先月5月17日にガイアの夜明けで放送された『育て!会社を背負う者たち』を
ご覧になった方はおられますか? 前半の三菱の話も面白いものでしたが、
注目したいのは後半の『他社から学ぶ?「大人の武者修行」』の方です。
なんと、あの経済産業相が助成金を支給してまで行っている制度なのです。
優良企業の仕組みや、経営意識を全く違った業種の中で「体験」し学ぶことが
できるというのです。
条件は中小企業で、次代を担う人材である事。優良企業の職場に送られた人は、
現場で一緒に汗をかきながら働くことを通して、サービスイノベーションの
極意を学び取っていくわけで、新しいタイプの社会人インターンシップ。
そうして「武者修行者」が持ち帰る『優れた企業のDNAやサービスビジネスの
極意』が、中小企業の風土を根本的に変えていくというのです。全ての経験が、
そのまま活かせるとは思えませんが、良い刺激を受けられるのは間違いない
と思います。
100にものぼる優良企業に2週間以上、それも研修・滞在・交通費の3分の2を
補助してくれるというのですから有り難いお話です。ただでさえ中小企業
ともなると、人を育てるのは難しい話。少ない人員の中で、教える経験も
少なく、良い見本も少なく、長くいると、それが正しいかどうかまで麻痺して
分からなくなってしまいます。
管理職の為のサバイバル研修等、これまでにも様々なものがありましたが、
実際の現場に入る事ほど、効果のあるものはなかったでしょう。どうも、
今回のこの制度の申込受付は昨年末で終了しているようなので、こうした
取り組みが、単発で終わらない事を願うばかりです。
あと1つ、課題として思ったのは、中小企業の場合、そうして研修で1人でも
不在となると、通常業務が回らなくなるところもあるのでは?という事から、
そうした面へのサポートも同時にしてもらえたら…なんて事も思ってしまいます。
こうした国の取り組みも、一方では、私達が納めた税金等が投じられるのはと、
賛否両論があるわけで、なかなか難しい問題なんだろうとは思います。
本では学べない『直接目で見て肌で感じて体感できる』経験、大切にして
いきたいですねぇ。
先日5月22日にNHKで放送された『人生の終い方』をご覧になられた方は、おられますか?
人生の最期に何をするか?誰に何を遺すか?伝えていくか…。つまり人生の“終い方
(しまい方)”をどうするか。そんなテーマで放送されたNHKスペシャルは、『笑点』の
司会を引退したばかりの落語家・桂歌丸さんが進行役を務めていました。
番組の中では、様々な人の終い方が紹介されていました…。
水木しげるさん、声をかける事すら難しい事もあった水木さんは、終末になって笑顔の
写真を残す事で、奥さんの心の支えにしていきました。
団塊世代の父親。 ガンと宣告され、話すことも難しくなった中で、亡くなる直前に
残したものは、3人の家族への感謝の手紙。
末期癌で余命数ヶ月と宣告された35歳の父親、 2人の幼い子供…。子供も病気を知って
おり、子供が卒業式まで、入学式まで…と、生きる力を与えようとします。頑張れよと
言いたいけれど、いざ書こうとすると言葉が浮かんでこない若いお父さん…。考えた末に
お父さんがした事は、残された力を振り絞って家族旅行へ行く事。身体にそんな余裕
などないはずなのに、苦しい顔、辛い顔1つせず、今までで1番楽しかったと笑顔で語り、
立ち向かう事、諦めない事を伝え、その4日後、息を引き取りました。
90歳の母親。伝えたくても伝えられない相手…。66歳の娘は軽度の知的障害者。自分が
いなくなってからのこの子に何を…。泣きながら娘に謝り亡くなっていく母親…。
