が、『車椅子は押して動かす』という常識を打ち破った株式会社ジンリキの社長

さん。車椅子が、わずか1㎝の段差すら、簡単には越えられないことを、恥ずかしながら初めて

知りました。今回初めて知った会社なので、この『JINRIKI』の社長中村さんについて、今日は、

お話ししたいと思います。

 

中村さんの4歳下の弟さんは、生まれて間もなく小児麻痺を患い、車いす生活を余儀なくされ

たそうで、幼少期を共に過ごした弟さんは13歳であまりにも短い生涯を閉じたそうです。

一度は『引く』という車いすの発想を思いつきながら断念していた中村さんですが、東日本大

震災をきっかけに『自分にできることは何だろうと、改めてもう1回考えたときに…。もしか

したら、1人でも2人でも…。やるべきことはそれかなと思い…。』JINRIKIを形にする取り

組みが始まったそうです。

 

この【押す】のではなく【引く】車いすは、介助する人の負担を軽減するだけでなく、これま

で難易度の高く、行ける所が限定されていたのを開放し、災害の避難経路すら健常者と変わら

ない時間で移動する事を可能にしていました。東日本大震災が起こってから、車いす生活だっ

た人は、何かあった時は、他の人と同じように生き抜けないと諦めていた方も居られたようで、

この車椅子の存在を知った事で『あなたは命の恩人です』と『これで皆と同じように生きていけ

ます』そう話してくれたそうです。

 

中村さんは、全国の観光地にも積極的な働きかけを行っており、和歌山城では、忍者に扮した

スタッフがJINRIKI付きの車いすで案内してくれるそうです。車いす利用者にも気兼ねなく来て

もらうためJINRIKIを採用する観光地は増えているとのこと。また、昨年インドで行われた障害

者について考える世界会議にも招待されるなど、確実にその裾野を広げています。

 

最後に中村さんは、こんな事を話されていました。

『圧倒的足りない部分は皆さんのサポート体制というかケア』『大丈夫ですよ、前輪持ち上げ

ますよ、「ひと言」声をかけて手伝っていただけるこの状況が、もっともっと広がればホント

の意味でのバリアフリーになった。』『今の状況の中でやるべき事は、もっともっと皆さんに、

一般の方が、全員が、「誰でも車いすを押せますよ。」更にJINRIKIを使ってどこでも行けます

よ。』そんな車いす利用者にとって本当の意味での優しい世界を目指したいと話されていたの

です。

 

番組の中では、実際に進行を務める人たちが【引く】車椅子と【押す】車椅子の違いを体験

されていましたが、貴重なシーンだったと思います。『これで皆と同じように生きていけま

す』というメッセージ、暫くは頭から離れそうもありません。知る事、大切ですね。
 

 

 

 

 

 

 

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地味な「腎臓」が寿命を左右し、「人体ネットワーク」の要になるとか…。

2017-10-3 NEW!

 

昨日に続いて、NHKスペシャル『「人体」“腎臓”があなたの寿命を決める』ご覧になられまし

たか?普段あまり意識しない「腎臓」が、なんと寿命をも左右する、人体の「隠れた要」だ

というお話。10月1日の「人体」第1集・腎臓では、そんな「腎臓の知られざる正体」について

放送されたのです。中身は言うまでもなく濃いものでしたので、ここで全てについて触れる

ことなど、とてもできませんので、是非、見逃された方は再放送を録画してでもご覧頂ければ

と思います。

 

腎臓が血液をろ過しておしっこをつくる際、同時に、巧妙な仕掛けによって「血液の成分調整」

を行っています。腎臓の本当の役割は、血液の成分を厳密に適正に維持する、「血液の管理」

だったのです。その時その時、体にどんな成分がどれだけ必要なのか。「再吸収」を行う際、

腎臓はさまざまな臓器から情報を受け取って、血液の成分を絶妙にコントロールしています。

まさに「人体ネットワーク」の要ともいうべき存在だったのです。

 

