11月5日放送の夢職人『三輪EVで勝負! 小さな自動車メーカーの突破力』ご覧に
なられましたか?トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダ等々大手メーカーが凌ぎを削る
自動車業界に、独自の路線で切り込む小さな自動車メーカー・光岡自動車が今回の
主役でした。
光岡自動車は、ご存知の方も居られるかも知れませんが、ニッサンやマツダの完成車を
独自に改造したクラシックカー路線で話題になった会社です。この会社でつくられる
車は、中身こそ頂き物ですが、外装は、一台一台手作りで丁寧に仕上げられ、一部の
マニアにファッションカーと呼ばれる根強い支持を得ています。実際に作られた最も
有名なオロチがこちらです。
現在、光岡自動車が挑んでいるのは、超小型モビリティ。軽自動車とオートバイの
中間で、ゴーカートのような見栄えの三輪EV。超小型モビリティは、自動運転車と
双璧をなす未来の車として大手も開発に取り組んでいる分野で、今後、競争が激しく
なることが予想されています。
ところが日本にありがちな話ですが、法整備がまだ進んでおらず、一向に公道を
走れないという問題があって、大手も量産には踏み切れていない分野でもあるとの事。
そこで、光岡自動車は、道路運送車両法では側車付軽二輪車いわゆるサイドカーや
トライクと同じ車両として登録、道路交通法では普通自動車とみなされる盲点を
ついたのです。車輪を左右対称にして、運転席をまたがり式に、さらにバーハンドル
にすることで側車付二輪車の規定をクリアし公道を走れる車にしたのです。
こちらがLike-T3という小型車です。
シートをご覧いただくと、思わず笑えてしまうのですが、いわゆるバイクの座席が
横に二つ並んだ形で、ハンドルも…。先行するために、ここまでやるかと言った感じです。
「大手に先んじて、一点突破で臨まないと、とても大手に立ち向かえない。だから
我々は先行する」と光岡進会長は言っていました。同社は、観光地を中心に独自の
営業を展開。Like-T3という写真の小型モビリティ(電動小型車)をレンタカーとして
有馬温泉の旅館へ販売し、小型を活かす形で成功を手にしています。
また、大手農機具メーカーに営業し、農家の運搬用車としての販路も広げようとして
おり、年齢からは感じられないほど、生き生きとした活動をされていました。
大手が入り込めないミニマムの市場こそ、小さな光岡自動車が目指すマーケット。
「一人の支持があれば、市場はつくれる。ロットを必要としない小さな会社だから
できることがある」という光岡会長。中小企業としての姿勢をしっかり認識しながら
大手ではできないことに大胆に取り組み先行していく…。面白い会社でした。
11月9日放送のアナザーストーリーズ「1980's CM黄金時代 3人の天才がいた」
ご覧になられましたか?