それでも、母親が経営していた、かつてのお店の常連客が偲ぶ会を設け、残された
66歳の娘を支えてくれました。娘に何も残せなかった母親は、本当は、娘を支えてくれる
『人の和』を残してくれていました。
泣きましたよ。今回のNHKスペシャルは…。亡くなられる前から取材が始まり、
亡くなった人の生前からの映像がドキュメンタリーとして放送される事で、その思いの
強さは痛い程伝わってきました…。長くなりましたが、チーフプロデューサーの
福田さんは、こんな事を言っておられたそうです。
「“死に方(終い方)を考える”ということは、
つまり“生き方を考える”ということなんです」と…。
全仏オープンテニスが始まりましたね。22日から始まっているので、既に錦織選手も
1回戦を3-0のストレート勝ちして、2回戦へと進んでいます。大会を観るにあたって、
昨年のブログでも書きましたが、やはり仏語の得点コールを押さえておきたいところ。
全仏オープン 用語集
0→ゼロ
15→キャンズ
30→トラント
40→カラント…
同点時
15対15→キャンズア-
30対 30→トラントア-
40対40→キャラントア-
ジュース→エガリテ
アドバンテージ→アヴァンタージュ
タイブレーク→ジュ デシシフ
フォルト→フォート
アウト→オール
さて、肝心の試合の方は…結果がなかなか出せていない錦織選手ですが、試合を見る
限り成長ぶりはかなりのもので、今年に入ってからの試合は、日を追うごとに素晴らしく
なっているので、今回は優勝をと…期待しており…楽しみにしています。
そして、もう1人、大変楽しみな選手が大阪府大阪市出身の大坂なおみ選手。和製セレナ
と呼ばれるほどの恵まれた体格をしており、父はハイチ出身のアメリカ人、母は日本人
というハーフで、日本語よりも英語の方が上手。
2013年にプロに転向し、ツアー下部大会を転戦しました。2014年7月のWTAツアーバンク
・オブ・ウェスト・クラシックで初めて予選を突破し本戦出場。1回戦で対戦したサマンサ
・ストーサー(2011年全米オープン覇者)に2-1で勝利、最速193km/hのサーブで
大番狂わせを演じています。
また、翌年の10月にはWTAファイナルのライジング・スター・インビテーショナルに
出場し、決勝ではキャロリン・ガルシアを倒して優勝。2016年全豪オープンでも予選を
突破し、グランドスラム初出場。本戦でも2回戦で第18シードのエリナ・スビトリナに
勝利し3回戦に進出しました。
4大大会初出場で3回戦進出は小幡陽子以来52年ぶりとのこと。3回戦ではビクトリア・
アザレンカに敗れましたが…。 3月のマイアミ・オープンでも予選を突破し本選出場、
本選2回戦で元世界ランキング5位のサラ・エラニを破って3回戦まで進出しています。
大会後のランキングでは95位となりトップ100入りを果たしています。
今回の参加女子の中では、最もランキングの低い大坂選手ですが、今1番期待できる
選手です。まだまだ粗さがありますが、強みは和製セレナと言われるだけあって、
パワフルなテニスで、これまでの日本人女子にはなかったタイプ。夢のトップ10入りを
果たしてくれそうで楽しみな選手です。
気になる昨日の試合は、現在世界ランク101位の大坂選手(18歳)が同36位で第32シード
のエレナ・オスタペンコ(18)と対戦しました。大坂は強烈なストロークとサーブを
生かし、粗さも目立ったものの6-4、7-5のストレートで下して、全仏オープン
初出場で初勝利そして2回戦への進出を決めています。確実に楽しみが増えていますよ!!
