ティータイム

後継者のいない寂しさが痛みとして伝わる時

2017-5-29 NEW!

 

いつも1話完結だったはずの番組が、今回は5月18日、25日と初めて2回に渡って特集されま

した。『世界!ニッポン行きたい人応援団 “浮世絵”心から愛すフランス人』の回。ご覧に

なられましたか?

 

1回目の放送では彫り師、刷り師、2回目の放送ではバレン職人がメインで取り上げられてい

ましたが、いつにも増して、心に染み渡る感動をいただきました。今回は3種類の伝統工芸に

関わる職人さんが登場し、いずれも後継者がいない状況。その卓越した技と拘りを持った圧巻

の職人魂に、感動すると同時に寂しい思いも抱かざるを得ませんでした。

 

彫り師、刷り師の回は、お二人ともご高齢で、後継のない事は、既に覚悟しておられるかの

ようで、とても和か。丁寧な対応は、この番組でいつも感じる事ですが、招かれる外国人も

引き受ける日本人も本当に毎回素晴らしく、心が洗われる気がします。

 

特に2回目の「ばれん工房 菊英」の後藤英彦さん、素敵な方でした。バレンを包む希少な

『皮白竹』は、今では手に入らないため、自らが育てているという拘りよう…。本物の

バレンが、こんなにも手をかけられて作られている事を初めて知る事が出来ました。

 

最後に招待されていたフランス人のブノワさんは「職人さん達と心を通じ合えたことがとても

嬉しかった」と話されていましたが、見て学べといったイメージの昔の職人さん達とは全く

違って、後継者を諦める中、本当にその技を学びたいという人が訪れてくれた事に喜び、心を

開いて対応してくれているように見えました。

 

バレン職人の後藤さんが番組を通してブノワさんに会えたことを、番組スタッフにまで、

本当に何度も感謝の気持ちを伝え、喜んでおられたのが、とても印象に残っています。

後継者のいない寂しさが、技を学びたいという人の訪問によって、伝える喜びを与え、

その喜びが優しさと深い思いやりに繋がっていく…このままでは、あまりにも惜しい気が

してなりませんでした・・・ 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

済んだ青と白い馬…優しさに溢れた東山

2017-5-26 NEW!

 

BS朝日5月17日放送の『昭和偉人伝 東山魁夷』の回、ご覧になられましたか。私の大好きな

画家の1人です。亡くなられてから18年が過ぎた今も、高い人気を持っていますが、その画家

人生は、決して平坦ではありませんでした。自然と向き合った傑作「残照」で風景画家として

認められた東山さんは、柔らかな色使いや安らぎを覚える独特の画風で、日本画の歴史に一

時代を築きました。

 

感情のままに生きる父と、耐え忍ぶ母を見て育った幼少時代。病弱だった東山さんの慰めは

絵を描くことだけだったそうです。父の反対がありましたが、担任の先生が間に入ってくれて、

本人の望む洋画ではなく、収入に繋がりやすい日本画を選択する形で美術学校へ入りました。

親への負担を避けるために、挿絵のバイトを描きながらの苦学だったそうです。

 

在学中に「山国の秋」が帝展に入選。卒業後ドイツ留学を果たし、帰国すると東山さんと会っ

た事もないのに、「こんな絵を描く人なら間違いないから、結婚したい」と恩師の娘に言われ

て結婚。父と兄は相次いで亡くなり、自分も召集令状を受け取ってしまいます。戦車に爆弾を

抱えて飛び込む訓練が続く中、死を覚悟するしかありませんでしたが、奇跡的に終戦まで生き

延びたのでした。

 

戦後、まもなく母と弟も死去。哀しみの中で、進むべき道を見失った東山さんは、千葉・鹿野山

に登り、眼前に広がる大自然に己の心の姿を見つけ、絵筆を取りました。そんな中で描かれた

「残照」が日展で特選を得ると、これが転機となって風景を題材にした独自の表現が追及されて

いったのです。

 

1950年に発表された「道」は、よく取り上げられる作品ですが、私は「白い馬」の描かれた

作品が大好きです。風景画家として画壇で認められた東山さんは、ある時、モーツァルトの

ピアノ協奏曲からインスピレーションを得て、連作「白い馬の見える風景」を描いたそうです。

こんな感じの絵なんですよ。

 

 

この東山さんの青がたまらないんですよねぇ・・・。済んだ青と白、静かで優しさに溢れてい

ます。『日本画はよく知らないけれど、東山さんの絵は見たことがある』という方は沢山いる

のではないでしょうか。欲しいものとして「白い馬の見える風景 - 東山魁夷」(日本経済新聞

出版社)がありますが手に入らないんですよねぇ。また、増刷して貰えないものでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

Mr.トルネード 日本が世界に誇れる研究者でした!