今も記憶に残るフレーズが次々にテレビCMから生まれた1980年代。流行語が続出する
CMブームを巻き起こしCMの黄金時代と言われていた頃。そんなCMの黄金時代を作り
上げたのが、同時期に現れ“今”の源流を作った3人の天才。
1人目は、元電通関西支社 堀井博次さん。1980年代、モノを売ってなんぼの大阪で、
奇想天外なCMを連発しお茶の間に笑いを届けました。まずは、これ・・・
「亭主元気で留守がいい」
このフレーズ、しっかり覚えています。大阪の鬼才…堀井さんは“笑えるCM”の潮流を
作り、人間の「面白さ」を拾い上げていました。堀井グループの作る爆笑CMは、
街でこんな人に出会った、あんな人に出会ったと言う、世間話のような会話から生まれ
たそうです。
2人目の人物はコピーライター仲畑貴志さん。「CM界の巨人」と称されたそうです。
東京で王道を行く仲畑さんは“共感”で世界の頂点へ立ちました。心していたのは
「納得感」、こんなキャッチコピーでした。
「おしりだって、洗ってほしい。」
これも、インパクトが強くてしっかり覚えているコピーです。1981年にカンヌ国際
広告映画祭で金賞に輝いたCMは…雨の中を子犬が歩き、『琥珀色の日々』という
菅原進さんの歌が心に響く宣伝でした。公共広告の走りだった気がします。
CMの中では、殺処分される予定だった子犬が起用されたそうです。
そして3人目の男は不思議なコピーで日本を驚かた糸井重里さん。「少し先の未来」を
見つめている、まさに天才肌の糸井さんが生み出したのが、これ・・・
「おいしい生活。」
このキャッチコピーは、戦後の日本のコピー ベスト500(宣伝会議)の第一位に
選ばれたCMです。当時の日本人にとっては驚きの「おいしい」と「生活」という
言葉を組み合わせ、あの名監督として名高いウディアレンをCMにキャスティングし
本当に不思議な感覚を味わわせてくれたCMでした。今でこそ、こうした不思議な
言葉の組み合わせは、様々なシーンでコピーされるようになっていますが、その
先駆けとなったコピーでした。
テレビ番組の合間に流れるCMを、正直、邪魔に感じてしまう事がありますが、
心に響いたり、笑いでほんのりさせてくれるCMも、なかなか良い物ですね。
11月17日放送のカンブリア宮殿『いちやまマート』の回、ご覧になられましたか?
「美味しさ・健康・安心」をキーワードに素材選びや作り方にこだり、店内で作られる
惣菜や弁当は、減塩や糖質カットなど、健康を意識した食品ばかりで、食品に気を
使わなければならない人にとっては、本当にありがたいスーパー…そんな山梨の
スーパーが今回の主役でした。
注目されるのは『美味安心』というプライベートブランドで、食品添加物を排除した
オリジナルの食品。国産小麦で作るパンやグルテンフリーのカレーのルー、はたまた
子供向けのお菓子など、商品数は約400アイテムにも及んでいます。
そんな『美味安心』が買えるのは、いちやまマートだけではないそうで、「自分の
スーパーにも美味安心を置かせてほしい」と、今や80のスーパーが提携し、その
店舗数は全国で1,000店を超えるとのこと。思わず、私の家の近くにもないものかと
調べてみましたが、千葉県では3店舗だけ。なかなか厳しいです。
「地域のお客様の健康を守ること」。いちやまマートが健康志向スーパーに舵を切った
のは、身内の死によるものでした。「父は55歳、兄は46歳という若さで病死しているん
です」と語る社長の三科さん。兄の死を機に、「健康志向の食品作り」に目覚めたそう
です。
最初に取り組んだのは、発がん性のあるという「合成着色料」の入った商品を店から
排除することでした。当初は取り組みに乗り気ではなかった社員も『…タール系色素を
排除…着色料を見つけたら1万円…』と告知した新聞広告まで社長が打ったことで、
本気度を見せられ、動いていくようになったのです。
そんな社長の三科さんは、いちやまマートのプライベートブランド『美味安心』を置く
提携スーパーの社員を集め、年に4回、勉強会を開いています。自分だけではなくて、
みんなの健康を考えて動いていく三科社長…本当に、素敵な方でした。
いつもの村上龍さんの編集後記では…
『…誇りと自信を持ってローカルを自称する戦略家だ。「美味安心ブランド」は全国に
浸透しつつあり、無添加の価値を啓蒙するが、目線は庶民に合わせてある。不味い
ものはオーガニックでも売らない。ナショナルブランドも売っているし、ディス
カウントストアの攻勢も受けて立つ。柔軟で、しかもぶれがない。わたしは
「風林火山」という軍旗の文字を思い出した。』と話されています。
…ぶれない力を武田信玄になぞらえて…『風林火山』…そう来ましたか…
10月27日放送のカンブリア宮殿に登場した『フジッコ』の回ご覧になられましたか?