続けてのテレビネタになりますが、今日は先日5月14日の土曜日に放送された
『クロスロード』という番組のお話をば。今回の主役は、シミ抜きの世界で
カリスマと呼ばれる横倉靖幸さん42歳のお話。年間のシミ抜き実績5,000点を
こえ、他のプロが落とせないシミを見事に落としてしまうという、シミ抜きの
スペシャリスト。テレビをご覧になった方は、その手際の良さと、仕上がりの
素晴らしさに驚かれたはずです。
茨城県城里町の県道沿いにある横倉さんのお店「クリーンショップヨコクラ」
には、全国からシミ抜きの依頼品が送られてきて、入り口には荷物が絶えない
ご様子。黄ばみ、食べこぼし、色移りなど、シミの原因と生地の素材を分析し、
生地を傷めないシミ抜き剤を使って、着られなくなった衣類を見事に蘇らせる。
そればかりか、色落ちや変色にも対応し、正に神業のクリーニング技術…いや
再生技術でした。
商社マンであったにもかかわらず、父親の要望でクリーニング屋さんの後継に
なりましたが、そんなお父さんを見返したいという気持ちから、着物のシミ抜き
において、業界で名の通った石塚保博さんというシミ抜き名人に弟子入りをします。
やがて、京技術染色会の認定修復師、特別講師に認定され、今では東京、神奈川、
埼玉、茨城、栃木などのクリーニング屋さん向けにシミ抜きなどの講習会や、
訪問指導も行っており、技術力の普及にも努めています。これまた素敵なお話です。
番組では、家庭でできる効果抜群のシミ抜き方法もご紹介いただき、目から
ウロコの30分でした。その作り方は…
●重曹・・・小さじ1
●衣類用の液体酸素系漂白剤・・・小さじ3
●食器用中性洗剤・・・3滴
たったこれだけを混ぜるだけで魔法水の完成です。作って3時間以内に使わないと
効果がなくなってしまうそうですが、泥やインクなどの汚れ以外なら魔法のように
落としてくれるとの事。今度シミが原因で衣類を捨てるような場面に遭遇したら、
是非試してみたいと思います。いや、何か探して、すぐにでも試したい感じです。
うーーーーん。こういう実験みたいなのって、やってみたくなりますよね。
さすがにワザとシミ作ったら家内に怒られるしなぁ…
またまた今週5月15日BSジャパン 放送の【未来EYES】の話。
今回のテーマは『音で日本を救うスピーカー』でした。補聴器を使わず、声を
聞くためのスピーカー「コミューン」で難聴の方の未来を変えようとする
中石さんが今回の主役。
「コミューン」は、難聴の方に補聴器を付けてもらうのではなく、難聴の人が
補聴器を付けなくても、聞こえやすくするスピーカーシステム。ただ音を拡大
するだけでなく、雑音を削り落とし、よりクリアな音にして拡大するという
特殊なスピーカーで、ただボリュームを上げるだけのスピーカーとは月とスッポン。
開発の原動力は耳の聞こえ難くなった祖母との思い出。仲の良かった祖母は、
耳が聞こえ難くなる事で、孫との会話が成立出来なくなり、次第に遠ざかって
しまう様に感じさせていたのではないかと中西さん…。もし、ハッキリと聞こ
えるシステムがあれば、もっと良い時間が沢山持てたのではないかという
優しい気持ちが中石さんの原動力でした。
それでも、老人ホームや公共施設に行っても、なかなか賛同してもらえず、
改良を積み重ね2,000万円という資金を消耗し、苦労を重ねて立ち上げてきた
中石さん。そんな中石さんはユニバーサルサウンドデザイン代表取締役ですが、
出張続きで「週2回、家に帰れればいい」と話されていました。
難聴の原因には先天性、後天性、加齢によるものがあるそうです。若い世代に
多いのは騒音性難聴。現在、全国の難聴者数は1,400万人以上。心配なのは
聞こえ難いことが人や社会とのつながりを妨げることだと中石さんは熱く語って
おられました。
「コミューン」は現在、全国の病院、公共機関、学校などに約3,000台が置かれ、
都庁や厚生労働省などの行政機関にも導入されているそうですが、もっと
もっと多くの施設に置かれて欲しいものです。
つい先日行われた新商品「コミューンSE」の発表会の後には、広島大学
宇宙再生医療センターの弓削類センター長が登壇し、同社と共同で難聴の人の
聴こえ、脳の関係を研究する「聴覚リハビリテーション研究グループ」の
発足を発表されたそうです。
発音の聞き分けへの有用性検証では、コミューンを使用した場合に脳への
伝達への改善に有効性がみられたと弓削先生は言われていました。
「聴こえてくるものが音としてではなく言葉として脳にちゃんと伝わっている」
と評価し、脳の言語聴覚分野の活発化により脳の萎縮抑制への効果も予想
されると説明。今後は難聴者、感覚性の失語症者に対するリハビリテーションの
ツールとしても研究を行っていくとの事でした。
祖母への思いやりから始まったプロジェクトは、聞こえやすくするだけでなく、
更なる広がりを見せていたのです。
身近な人への思いやりが多くの人の救いに繋がっていく、そんな素敵なお話でした。
先日のNHKスペシャル『天使か悪魔か 羽生喜治 人工知能を探る』をご覧になられた
方はおられますか?