2017-5-25 NEW!

 

先日、NHKの『ブレイブ 勇敢なる者』という番組の『Mr.トルネード~気象学で世界を

救った男~』の回を観させて頂きました。また、面白い新番組が始まったと思いきや、既に

放送された物の再放送という事でした。(^  ^;)

 

主役の藤田哲也さんは、竜巻の強さの基準「Fスケール」を考案したことで有名で「ミスター

・トルネード」と言われるほど、その世界では大きく貢献していましたが、それだけでも凄い

事なのに、それ以外にも偉業を成しえていたのです。

 

先日、映画『白い嵐』に登場した「ダウンバースト」という現象まで、藤田さんによって命名

されたことを知った時は、本当に驚きで興奮する自分を抑えることができませんでした。周囲

に認められなかったダウンバーストに関しては10年もの論争を経て立証されたようです。

 

当初、下降気流に関しては日本で注目されず、数百万ドルかけてシカゴ大学と米軍が導き出し

た答えを、藤田さんは50ドルという驚きの経費で導き出したことがシカゴ大学に伝わると渡米

を促されたのです。(日本は…いつもこうして優秀な人材が出て行ってしまう…。)

 

竜巻研究を持ちかけられると竜巻の発生からの全貌を明らかにし、Fスケールを考案。徹底

した観察力は『気象学のシャーロック・ホームズ』と言われ、数値データを図面に置き換え

る能力は『気象界のディズニー』とも言われたとか。

 

特に航空分野では、イースタン航空がニューヨーク・JFKで着陸直前に墜落した原因を「ダウ

ンバースト」と名付け指摘しましたが、殆ど賛同されませんでした。藤田さんは当時、その

立証に全力を注ぐのではなく、航空機事故の脅威となる「マイクロバースト」の解明を急がな

ければとその事に没頭。

 

ドップラー・レーダーを使ってマイクロバーストの観測に成功すると、訓練やシミュレーター

に対策を組み込み、空港にドップラー・レーダーを配備し、警報装置や探知システムを追加

していく事で、研究が事故回避に役立てられ、航空気象学に大きな貢献をしていったのです。

 

アニメーションを多用した番組は、ドラマ仕立てでドキュメンタリーが描かれ、隙のない展開。

とても面白く観させて頂きました。この『ブレイブ 勇敢なる者』という番組、不定期でいつ

放送されたのか…されるのか…全く情報が掴めませんが、今度放送される時は、見逃さずに

行きたいと思います。

 

最後には藤田さんからのメッセージも流されていたので、これは、この場に書き残しておこう

と思います。

 

『特に若い人は、恥ずかしがらず、言いたいことを言うべきです。半分は間違っているかも

しれない。だが、残りの半分は正しいかもしれない。もし、50%が正しければ、価値ある

人生を送ったということです。幸運を祈ります。』

 

勇気を与えてくれるメッセージですよね。しっかり観察し、しっかり考え整理する。基本が

あってこその大胆さなのでしょうか。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

人生100年時代の働き方…国の委員会まで?

2017-5-24 NEW!

 

ガイアの夜明け『どう働く?“人生100年時代”~15周年企画 ニッポン転換のとき~』が先週

から放送されていますが、その1回目、ご覧になられましたか?

 

日本は近年、大きな変貌を遂げています。特集でも扱われた『その便利さは必要か』『長時間

労働は正しいのか』『安定を捨ててでもやり甲斐を求める若者』等と次々とこれまでの価値観

が変わっていく中、これから、人生100年の時代をどの様に生きていくのか…「ガイア」では

15周年を迎えたこの1年間、「ニッポン転換のとき」という通年企画を通して、新たな時代の

日本のあり方について考えていくとの事。

 

1回目のキーワードは、「人生100年」と「働き方」。日本の100歳以上の人口は、2050年まで

に100万人を突破し、2007年に生まれた子供の半数は、107歳以上まで生きるとされるようで

す。

 

超"長生き"が実現すると当然、食べていくための「お金」も必要に...。これまで、サラリー

マンは「60歳定年」「70歳まで働く時代」などと言われていましたが、さらに高齢まで働かな

いと、生きていけない時代になるのです。なんともきつい話です。100年時代の人生戦略…

政府も『人生100年時代の制度設計特命委員会』なる物を発足して検討に入ったとか…。

 