「塩こんぶ」「おまめさん」「純とろ」など、私たちが親しんできた数々のロングセラー
商品を持つ、フジッコ。この10年、毎年10億円のペースで売上高を増やし続け、現在年商
580億円という…驚きの企業です。我が家もかなりお世話になっております (^ ^)
そんなフジッコ最大の商品戦略が「健康」。創業以来、日本人の伝統食・昆布や豆が健康に
いい食品であることに着眼し、その効果を学術的にも研究し続け、徹底的に健康に良い商品
作りにこだわってきたそうです。現在、昆布と豆を使った商品だけで120種類以上とか。
番組の中では大豆に関する質問が一般人にされていましたが、枝豆と同じものであることを
知らない人もいて、ブドウの様になっている話は映像も見えて笑えました。
創業者は、現社長の父で元々学校の教師だったそうです。創業者の山岸さんは、幼少期に
肥満だった息子(現社長)を気遣い、昆布や豆食品を食べさせることで肥満を解消したそうです。
そんな徹底的に「健康に良い食品」にこだわるフジッコは、大豆のイソフラボンに最初に
注目した企業でもあったたそうです。
その視点は海外の食品にも及び、低カロリー食品の「ナタデココ」をいち早く商品化したり、
グルジア(現ジョージア)の長寿村で食べられていたヨーグルトを「カスピ海ヨーグルト」
としてヒットさせたのもフジッコとのこと。時代のニーズをいち早く掴む天才だったんですね。
昆布製品が「量り売り」だった時代に昆布をパックに詰めで発売。全国に広がり始めていた
スーパーマーケットチェーンの広域流通のニーズに応え、最初の成功をつかんでいます。
さらに、メインターゲットである女性たちの生活の変化をとらえ、家庭で作らなくなっていた
伝統的な昆布や豆の煮物を、簡単に食べられるパック商品として商品化、大ヒットさせました。
そして、今では当たり前の「安心・安全」についても、フジッコはいち早く取り込んでいます。
1973年には、広く使われていた人工甘味料・サッカリンの不使用を決断。サッカリン不使用の
「とろろ昆布」を開発するなど、先進的な商品づくりを行い、現在では「ふじっ子あんしん
システム」として、様々な厳しい安全検査を商品作りで行っています。
健康食にこだわる会社・自分の子供に与えられるもの・子供の健康に良いもの…健康効果の
検証をして、商品化し、本当に身体に良いもの、健康に良いものを提供する。添加物を使わ
ない、簡単で便利な食品…有り難いではないですか。健康で身体に良い時代のニーズをいち
早くつかんで、注力することで、フジッコは他にない強みをもつ企業となったのですね。
いつもの村上龍さんの編集後記では、こう書かれていました。
『教師だった母は忙しく、簡単な料理が得意だった。わたしは、生ピーマンと「ふじっこ」
の塩昆布を和えた一品が好きだった。「ふじっこ」という社名には、ほのぼのとしたイメー
ジがある。だが創業者は、驚くべき起業家だった。従業員3人のころから、「家業」では
なく「食品メーカー」を目指した。販路を拡大し、アイデアに満ちた販促を行い、流通革命を
予期し、全商品の無添加に挑戦したのだ。「ふじっこ」は、ITやバイオだけではないことを
示す、まさに「ベンチャーの鑑」であり、その精神は現代に見事に継承されている。』
安心して食べられる物、安心して子供に食べさせられる物…基本だけれど、できていない
所も沢山あるだけに、これからも頑張ってほしいと思います。
11月6日放送のBS JAPAN未来EYES豊橋技術科学大学 情報・知能工学系の回、ご覧に
なられた方、おられますか?