チェスの世界王者が人工知能に敗れるという話は随分前からありましたが、人類が
発明した最も複雑なゲームと言われる囲碁は、人工知能が人間を凌駕するのは
まだまだと言われていました。そんな中、今年の3月、グーグルの開発した囲碁の
人工知能が、世界最強と言われる韓国人の棋士に圧勝し、世界に衝撃が走ったのは
記憶に新しいところですが、番組の中では、その対局を織り込みながら、人工知能の
今をあの将棋で数々の記録を打ち立ててきた羽生喜治さんがレポートしてくれました。
AIで特に注目されているのは、全てのルールをプログラムで教え込むのではなく、
AI自身に解決方法を考えさせる「ディープラーニング」。番組の中でも何度となく
出てきた言葉です。このまま人工知能が進化していけば、どんな未来が到来するのか。
他にも、専門医でも判断できないガンを、画像から精緻に見分ける人工知能を発明した
アメリカのベンチャー企業や、人工知能に感情を持たせる研究を続けるソフトバンクなど、
人工知能開発の最前線を見る事ができました。一昔前のSF映画やアニメーションの中に
登場していた人工知能そのものが、現実になってきている…そんな印象を受けました。
番組の取材後、レポーターだった羽生喜治さんが、こんな事を言われています。
『絵を描くとか、自動運転とか、医療の診断とか、これだけ汎用的というか、幅広く、
いろいろな世界で進歩が起こっています。今までだったら、人が最も得意とすることなど、
AIが関与するのは考えもしなかったことでも、もう具体的なところまで来ているのを
目の当たりにすると、「この世界だけは特別で、絶対AIが入ってくる余地がない」という
ことはないのではないでしょうか。「これは人間しかできない」とか、「これはAIには
出来ない」ということはないということを前提に考えているほうが、いいのではないかな
と思います。』
米マイクロソフトが開発したAIのテイが、ツイッターでの人間との会話で悪意を教え
込まれた知識から「ヒトラーは間違っていない」と発言するようになって、実験中止に
追い込まれた話も紹介されていましたが、結局、教える人間の側に誤りがあれば、
映画の様な恐ろしい結末が現実になってしまうかもしれません。専門医ですら見つけ
られないガンを見つけてくれるのは嬉しいですが、人間は地球を滅ぼすウィルスと
判断して駆除を始められないよう人間の成長も更に進んでほしい物です。
人間も、所詮は細胞の集まりで心を持っていった…。だとすれば、部品の集合に心を
持たせることだって可能なはず…そんな話も番組の中では登場し…否定できない現実。
『天使か悪魔か』…友達を大切に思って涙するAIを見ていると、複雑な思いになる
私でした・・・。
未来EYESという番組を御存知でしょうか?毎週日曜日の夜10時半から放送されている
番組です。番組サイトの概要には、以下の様に書かれています。高度経済成長期に作り
上げられた仕組みが、いま制度疲労を起こしている。そんな日本において、独自の
こだわりや屈指の努力で近未来を切り開こうと、熱い情熱で探求する人と企業を追う
ドキュメンタリー番組。時代の最前線にいる彼らの“熱すぎる想い”と“究極のこだわり”は
どのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。そして、混とんとした今の
時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか。何かをスタートさせ、
それを継続させる勇気。この開拓精神と冒険心を見つめ、普段はカメラの入れない
仕事の現場に徹底密着。現在進行形で時代と格闘している「仕事」に迫る。
そんな未来EYESで私が今回お伝えしたいのは5月8日放送の『ナノ医療イノベーション
センター』。この『ナノ医療イノベーションセンター』は、弊社と深い関わりのある
ライフサイエンス・環境分野を中心とした、世界最高水準の研究開発から新産業を
創出するオープンイノベーション拠点『殿町国際戦略拠点 キング スカイフロント』の
1施設ですが、今回の主役は、そのセンター長の片岡一則先生。
先生の武器は1ミリの5万分の1という大きさの「ナノマシンのカプセル」。
束にして見るとただの液体に見えますが、これが「ナノマシン」と呼ばれる
ウイルスサイズの小さなカプセルの集合体。その一つ一つのナノマシンの中に
抗がん剤を入れて直接運び、このマシンが【がん細胞】だけを狙い撃ちし、
転移や再発まで防止して治療するという画期的な技術。
先生は番組の中で『科学は錬金術と同じで、無い物を作れる』と言われていました。
映画『ミクロの決死圏』から始まった研究が、今、映画よりも進化した形で実現されて
いこうとしています。それは、病院に行かなくても、血液中を泳ぎまわるロボットが
病気を見つけて、勝手に治療してくれる──そんなSFのような体内病院という考え方から、
医療にかかる手間やコスト、距離を意識することなく病気や治療から開放し、日常
生活の中で自律的に健康を手にする事ができる「スマートライフケア社会」の実現を
目指すという…。
未来が楽しみですね。また、良い番組を一つ見つけてしまいました。
『一滴の向こう側』という番組をご存知ですか?BSフジで土曜日の夜10時
から放送されている番組です。概要としては、同番組サイトに以下のように
書かれています。
*************
夢に向かって突き進む者
誰かの笑顔のために己を奮い立たせる者
不可能に挑み続ける者
彼らの流した一滴の汗、一滴の涙、そして一滴の想い...