つまり、腎臓の異常が全身のほかの臓器にも悪影響をもたらし、逆にほかの臓器で異常が起き

ると、その影響が腎臓に及びます。世界中の医学論文を解析したある研究では、入院患者全体

のうち5人に1人が「急性腎障害(AKI)」という症状を発症し、命のリスクにさらされている

ことが明らかになってきました。気づかずに放置すれば、腎臓の障害が全身のほかの臓器にも

飛び火し、「多臓器不全」を起こして死に至ることも少なくないというのです。

 

治療のために投与される薬などが腎臓に負担をかけていることも、その一因になっていると

指摘されています。命を守るために、常に腎臓を見守る。そんな新しい医療の発想が、取り

上げられたイギリスの病院では、既に導入されていました。心拍数だけでなく、腎臓の状態も

常に監視していたのです。

 

私事ですが、昨年の秋に、健康保険協会から慢性腎臓病(CKD)の疑いがあるという通知が

突然届きました。理由は、その指標となる推算糸球体濾過量(eGFR)が低い状態が何年も

続いているからという事でした。ちなみに、このeGFRは血清クレアチニン値と年齢と性別から

計算でき、『知ろう。ふせごう。慢性腎臓病(CKD)』という協和発酵キリン株式会社サイトの

トップページ右下の『調べてみようeGFR測定』というボタンをクリックする事でも、簡単に

診断が出来ます。

 

で、元に戻りますが、番組の前半で触れられた『腎臓を鍛える』…というお話。

標高およそ2,000mにあるプールで行われる競泳選手による【酸素の薄い】「高地トレーニ

ング」。トレーニングを始めて間もない練習後、血液中の酸素量(血中酸素飽和度)を計測

すると、80%台。平地では通常96%を切ることはないそうです。体がたいへんな酸欠状態に

陥っていったというのです。

 

ところが、それから2週間後。ふたたび練習後に測定を行うと、90%を超える値に回復して

いました。「高地順応」と呼ばれる現象で、体が酸素の薄い環境に見事に適応したのです。

このとき鍛えられていたのが【腎臓】。体内に酸素が足りなくなると、それを察知し、

「酸素がほしい!」という腎臓からのメッセージを全身に伝えます。

 

これによって骨の内部、「骨髄」では、酸素を運ぶ「赤血球」が増産され、体中に効率よく

酸素を運べるようになるのです。実際、高地トレーニングを行うと、2週間ほどで赤血球が

大幅に増えるそうです。

 

腎臓機能が弱くなっていると言われてしまうと、こうした番組を見た後に思うのは『私って

短命なのか?』と落ち込んでしまうこと…。沢山止められない薬を飲み続けて腎臓に負担を

かけているし…。

 

そして、『腎臓を鍛える』という話を聞いてしまうと、『私も高地トレーニングすれば?』

って、思ってしまいますよねぇ…。この年で、そんな事をしたら、腎臓の前に心臓が止まって

しまいそうです…。思考が単純すぎますかねぇ…。でも、『腎臓にも思いやりが必要』だとは

痛いほど感じる事が出来ました。

 

【第2集“脂肪と筋肉”の会話がメタボを治す】…またまた私に深く関係しているテーマのよう

で、11月5日(日) 21時〜の放送となっています。お見逃しなく!!私も、見逃さないようにしな

くては・・・
 

 

 

 

 

 

 

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新シリーズ【人体 プロローグ「神秘の巨大ネットワーク」】面白いです!!

2017-10-2 NEW!

 

9月30日から始まったNHKスペシャルの新シリーズ【人体  プロローグ「神秘の巨大ネット

ワーク」】ご覧になられましたか?『驚異の小宇宙  人体』が放送されてから、もう28年経過

していたんだと知りましたが、その時司会をされていたタモリさんと、なんと、あのノーベル

医学・生理学賞を受賞された山中伸弥先生が司会進行をされていくのです!!