人とのコミュニケーションの成立や社会的関係の形成過程、人との関わりの中での認知
発達機構の解明などを狙いとした次世代ロボットの研究を行っている、豊橋技術科学大学
情報・知能工学系 教授・岡田先生が今回の主役でした。
『弱いロボットの研究』そんな言い方を番組ですると、そこからは、思わず夢中になって
見てしまいました。人の手数を減らしたり、ミスを犯したりするのを助けたり、そんな
優れたロボットではなく、『弱いロボットの研究』というのですから、『何それ?』って、
つかみは充分ですよね。
岡田先生がロボット・デザインで心がけるのは、機能の足し算ではなく、引き算の発想
だというのです。あえて欠点を持たせ、“人”と“モノ”の関係性をあえて"不完結"にし、
人に関わりを求め、寄り添う「弱いロボット」を作っているのです。開発思想の裏に
あるのは、あくまでも“人のコミュニケーション”。
ロボットが人をナビゲートするわけでもなく、人がロボットの世話をするのでもない、
ただ一緒に手をつないで並んで歩くだけのロボット。
落ちているゴミを見つけるとフラフラとゴミのそばに寄っていき、ゴミ箱がゴミが
落ちている事を気にしているように見えて、通りかかった人が思わずゴミを拾って
ゴミ箱の中に入れてしまう。そうすると、なんとなくお辞儀をするように見える
ロボット。
ティッシュを持ちながら人に近づくものの、自分から渡す事はできず、人の側から受け
取ってもらうロボット。
小さな3体のロボットが井戸端会議をしているような状況下から、通りかかった人に
問いかけをされて、強要されるのではない、話してあげたくなる不思議なロボット…。
『人が手伝ってくれなければ役に立てない他力本願なロボット』、『何故か、人の優しさを
引き出すロボット』は、全く役に立ちそうもないのですが、そこに居ないとなんだか寂しい
ような気持ちがする社会的存在を指向させる…それが意図的な"弱さ"だというのです。
周りのアシストや子供達の優しさ、工夫や学びを引き出す『弱さが持つ強み』…
岡田先生は、番組の後半で、こんな事を言われていました。
『弱さを支えながらお互いの強さを讃え合う。』
なんか、素敵な先生で、心温まり、こんなロボットがもっと世の中にあっても良いなぁと、
思ったのでありました。
ところで、最後にはこんなニュースが…
『一般向けのシャイなロボットが、近日、販売される予定!』
スマホをお持ちの方なら、誰でも使えるものなんですが、スマホをその台座の様な
ロボットの上にセットすると、スマホの真っ黒な画面の中に2つの目が登場。パソコンを
する傍らに置いていると、パソコンの横から覗くようにスマホを傾け、見つめると
恥ずかしがるようにパソコンの陰に隠れる…。なんともストレスのたまる職場で、
気持ちをほぐしてくれるロボットじゃありませんか。寂しく仕事やレポートを
書いている人にとっては、可愛い仲間になりそうで、売られたら、買ってきて、
職場のパソコンの横にでも置いてみたくなります。台所で黙々としている家内の
そばに置いてあげても良いかも知れませんね。いつごろ発売なんでしょうねぇ・・・
NHK BSプレミアで9月7日に放送されたアナザーストーリーズ「ハドソン川の奇跡
ニューヨーク不時着 世紀の生還劇」ご覧になられましたか
2009年1月15日、アメリカ中を熱狂させた「ハドソン川の奇跡」。離陸して間も無く、
鳥と航空機が衝突する「バードストライク」と呼ばれる事故が起こってしまい、
全てのエンジンが停止した旅客機。
わずか208秒という短い間で数少ない選択肢の中から、「ジェット機には絶対不可能」
と言われていた水上への着陸を覚悟…。
サレンバーガー機長は、こう話していました『それでもなぜやろうと思ったのか、
こう説明させてください。私にはある信念があります。「現実的な楽観主義」である
べきだという考えです』…戦闘機のパイロットとして7年間の経験がありましたが、
何度も死線を乗り越える中で学んだ教訓…体にすり込まれた教えでした。
結果は卓越した操縦で大破する事なく無事着水し、155人全員の生還に成功。でも、
話はここで終わらずに、もう1つの奇跡が始まります。
無事、水上への着陸を成功させたジェット機は、当然の事ながら水没という恐怖に
見舞われて行きます。全エンジンが停止したジェット機は、音もなくハドソン川に
向かっていたので、着水してからの救援体制など整えられるはずもなく、みるみる
うちに水の中へ…。
2つ目の奇跡は、ロンバルディ船長が、着水して水しぶきをあげる物体に気付き、
迅速にベストの対応をした事。不時着から僅か24分で全員の救助を終了させたのです。
番組の3つ目の視点としてアナウンサーの話が登場していますが、奇しくもこの日
アメリカ大統領が、ブッシュ氏からオバマ氏へ移行していったのだという事を教えて