それはいつしか大きなうねりをもった笑顔の大河になる
その向こう側にあるものとは...
この番組では複数の主人公が登場。"夢" を"夢"で終わらせず、実現させるために
一歩を踏み出し、ガムシャラに頑張る人たちに密着。1つのテーマを設け、その
分野で活躍する人々を、同時進行でそれぞれの物語や熱き想いを、ドラマのように
3回に分けて見せるヒューマンドキュメンタリー番組…。
*************
私も、つい先日知ったばかりで、この種の番組は大好き。その時の主人公が
本道佳子さんでした。
*************
第48回「いのちの料理人」(第2話)・・・日本全国を回り、料理を作る出張料理人の
本道佳子さん。彼女の料理は全て色鮮やかな野菜だけで作られたオリジナルメニュー。
料理を食べるお客さんの中には、重い病気と闘っている人も多い。病気の人も、
健康な人も、誰もが本道さんの料理に『食べる喜び』を感じるという。そんな
本道さんのことを人は“いのちの料理人”と呼ぶ。
*************
私が見た回は…
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主人公の本道さんは、熊本地震がおこる2週間前に熊本県へ。訪れたのは上益城郡
御船町にある、がん治療の病院「藤岡医院」。ここは本道さんが“いのちの料理”を
作るキッカケとなった病院だった。そして本道さんの料理を病床で待つ人が…。
それはガンと闘う本道さんの友人。生存前からの映像が見られ、本道さんの料理を
本当に笑顔で食べている姿が映されるが、間もなく亡くなってしまう…。
*************
以前、湯島食堂というお店を経営されていた事は、知っていましたが、この様な
活動をされているのかと改めて驚かされました…。料理本も何冊か出ていますが、
本道さんについて書かれた『最後の晩餐〜がん治療へのターニングポイント〜』
という本、こちらも是非読んで頂きたいものとなっています。せっかくなので、
プロフィールもご紹介したいと思います。
*************
高校卒業後、フードコーディネーターに。
ペンション開発会社で料理講習会の助手を務めた後、単身NYへ渡る。
ケータリングの仕事をしながら各国の料理を学ぶ。
『ハドソンリバークラブ』に採用され、NYの『野村エグゼクティブダイニング』へ、
スーシェフで出向。世界各国のエグゼクティブに料理をふるまう。
6年後にロサンゼルスへ移住。ケータリングをしながら、オーガニックやマクロビに
触れ、東海岸と西海岸の文化の違いを体験する。
10年間のアメリカ生活を終え、日本へ帰国。
長野県で、農家の野菜を使った観光施設のメニュー開発に携わるなど、地域活性化の
活動を行う。
数年後、東京に活動拠点を移し、トリニティアイリッシュダンスの日本公演ツアーシェフ、
国際プロジェクトの映画「シルク」制作時、「世界仏教徒会議」など、数々の
ケータリングシェフを担当。
熊本や岐阜の病院とコラボレーションして、『最後の晩餐 食事会』を定期的に開催。
2010年 肉・魚、卵・乳製品を使わない野菜だけのビーガン料理レストラン
『湯島食堂』をオープン。口コミだけで、多くのお客様に来ていただくように。
湯島食堂を営業する傍ら、世界各地へ行って料理を作る。
2011年 東日本大震災の支援として、被災地にて数々のケータリングを行う。
2012年 「食で世界が平和になったら・・・」を実現する為に設立した
『国境なき料理団』が、NPOとして認定。国も人種も国境も越えて、みんなと
友達になれる料理を広める活動を行う。
2014年 活動の場をさらに広げるため、湯島食堂をクローズ。日本初の
Pop Up Restaurantを展開。
2015年 東京ドームホテルで開催された「夢のディナー in Tokyo」に出演。