 

前シリーズの【驚異の小宇宙  人体】も、とても面白いものでしたが、このシリーズは、もっ

と凄い事になりそうです。番組概要としては、このようにホームページに書かれておりました。
 

********************************

今、医学の世界で、これまでの「人体観」を覆す、巨大なパラダイムシフトが起こりつつあ

ります。今までは、人体のイメージと言えば、「脳が全体の司令塔となり、他の臓器はそれに

従う」というものでした。ところが最新科学は、その常識を覆しました。なんと、「体中の

臓器が互いに直接情報をやりとりすることで、私たちの体は成り立っている」。そんな驚き

の事実が明らかになってきたのです。

このいわば「臓器同士の会話」を知ることで、いま医療の世界に大革命が起きています。

例えば、がんや認知症、メタボなどの悩ましい病気を克服する画期的な方法が成果をあげ

始めているのです。

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新たな医学の潮流の全貌を翌日の10月1日から、殆ど毎月月初めの日曜日、全8回にわたって

紹介していく新シリーズ「人体」。プロローグでは、最先端の顕微鏡技術でとらえられた

驚異の体内映像と、がんを早期に発見する画期的な検診方法や、がんの再発を防ぐ新たな

治療方法などの最前線を分かりやすく紹介しながら、シリーズへの期待感を膨らませてくれ

ました。

 

息をのむ映像美! 全く新しい健康常識!神秘的な体の秘密を解き明かしていく知的エンター

テインメント!肺、心臓、胃など、さまざまな臓器があることは知っていますが、状況に

応じて、一糸乱れず働いてくれるのは、臓器同士がメッセージ物質を利用して情報交換を行い、

支え合って働いているからなんだとか…。

 

レゴブロックを使って、メッセージ物質が会話する様子をスマホ画像に映し出し、博多弁で

会話させることで表現していく・・・。どうかという気もしましたが、より楽しく、身近に感じる

には、むしろ良い方法だったのかもしれません。整形外科医からスタートされた山中先生が、

関節リウマチの患者と出会い、研究者を目指したことなど、ちょっとした話も興味深く聞く

事が出来ました。シリーズ今後がとても楽しみです!!初回から見逃されてしまった方!

是非、再放送は予約録画してご覧ください!! 
 

 

 

 

 

 

 

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金言『お米の消費拡大で日本の農業を守る』…『ご飯の「幸福」』です。

2017-9-29 NEW!

 

9月21日放送のカンブリア宮殿『回転寿司からユニーク炊飯器まで!コメのプロ集団の革新的

おいしいコメビジネス』の回、ご覧になられましたか?長期にわたって政府の管理下に置か

れてきたお米業界。今回の主役【神明】は創業115年のお米卸最大手企業ですが、日本人の主食を

守ろうと、とにかくあの手この手で、保守的だったお米ビジネスの中で、業界を驚かす革新的な

取り組みを続けてきていました。

 

安くて安定した味を楽しめる『ブレンド米』をいち早く一般消費者向けに販売し、ヒットさせ

たのがこの神明。お米はお米屋で買うのが当たり前だった時代に、業界に先駆けてダイエー等の

スーパーでの販売に道を開いたのも、この会社。

 

それにしても驚いたのが、「わずか10分で炊ける炊飯器」。業界最速“10分炊飯”を可能にした

秘密は、特許技術を駆使した特別なお米。無洗米だから、忙しい独身生活の人でも、帰宅後

水を入れて炊飯器に投入しスイッチを入れてしまえば、着替えている間に炊けてしまうという

超便利な世界。さらには、お米農家が「毎日食べたい」と絶賛する、無添加・異臭無しのパック

ご飯も開発。業界最大手ならではのこだわり技術を詰め込み、「炊いたご飯と変わらない」

味を実現しています。

 

また、飲食店も多角経営、自慢のお米を提供しています。サバ料理専門店の「サバープラス」

では玄米と白米を黄金比率でブレンドした特殊なお米を提供。寿司チェーン「魚べい」では、

独自ブレンドのお米を使い、客から「シャリがおいしい」と評判を集めていました。新規で

オープンさせた「直営おにぎり店」では、お米の種類から中に入れる具材・塩とオーダー時

に選択する形になっていて、注文を受けてからの完全オーダーメイド。本当に美味しそう

でした。

 