くれました。ブッシュ氏の戦争が付いて回った時代から、ノーベル平和賞を受賞する
オバマ氏の時代へ移っていったのですが…この『ハドソン川の奇跡』がアメリカを
絶望の淵から救ったエピソードとして重ねられたのだとか…。
でも、タイミング的には複雑なものです…
昨日、まさかのトランプ氏がアメリカ大統領選で勝利し、暗黒の時代に逆戻りして
しまいそうな…。ここのところトランプ氏が『パンドラの箱』を開けてしまったと
報道されていますが、人種差別…銃社会…戦争…etc.不安でなりません。
『ハドソン川の奇跡』、クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演で、
この9月映画化されたそうですが、そのクリント・イーストウッドさんは、トランプ
氏を指示していたとか…残念です。
そんな重い気持ちになると改めて機長の信念が浮かび上がってきます…。
『現実的な楽観主義』
それは絶望的な状況の中でも決して悲観せず全力で立ち向かうこと・・・。
10月30日にBSジャパンで放送された未来EYES『H2L株式会社 (H2L Inc.)』の回、
ご覧になられましたか?
米TIME誌の「世界の発明50」に選出された、日本発の画期的な技術「Possessed
Hand(ポゼスト ハンド)」。使用者に手の動き(ハンドジェスチャー)で情報提示
する装置で、簡単に言うと『コンピュータで人の手を操る』ことができるもの。
開発したのは、H2L株式会社チーフリサーチャー 玉城絵美さん。工学博士でもあり、
早稲田大学人間科学学術院助教も務めています。
「ポゼスト・ハンド」は、腕に巻いた2枚のベルトから前腕の筋肉に電気刺激を与え、
手指の動きを制御します。前腕の筋肉は手指の腱につながっており、その筋肉を
収縮することによって、手指を動作させるというのです。この技術を活用すれば、
楽器を弾けない人の手が、勝手に動いて、演奏することだって可能なのです。
また、ゲームの中の世界に“触る”ことができる、世界初のゲームコントローラー
「Unlimited Hand(アンリミテッド ハンド)」も開発。この技術は、UIST2016
〔ヒューマンインターフェイス学会〕で公開されていましたがコンピュータとの
双方向通信を可能にした物凄い技術です。VRの世界に触感型の機能まで加わると、
行った事のない場所の触れた事のない物まで、体感する事が出来てしまうのです。
かつて玉城さんは『引きこもり』で苦しんでいたそうです。そんな玉城さんが、人
とのコミュニケーションに必要なのは手の動きだと考え、辿り着いた世界。弱みを
強みに活かせた素敵な例だと思います。生きようとしたからこその成果です。
ところでVRって何?って人の為に触れておきますと、VRとは、Virtual Realityの
略で、人間の感覚器官に働きかけ、現実ではないものが現実のように感じられる
環境を人工的に作り出す技術の総称です。 VRで、今、1番話題になっているのは
PlaystationVRでしょうか。
このPlaystationVR、既に発売されているものですが正規の値段では入手困難で倍額
近い値段で転売されている状況です。それぐらい購買欲の高い商品という事ですね。
身体に装着する機器や、コンピュータにより合成した映像・音響などの効果によって、
3次元空間内に利用者の身体を投影し、空間への没入感・臨場感を生じさせるので、
バイオハザードなんてゲームで体験してしまうと、心臓麻痺を起こす人が出るの
ではという心配すらしてしまう凄いもの。
また、似たもので間違えられるのが最近ポケモンGOで、知られるAR。以前にARは、
このブログでもご紹介させていただきましたが、正式な英語ではAugmented Reality
と言います。日本語では「拡張現実」という意味になりますが、現実世界で人が感知
する情報(実際の景色、地形、感覚など)に、「何か別の情報」を加え、現実を
「拡張」表現する技術で、初めて箱根で体験した時は面白くてハマったものです。
おっと、かなり脱線してきましたが、このUnlimited HandがプラスされたVR、
ソニーのPlaystationVRとの共同開発も進んでいるようで、皆さんが驚異の体感を
できるのも、そう遠くないのでしょうね。PlaystationVR+Unlimited Hand+
MDR-HW700DS(立体的なサラウンド音場を再現できるヘッドホンで、映画などの
コンテンツを大迫力で楽しめるデジタルサラウンドヘッドホン)で、未知の世界に
旅に行けそうです。楽しみだなぁ・・・( ^ ^ ) /
10月29日、11月5日放送の2回にわたって放送された『一滴の向こう側』…
〔熊本は俺が守ったる〕ご覧になられましたか?
