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地味な「腎臓」が寿命を左右し、「人体ネットワーク」の要になるとか…。

2017-10-3 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

昨日に続いて、NHKスペシャル『「人体」“腎臓”があなたの寿命を決める』ご覧になられまし

たか?普段あまり意識しない「腎臓」が、なんと寿命をも左右する、人体の「隠れた要」だ

というお話。10月1日の「人体」第1集・腎臓では、そんな「腎臓の知られざる正体」について

放送されたのです。中身は言うまでもなく濃いものでしたので、ここで全てについて触れる

ことなど、とてもできませんので、是非、見逃された方は再放送を録画してでもご覧頂ければ

と思います。

 

腎臓が血液をろ過しておしっこをつくる際、同時に、巧妙な仕掛けによって「血液の成分調整」

を行っています。腎臓の本当の役割は、血液の成分を厳密に適正に維持する、「血液の管理」

だったのです。その時その時、体にどんな成分がどれだけ必要なのか。「再吸収」を行う際、

腎臓はさまざまな臓器から情報を受け取って、血液の成分を絶妙にコントロールしています。

まさに「人体ネットワーク」の要ともいうべき存在だったのです。

 

つまり、腎臓の異常が全身のほかの臓器にも悪影響をもたらし、逆にほかの臓器で異常が起き

ると、その影響が腎臓に及びます。世界中の医学論文を解析したある研究では、入院患者全体

のうち5人に1人が「急性腎障害(AKI)」という症状を発症し、命のリスクにさらされている

ことが明らかになってきました。気づかずに放置すれば、腎臓の障害が全身のほかの臓器にも

飛び火し、「多臓器不全」を起こして死に至ることも少なくないというのです。

 

治療のために投与される薬などが腎臓に負担をかけていることも、その一因になっていると

指摘されています。命を守るために、常に腎臓を見守る。そんな新しい医療の発想が、取り

上げられたイギリスの病院では、既に導入されていました。心拍数だけでなく、腎臓の状態も

常に監視していたのです。

 

私事ですが、昨年の秋に、健康保険協会から慢性腎臓病(CKD)の疑いがあるという通知が

突然届きました。理由は、その指標となる推算糸球体濾過量(eGFR)が低い状態が何年も

続いているからという事でした。ちなみに、このeGFRは血清クレアチニン値と年齢と性別から

計算でき、『知ろう。ふせごう。慢性腎臓病(CKD)』という協和発酵キリン株式会社サイトの

トップページ右下の『調べてみようeGFR測定』というボタンをクリックする事でも、簡単に

診断が出来ます。

 

で、元に戻りますが、番組の前半で触れられた『腎臓を鍛える』…というお話。

標高およそ2,000mにあるプールで行われる競泳選手による【酸素の薄い】「高地トレーニ

ング」。トレーニングを始めて間もない練習後、血液中の酸素量(血中酸素飽和度)を計測

すると、80%台。平地では通常96%を切ることはないそうです。体がたいへんな酸欠状態に

陥っていったというのです。

 

ところが、それから2週間後。ふたたび練習後に測定を行うと、90%を超える値に回復して

いました。「高地順応」と呼ばれる現象で、体が酸素の薄い環境に見事に適応したのです。

このとき鍛えられていたのが【腎臓】。体内に酸素が足りなくなると、それを察知し、

「酸素がほしい!」という腎臓からのメッセージを全身に伝えます。

 

これによって骨の内部、「骨髄」では、酸素を運ぶ「赤血球」が増産され、体中に効率よく

酸素を運べるようになるのです。実際、高地トレーニングを行うと、2週間ほどで赤血球が

大幅に増えるそうです。

 

腎臓機能が弱くなっていると言われてしまうと、こうした番組を見た後に思うのは『私って

短命なのか?』と落ち込んでしまうこと…。沢山止められない薬を飲み続けて腎臓に負担を

かけているし…。

 

そして、『腎臓を鍛える』という話を聞いてしまうと、『私も高地トレーニングすれば?』

って、思ってしまいますよねぇ…。この年で、そんな事をしたら、腎臓の前に心臓が止まって

しまいそうです…。思考が単純すぎますかねぇ…。でも、『腎臓にも思いやりが必要』だとは

痛いほど感じる事が出来ました。

 

【第2集“脂肪と筋肉”の会話がメタボを治す】…またまた私に深く関係しているテーマのよう

で、11月5日(日) 21時〜の放送となっています。お見逃しなく!!私も、見逃さないようにしな

くては・・・
 

 

 

 

 

 

 

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