このように、お米に関するビジネスを川上から川下まで全面展開し、お米を直接消費者の口元

に届ける事業を拡大させたことで、お米の消費が減り続けているにも拘らず、神明の業績を

順調に押し上げてきたのです。

 

素敵だったのは、病気に強いお米の新品種を見つけて、農家に推奨し、収穫したお米を全量

買い取りして、ローソンの店舗へ卸している事。生産者と大手小売りを結びつけ、農家の

収益アップにつなげる取り組みです。さらに、耕作放棄地も何とかしたいと、バナナの栽培を

薦めていて、「どうして、そこまで…」と思えるぐらい素晴らしい取り組みを続けておられ

ました。

 

いつもの社長の金言は『お米の消費拡大で日本の農業を守る』でしたが、説得力のある言葉で

した。村上龍さんの編集後記・最後の一言では『ご飯の「幸福」』と書かれていましたが、

あの握りたての温かい【おにぎり】を食べると、本当に幸せになれるし、それだけに、こう

した【神明】という会社、有難いですよね。今回は【さらに】という言葉を連発していますが、

驚きの連続で、感謝感謝の物語でした。やっぱり日本人は【お米】ですよねぇ・・・。
 

 

 

 

 

 

 

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『竹細工・竹工芸』の奥深く繊細で豊かな表現力を堪能!

2017-9-28 NEW!

 

9月14日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団『“竹細工”愛す女性』の回、ご覧になられ

ましたか?今回の主役は、芸術大学時代に『竹の美しさ』に心を奪われたのがきっかけで、

ニッポンの伝統工芸・竹細工が大好きになり、本などを参考に自らも製作してきたという

アメリカのカリッサさん。いつもながら自力で作った作品も大したものでした。

 

カリッサさんが最初に向かったのは真竹生産量日本一の大分県別府市。ここにある竹工芸

訓練センターでは、沢山の竹細工を見させていただきました。「何時間でも見ていたい」と

カリッサさんは嬉しそうでした。

 

見本として様々なパターンの編み方が壁に飾られていましたが、あんなに色々なパターンが

あるのは、私も初めて知る事が出来ましたし、その精密な出来上がりに圧倒されもしました。

とても竹で編んだとは思えない、寄せ木細工のような物まで見る事が出来ました。

 

竹を加工している「永井製竹場」では、虫に食われたり、腐敗するのを防ぐために竹の油

抜きをする作業を見学。約8mの長い窯の中にまるまる竹を入れ、90℃のお湯で10分煮沸。

その後、窯から取り出しタオルで丁寧に浮き出た油を拭き取ります。処置をする前と、した

後の竹の色つやを見れば、どれほどこの作業が大切なものか、よく分かる事が出来ました。

 

4代続く竹細工職人の森上さんの工房では、竹を約0.3mmまで薄く割く、竹ひご作りにチャ

レンジ。カリッサさんは竹を割く道具「銅わっぱ」を使って上手く竹ひごを作ることがで

きました。翌日には四角模様や花柄の模様に応用できる「網代編み(あじろあみ)」を体験。

編み始めて4時間の作業を終えると、見事に竹細工のかごが完成していました。

 

最後には、カリッサさんが尊敬している竹工芸家の四代目田辺竹雲斎さんとのご対面。竹を

途中で枝分かれさせて作る花かごなど、竹雲斎さんの作品一つ一つに感動するカリッサさん。

この枝分かれさせて作られた花かごは、本当に美しく素晴らしい作品でした。お土産には

高そうな専用工具『竹割り包丁』を頂いていました。

 

毎回の事になってきましたが、本当に最高のお土産が選ばれている気がします。訪れた人の

『きっと、欲しいであろう物』を汲み取って贈っていくおもてなし…感動です。

 

最後に「ニッポンに来て職人さんや本物の竹細工に触れ、竹がますます好きになりました」

と話すカリッサさん。こちらも、日本人でありながら、お蔭様で竹細工の深さを知る事が

出来、竹細工を見る目が変わった気もします。いつもながら有り難うございました。
 

 

 

 

 

 

 

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