あのソフトウェア開発会社「サイボウズ」は今年1月、新たな採用をスタートさせました。

募集を始めたのは、「複業」というスタイル。同社だけでなく、複数の企業に就職する、とい

うものです。様々な専門性を持った人材を、雇用形態にこだわらず採用したい、という狙い。

場合によっては、サイボウズでの仕事が「副業」となることもあるというのです。

 

ひと昔前までは当たり前の話でしたが、日本の企業の殆どは、「副業禁止」ですが、副業を奨

励する企業も出てきているとか…。ITベンチャーの「エンファクトリー」では、逆に「専業

禁止」を打ち出し、新入社員から複数の仕事を持つよう促していました。副業を勧め、個人を

自立させるための取組とのことでしたが…。

 

また「ランサーズ」という会社があります。仕事をしたい人と、仕事をお願いしたい人をネッ

ト上でマッチングして、ネット上で完結する“クラウドソーシング”というサービスを展開して

いる会社です。ネットを使うことで、いつでもどこでも働ける社会を目指しています。ラン

サーズの請負人は副業の人がメインで、社長も副業からランサーズを起業したとの事…。

 

また、『もっと簡単な仕事を』『もっとハードルの低い仕事を』という要望を活かして

「POOK」という新サービスを立ち上げようともしていました。これは、それぞれの人が

「得意なこと」を仕事にできるというもの。たとえば家具の組み立てが得意なら、それを

ネット上でアピールし、家具を組み立てて欲しい人から「仕事」を受注する、というものです。

 

番組では水まわりのクリーニング仕事2時間3,000円と子育ての助言ということで実験的にアル

バイトが行われている映像が流されていましたが、空き時間を有効活用して、自分の新しい

特技を活かしていく取組…面白い物でした。6月からこのサービスを始めるとの事でしたが、

今後の展開が楽しみです。
 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

映画『君の名は。』の『。』と組紐・・・

2017-5-23 NEW!

 

5月11日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団『映画「君の名は。」で話題“組紐”愛す

フランス人』の回、ご覧になられましたか?

 

組紐を愛してやまないフランス人のドミニクさん。その思いの強さからか、行く先々の受け

入れ先から、まるで宝くじに当たったかのように素晴らしい物をプレゼントしてもらってい

ました。

 

私は新旧問わず、映画「君の名は。」は,見ていないのですが、この番組を見て、いつか

機会があればアニメの方を見たいと思ったのでありました。とりあえずテレビ放送待ちで

すが・・・(^^;)・・・もう放送されたのかなぁ・・・???

 

ちなみにタイトルの「。」が気になって調べてみたんですが、新海監督曰く…『タイトル

先行で物語を書いた訳ではないけど、作中で何度もお互い問いあっているんです。「君の

名は」で断絶してしまう個所もあれば、「君の名は」から始まる個所もあると。である

ならば断絶するというところと、ここから始まる必ずしも問いではないというところから、

句点を付けて少し差別化を入れました。』という事なのです。

 

で、話は番組に戻って、映画にも出てきた『綾竹台』に関しては体験させてもらうだけで

なく、本物の『綾竹台』その物をプレゼントしてもらっていました。次の組紐のお店では

絹糸の染め方まで教わり、更に貴重な絹糸ももらい…招待された人からすれば、本当に

至れり尽くせりの素晴らしい番組です。

 

毎回楽しみに録画し、見させて頂いておりますが、日本人として再発見する事も多く、誇ら

しくもあり、何故か喜んでいる海外の人を見ているだけで、こちらまで幸せな気持ちになれ

るんですよね。長寿番組になって欲しい番組です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 


 

日本の良さを、よく食べ、よく呑む

2017-5-17 NEW!

