9月14日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団『“竹細工”愛す女性』の回、ご覧になられ
ましたか?今回の主役は、芸術大学時代に『竹の美しさ』に心を奪われたのがきっかけで、
ニッポンの伝統工芸・竹細工が大好きになり、本などを参考に自らも製作してきたという
アメリカのカリッサさん。いつもながら自力で作った作品も大したものでした。
カリッサさんが最初に向かったのは真竹生産量日本一の大分県別府市。ここにある竹工芸
訓練センターでは、沢山の竹細工を見させていただきました。「何時間でも見ていたい」と
カリッサさんは嬉しそうでした。
見本として様々なパターンの編み方が壁に飾られていましたが、あんなに色々なパターンが
あるのは、私も初めて知る事が出来ましたし、その精密な出来上がりに圧倒されもしました。
とても竹で編んだとは思えない、寄せ木細工のような物まで見る事が出来ました。
竹を加工している「永井製竹場」では、虫に食われたり、腐敗するのを防ぐために竹の油
抜きをする作業を見学。約8mの長い窯の中にまるまる竹を入れ、90℃のお湯で10分煮沸。
その後、窯から取り出しタオルで丁寧に浮き出た油を拭き取ります。処置をする前と、した
後の竹の色つやを見れば、どれほどこの作業が大切なものか、よく分かる事が出来ました。
4代続く竹細工職人の森上さんの工房では、竹を約0.3mmまで薄く割く、竹ひご作りにチャ
レンジ。カリッサさんは竹を割く道具「銅わっぱ」を使って上手く竹ひごを作ることがで
きました。翌日には四角模様や花柄の模様に応用できる「網代編み(あじろあみ)」を体験。
編み始めて4時間の作業を終えると、見事に竹細工のかごが完成していました。
最後には、カリッサさんが尊敬している竹工芸家の四代目田辺竹雲斎さんとのご対面。竹を
途中で枝分かれさせて作る花かごなど、竹雲斎さんの作品一つ一つに感動するカリッサさん。
この枝分かれさせて作られた花かごは、本当に美しく素晴らしい作品でした。お土産には
高そうな専用工具『竹割り包丁』を頂いていました。
毎回の事になってきましたが、本当に最高のお土産が選ばれている気がします。訪れた人の
『きっと、欲しいであろう物』を汲み取って贈っていくおもてなし…感動です。
最後に「ニッポンに来て職人さんや本物の竹細工に触れ、竹がますます好きになりました」
と話すカリッサさん。こちらも、日本人でありながら、お蔭様で竹細工の深さを知る事が
出来、竹細工を見る目が変わった気もします。いつもながら有り難うございました。