11月20日放送の未来アイズ『国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構』
ご覧になられましたか?国の政策で広がってしまったスギ花粉症。医療関連費他、
スギ花粉症による損出は2,860億円と言われ、現在、日本人の約15%にあたる1,700
万人もの人が花粉症にかかり、その数は年々増加しているそうです。こんなのに
かかる訳がないと思っていた私も、突然発症してから既に20年になろうとしています。
花粉症予備軍と考えられる花粉に対する抗体を持っている人の率は、スギ花粉だけを
取ってみても、60%近くになっていて、特に若い人に多いと言われているようです。
そんなスギ花粉症が、特別な「米」を食べ続けることで治るかもしれないというのが
今回のテーマでした。
遺伝子組み換え技術を駆使した「スギ花粉米」を研究・開発しているのは、国立研究
開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 スギ花粉米研究チーム元ユニット長の高岩
文雄先生で、先生は『自分がひどい花粉症だったから挑めた』と話されていました。
現在あるのは対処療法が殆どで、根本的な治療には、アレルゲンそのものを注射などで
少しずつ投与し、アレルゲンを体が異物と認識しなくなるようにするという方法があり
ますが、この治療は3~5年と長期にわたって、治癒率も6~7割と低いと言われます。
高岩先生は、この方法を毎日の食事に取り入れてはどうかと考え、選んだのは日本人の
主食であり、先生自身とゆかりの深い「お米」でした。アレルゲンの構造を変えて
安全性を高めた抗原を「米」に蓄積する遺伝子をつくって稲に導入したのです。
「スギ花粉米」は通常の「米」と外見はなんら変わらなず、コシヒカリでもササ
ニシキでも、種類を問わないそうですし、室温の障害を受けても成分が変わらない
から、長期保存も可能との事。
高岩先生の遺伝子組み換え技術を使えば、各種アレルギーの治療はもちろん、血中
コレステロールや中性脂肪、血圧が調整できる治療米も開発できるかもしれない・・・
そんな夢のような話へと広がって、このスギ花粉米の臨床試験も始まっているとの事。
まだ実際に治療法として実現させるまでには10年ほどかかるという話でしたが、
早く実現すると良いですね。私なんぞは対処療法でステロイド薬に手を出して
しまったもので、ステロイドを絶ってから何年も経つというのに悲惨な状態が
続いているもので・・・切実です・・・