ティータイム

生き方で伝える、人生の終い方

2016-5-25 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日5月22日にNHKで放送された『人生の終い方』をご覧になられた方は、おられますか?

人生の最期に何をするか?誰に何を遺すか?伝えていくか…。つまり人生の“終い方

(しまい方)”をどうするか。そんなテーマで放送されたNHKスペシャルは、『笑点』の

司会を引退したばかりの落語家・桂歌丸さんが進行役を務めていました。

 

番組の中では、様々な人の終い方が紹介されていました…。

 

水木しげるさん、声をかける事すら難しい事もあった水木さんは、終末になって笑顔の

写真を残す事で、奥さんの心の支えにしていきました。

 

団塊世代の父親。 ガンと宣告され、話すことも難しくなった中で、亡くなる直前に

残したものは、3人の家族への感謝の手紙。

 

末期癌で余命数ヶ月と宣告された35歳の父親、 2人の幼い子供…。子供も病気を知って

おり、子供が卒業式まで、入学式まで…と、生きる力を与えようとします。頑張れよと

言いたいけれど、いざ書こうとすると言葉が浮かんでこない若いお父さん…。考えた末に

お父さんがした事は、残された力を振り絞って家族旅行へ行く事。身体にそんな余裕

などないはずなのに、苦しい顔、辛い顔1つせず、今までで1番楽しかったと笑顔で語り、

立ち向かう事、諦めない事を伝え、その4日後、息を引き取りました。

 

90歳の母親。伝えたくても伝えられない相手…。66歳の娘は軽度の知的障害者。自分が

いなくなってからのこの子に何を…。泣きながら娘に謝り亡くなっていく母親…。

それでも、母親が経営していた、かつてのお店の常連客が偲ぶ会を設け、残された

66歳の娘を支えてくれました。娘に何も残せなかった母親は、本当は、娘を支えてくれる

『人の和』を残してくれていました。

 

泣きましたよ。今回のNHKスペシャルは…。亡くなられる前から取材が始まり、

亡くなった人の生前からの映像がドキュメンタリーとして放送される事で、その思いの

強さは痛い程伝わってきました…。長くなりましたが、チーフプロデューサーの

福田さんは、こんな事を言っておられたそうです。

 

「“死に方(終い方)を考える”ということは、

           つまり“生き方を考える”ということなんです」と…。
 

 

 

 

 

 

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