現在は、教育、医療、アートなど様々な分野の方々と協力し、日本・世界の各地で
「愛あるご飯」をお届け中。
*************
明日14日の土曜日が3回目の放送で熊本大震災で炊き出しをされる姿などが
放送される様です。今から放送が楽しみです。
今日4月27日は、『哲学の日』だそうです。紀元前399年、ギリシアの哲学者
ソクラテスが、時の権力者から死刑宣告を受けて、刑の執行として獄中で毒を
飲んで、この日亡くなりました。
アテネで活動し、対話的問答を通じて相手にその無知(無知の知)を自覚させよう
とましたが、アテネ市民には受け入れられず、告発され死刑判決が下されました。
弟子たちは脱獄を勧めましたが、「悪法も法」だと言って毒杯を煽ったのでした。
『哲学』と言えば、『旅に出たい願望』に暫く取り憑かれている私は、京都の
『哲学の道』を思い出してしまいます。つい最近も、『極上!旅のススメ』
《テレビ朝日系列で毎週日曜日の朝に放送されている番組》で目にしたばかり
ですが、やはり、1度ゆっくりと京都の緩やかな時間を味わいながら歩いて
みたい憧れの道…。
京都には何度か行っていますが、ゆっくり観光する事など出来た事がないので、
老後の夢でしょうか…。『哲学の道』を思い、日常と比較し・・・今の生活を
哲学してしまうと・・・だめだ…考えると眠くなる…私でありました。
今日4月26日は、良い風呂の日。「4(よい)2(ふ)6(ろ)」の語呂合わせですね。
良い風呂の日は、親子でお風呂に入って親子の対話を深めたり、家族同士の触れ
合いを促すことを目的にしているそうですが、なかなか難しいハードルです。
普通の家は、1人が入るのに精一杯の大きさしかありませんからね…。
そもそも大昔の入浴は湯につかるわけではなく、薬草などを入れた湯を沸かし、
その蒸気を浴堂内に取り込んだ蒸し風呂形式だったとか…それって、ハーブの
ミストサウナではないか!…と、ある意味凄い…。風呂は元来、蒸し風呂を
指す言葉と考えられていて、現在の浴槽に身体を浸からせるような構造物は、
湯屋・湯殿などといって区別されていたそうです。
浴槽にお湯を張り、そこに体を浸かるというスタイルがいつ頃発生したかは不明
のようで分からないとか。古くから桶に水を入れて体を洗う行水というスタイルと、
先程の蒸し風呂が融合してできたと考えられるのが主流のようですが…今一つ
納得いきません。
この融合型の入浴方法が一般化したのは江戸時代に入ってからと考えられ、まずは
戸棚風呂と呼ばれる下半身のみを浴槽に浸からせる風呂が登場したとの事。
慶長年間の終わり頃に、すえ風呂、または水(すい)風呂と呼ばれる全身を
浴槽に浸からせる風呂が登場したそうですが、温泉とは程遠い話…。
…とは言え、戦国時代に領主によって囲われていた隠し湯が存在していたとか…。
そう、信玄の隠し湯とか…。…と言うことは、それまで一部の環境に恵まれた
金持ちの中では温泉が当たり前だったのではないかと思ってしまう私。猿だって
温泉浸かっていたのだし…。
今では、秘湯や隠し湯という宣伝文句で人を引き寄せているように、部外者で
体験した人が黙っていられずに広がっていったとか…。勿論、勝手な思い込み
ですが…。
ところで、まもなくゴールデンウィークになりますが、旅行の目的地の条件として
『良い温泉がある事』なんてのをあげている人、少なくないですよね。
良い温泉、良い宿、良い食事…。あぁ、でも先立つものは時間とお金のゆとり、
それに旅する人同士の都合かぁ。我が家も子供が大きくなると、部活とか
バイトとか、友達と遊ぶ…とかで、日にちを調整するのも一苦労です。
そんなことを考えていると、なかなか自由になれない自由な国ですねぇ…。
ムヒカさんの言葉を思い出してしまいます…。欲深いのか…とほっ。