 

テレビ東京系の、まぁ主人公がよく食べる『ドラマ24 孤独のグルメ season6』、原作者が

お酒好きで、ドラマが終わると現実版に満面の笑顔で登場し、お酒で喉を潤しています。

一方、こちらもテレビ東京の『ワカコ酒3』、原作は新久さん。どちらもしがないサラリー

マンとOLさんが、美味しい物を食べ、美味しいお酒を呑むのを、羨ましそうに見る番組です。

 

また、お酒と言えばWOWOWの『銘酒誕生物語』。不定期で放送されていますが、毎回、

素晴らしい日本酒が2つ紹介されています。つい先日放送されたのが、名古屋県名古屋市の

萬乗醸造所『醸し人九平次 純米吟醸』世界が尊敬する日本人100人の1人に選ばれた事がある

蔵主さんですが、作られた日本酒は、ワインからヒントを得た物で三つ星レストランで使用

されているそうです。常に人気清酒ベスト3に入るほどの物で、良い水にこだわって、仕上げ

も低音での瓶火入れまでして殺菌と真空加工を行っています。

 

当初は『どんなお酒を作りたいか』という問いかけに対するまともな答えを見つけられな

かったそうですが、ワインの王様 ロマネコンティ70万円のものをヤケクソで買って試飲し、

そこから得られた答えは『上品、優しい、懐かしい』をテーマとした高級なワインをも凌ぐ

お酒。今では、『日本酒の価値を高めるために日本酒を作っている』と答えられるように

なったそうです。

 

もう1つの酒蔵は、京都伏見藤岡酒造『蒼空 純米吟醸』。父親の死から藤井杜氏の力を

借りて立ち直るも、阪神淡路大震災、そして廃業。一旦は酒問屋に転職するも、想いは断ち

切れず再び修行し、10分の1の規模で、藤井杜氏の力を借りずに再スタート。

 

蔵に合った米の蒸し加減を見つけるのに4年かかったそうですが、そうして生まれたのが、

シルクのような『蒼空』。500mlという小さなサイズですが、ベネチアの瓶に納め、ラベル

張りまで全て手作業で行っています。蔵主の『良い酒は必ずや天に通じ 人に通じる』と

いう引き継がれてきた言葉が印象に残っています。

 

こうした番組を見ていると、本当に日本人に産まれて良かったと思うのであります! 

 良く食べ…良く呑む…日本人だからこそ味わえるこだわりの味に感謝です!!

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

『負け続けた男…』ザ・ドキュメンタリーより

2017-5-16 NEW!

 

先日、BS朝日で放送されたザ・ドキュメンタリー『負け続けた男、新幹線をつくる!』

ご覧になられましたか?今年の4月から放送が始まったザ・ドキュメンタリー。始めは

最後まで見ようとは思っていなかったのですが、見ているうちに夢中になってしまって、

結局最後まで見てしまいました。

 

昭和39年、その後の世界の鉄道を一変させた画期的な高速鉄道、東海道新幹線が開業しま

した。世界初の210 km/h運転を達成した新幹線の成功は、欧米各国に影響を及ぼしたのです。

戦後日本の復興の象徴であり、日本の鉄道技術の集大成、東京~大阪間515キロを結ぶこの

大路線は着工からわずか5年半というハイスピードなプロジェクトでした。しかも新幹線を

つくったのは「負け続けた男」?

 

40歳で鉄道省経理局長を務めますが、大正15年に収賄容疑で逮捕、2年後に無罪を勝ち取

りましたが…。その後、昭和5年に南満州鉄道理事に就任しましたが、翌年には満州事変が

勃発。そして昭和12年には日中戦争が勃発し、大陸を去ることに…。昭和20年7月、愛媛

県西条市市長に就任しますが、8月の終戦後、GHQにより公職追放となっていました…。

 

負け続けた人物は、十河信二。4代目の国鉄総裁ですが就任時には71歳を迎えていたそう

です。人事権も予算執行権も持たない権限の無い総裁職でしたが、「負け続けた男」は

それを受諾し様々な知恵と行動力で最後の勝負に出て新幹線をつくりあげていくのです!

 

十河はまず、あの蒸気機関車デゴイチ(D51)や湘南電車という名車を設計した屈指の技術者、

島秀雄を副総裁格で呼び寄せプロジェクトをスタートさせました。もともと世界的にみて

線路幅が狭く、高速化が難しかった日本の鉄道ですが、より広い線路幅で新しく線路を作り

東京~大阪間を高速で結ぶという普通では考えられない計画だったのです。

 

技術面、金銭面、政治面などの問題点、特に最後の予算面の問題では、国を相手にとった

驚きの奇手、名だたる政治家の名前があげられましたが、次の言葉は印象的でした。

 

「鉄道が国の経済発展についていくのではない。鉄道が国の経済発展をリードするのだ!」

 

今や世界に売り込む総合的な鉄道システムとも言える新幹線。その「新幹線」をつくった

男たち、そしてその中心にいた「負け続けた男」の物語…楽しく見させていただきました。

また、面白い番組を1つ見つけてしまいましたよ。これからは毎週要チェックです。

再放送があれば、今回の放送分、また、じっくり見たいと思ったのでした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

発酵食品約600種の発酵市場

2017-5-9 NEW!