まだ記憶に浅い今年の4月。熊本を襲った未曾有の災害、熊本地震。マグニチュード
7.3の本震を含んだ、震度1以上を観測した地震の数は4000回を超え、建物の被害は
17万棟以上。地震発生から半年。復旧が中々進まない中、壊れた屋根の上を歩き回る男、
それが今回の主人公でした。
熊本地震から半年たった10月。主人公の遠山さんは塗装業の傍ら、壊れた屋根を
簡易的に修復するために屋根の上に登り、無償でブルーシートをかけていました。
地震の後に来る恐怖…それは、雨漏りで夜も眠られない事。自分に何か出来る事は
ないか?そんな思いの中から出てきたのが『熊本は俺が守ったる!』という熱い
思いでした。
そんな彼のところには、今も、様々な依頼が舞い込んできます。震災後も揺れ続ける
余震。そして、誰を頼ったら良いのかわからない人達が、自然に遠山さんを頼るように
なっているのです。そんな人達の為に、彼は惜しみなく駆けつけ、それもまた無償で
快く対応していくのです。なんと素敵な人なのでしょうか。塗装業の仕事は、滞る。
それでも彼は、皆の為に何かをせずにはいられないのです。
一昨年亡くなった、父・典紀さんは『見た目は汚いかもしれないが、心は錦』と、
雨漏りで困る人がいると、今の遠山さんと同じように無償でプルーシートを被せて
回ったそうです。そんな父親の葬儀には大勢の弔問客が訪れ、生前の父親が
どれだけの人に評価されていたかを知り、主人公に引き継がれたのでしょう。
そんな番組の後編…
震災は、子供たちの心奥深くに深い傷跡を残し、子供たちの絵から色を奪っていました。
『幼稚園に、子供たちの心に、“色”を取り戻したい』
そんな思いからの新たな動きも扱われていました。
自身の生活さえ厳しい中、困っている人を助けたい、自分の街は自分たちの手で
守ろうとしなければダメだ、そう語る遠山さんの素敵さに、ひたすら感動の1時間
でした。
10月からフジテレビ系で放送されている『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの
診断』というテレビドラマご覧になられていますか? かつて放送されていた『チーム
・バチスタシリーズ』のスタッフが再集結して制作されたものなんですが、なかなか
面白く見させて頂いております。
「解析診断部=レディ・ダ・ヴィンチ」に所属する個性豊かな7名の女性医師が、
原因不明の病気の謎を究明し患者を救うために奮闘する姿を描いたドラマで、オリ
ジナル脚本による1話完結の医療ミステリーです。
また、このドラマを見ていて重なってしまうのがNHKで放送されている『総合診療医
ドクターG(ジー〔ジェネラル〕)』。かつてNHK-BSで放送され、後に地上波
(総合テレビ)に放送枠を移して断続的に放送されている医学・医療関連のクイズ
バラエティ形式による情報番組なのですが、こうした番組を見ていていつも思うのが、
こんな医者が身近にいないものかということ…。
いくつかの小さな病院では解決できず、大きな総合病院に行くと、初診料というお金を
払わされます。そんなお金を払っているにも関わらず、患者の話もロクに聞かず、
決めつけて対処療法の薬を出しておしまい。そんな程度の低い医者が我が家の周りには
沢山います。
患者の主訴が、何が原因で起こっているものなのか、患者がいう事が正しいのか…
そんな事も分からないのに、触診はもとより、よく話を聞く事もせず、ひどい時
には患者の顔すら見もしない医者がいます。レディ・ダ・ヴィンチやドクターGでも
見て、刺激を受けてもらえたらと思ってしまう今日この頃…。
思えば家内が潰瘍性大腸炎になって、私も左足を手術してから1年あまり、松葉杖を
ついた事で負担が大きくなった右足を次に痛め、続けて腰を痛め、脊柱管狭窄症、
椎間板ヘルニア…運動できなくなると免疫力も低下して肺炎を患い…。ひどい
アレルギーに悩まされると医者の勧めるままにステロイド入りの薬を5年近く飲み
続け、気付いた時には身体が更なる悲鳴をあげていました。
運動不足は同時に肥満、内蔵脂肪、痛風、逆流性食道炎と坂道を転げ落ちるように
展開し、おかげさまで健康番組は欠かさず見るようになって、口に入る物にも神経を
使うよになりました。我が家の支出の大半は病院と健康維持に費やされてしまってい
ます。
対処療法で終わらせるのではなく、治療することに、もっと目を向けてくれる医者が
もっと患者の立場に立って診断してくれる医者が増えてくれることを、心から願う
ばかりです。知識のない人間が知識のある人間を頼って、お金を払って救いを求めて
いることを、しっかりと受け止めて欲しいものです。
先日10月16日に放送された未来アイズ、ご覧になられましたか?九州大学 味覚・
嗅覚センサ―研究開発センター センター長 都甲潔先生が出られておられました。
「味を測る」という概念、「味を測る機器=味覚センサ―(tastesensor)」を提唱。
この味覚センサ―は、自己組織化能を利用した世界初、日本発の生体模倣タイプの
最先端科学技術ということですが、既に私たちの知らない様々な所で活用されて
いるようです。
人間が舌で感じる甘味、苦味、塩味、酸味、うま味などの、“味覚を測る”ことが
でき、人によって感じ方の違う「“味”を数値化」して、それを再現することを
可能にしています。有名シェフが作る高級フレンチ、行列ができる店のラーメン、
飽きが来ないおふくろの味など、これらの味を、忠実に再現することも可能だ
というのですから、味は長年の修行からつかみとれという料理人からすれば
困ったものなのでしょうか?
人間が感じる「美味しさ」を再現し、「見える化」で食品・医薬品業界の需要を
開拓している都甲先生ですが、研究のきっかけは意外にも奥様の秘密のハンバーグ
だったとか。
人参嫌いな先生に、身体に良いものだからと味が分からないようにハンバーグに
人参を忍ばせて食べさせ、美味しいと言ってしまった都甲先生の探究心を揺さ
ぶったようです。
そんな事からか、この味覚センサーは食品偽装を解明する事も出来るし、塩分を
減らさなければいけない病を抱えた人の為に塩味を感じさせるものを塩を使わずに
実現させていく…。そんな事まで可能にしようというのです。
先生曰く『楽譜ならぬ食譜』にして伝統の味を残す事も出来るし、先味と後味まで
調べられるとの事で、味を追求する食品メーカーからしてもありがたい話。
後半の話では、味覚センサーにとどまらず、匂いセンサーにまで及んで行きましたが、
この匂いセンサーも、爆薬や災害に埋もれてしまった人を助けられるようになると
都甲先生は、熱く語っておられました。
面白い先生でしたが、素晴らしい事に力を注いでいる先生でした。九州大学の
生徒さんは、こんな先生の生の授業が聞けるのですから幸せですよね。
そんなこんなの感想を持った今回の未来アイズでした。素敵な人は、まだまだ
沢山いるものですね。