 

5月2日のガイアの夜明け『進化を続ける「道の駅」』ご覧になられましたか?私の住まいが

ある千葉県の道の駅が2つも取り上げられたんですよ!それで、そのうちの1つ「発酵の

里こうざき」に、早速家内と2人でドライブがてら行ってみたんですよ。自宅から車で片道

1時間半ぐらい。家内は車酔いしたのか頭痛と吐き気をもよおしてしまって、大変だったの

ですが、目的地の『発酵の里』にある『発酵市場』も大混雑で、ゆっくり見る事も出来ず

散々なドライブになってしまいました。

 

神崎町は、古くから米作に適した土と良質な水、利根川の水運に恵まれ、酒、味噌、醤油

などの発酵文化が根付いていたそうです。そんな神崎町に、2年前にオープンしたのが、

“発酵”をテーマにしてつくられた道の駅「発酵の里 こうざき」。

 

新鮮野菜が並ぶ「新鮮市場」に、麹などを使った料理を提供するレストラン、そして発酵

食品が約600アイテム並ぶ「発酵市場」。そこには道の駅としては珍しく、地元産以外に

全国から集めた発酵食品も多く並んでいて、宮城や千葉の発酵食品をいくつか買わせていた

だきました。

 

ガイアの夜明けを見て来る人が沢山いるとは思えないので、やはり発酵食品ブームだからの

混雑だとは思うのですが、いかんせんお店の広さと来客数が見合っていません。なので、

もう暫く、ブームが落ち着くのを待って、お店が繁盛・拡大した頃にまた行ってみたいと

思ったのでありました。ちなみに体調が悪く混雑も重なって、発酵食が食べられるという

レストランは利用せず、コンビニで買ったおにぎりを車中で食べて昼食は終了。

 

どうも家内も私も人混みが苦手のようで、人が集まるところに行くと、どちらかが体調を

崩すといった展開が続いています。出かけない方が良いんですかねぇ。ちなみにGW中の

ドライブは、これだけでした…。先立つ物もないしねぇ…とほほほ/(^_^;)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

昭和偉人伝『相田みつを』の人物像

2017-4-28 NEW!

 

昭和偉人伝『相田みつを』の回、先日見させていただきました。相田みつをさんの名前が

「にんげんだもの」で知られるようになったのは、この世を去る7年前、60歳を過ぎてから

と言います。

 

若くして書道界の権威ある展覧会に入選し、「自分の作風はこれでいいのか」と、悩み続けて

おられたとか…。当初は見本のような美しい字を書いていたんですよね…。基がしっかり

しているからこそ、味のある優しい字になったのでしょうね。最初から、ああした字なんだ

と思い込ませるあたりは、画家でいうとピカソ級って事ですかね?

 

師と仰ぐ住職の『あってもなくても良い物は、ない方が良い』と言う言葉をきっかけに、

長い年月をかけて独自の“書のかたち"が生まれていったそうですが、支えた家族も素晴らしい

ですよね。ひたすら書にのめり込む人を支え続けたのですから。

 

相田さんの生き方を示唆したのは、戦地で亡くなる前に兄が残した言葉『周りがどうであれ、

男として自分が納得できる生き方をするように』。相田さんは、亡くなった兄達の分まで

命の大切さを、出来るだけ多くの人に伝えたいと書に没頭したそうです。

 

短い言葉のメッセージが書となるまでに、相田さんは想いを文章にし、そこから『無くても

良い物』を、ドンドン削り落としたからこそ、シンプルだけれど、インパクトのある深い

言葉を残していけたのですね。

 

番組の最後は、こんな相田さんの3行の書で終わっていきます。

 

一生燃焼

  

一生感動

 

一生不悟

 

ゆるぎなく自らの信念のために走り抜いた人生。書かれた『優しい書』からは想像もできない

ほど、強い人だった事、命を大切にし、亡くなった人たちの事を思い、納得のいく生き方、

納得のいく書を求め続けた人だったんですね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

ミシュラン、三ツ星が自殺者を生むとは・・・

2017-4-25 NEW!

 

先日、『ノンフィクションw』という番組を見ました。良い音楽が流れていると思ったら、

あの坂本龍一さんが音楽を担当していました!

 

さて、今回初めて見る番組の中身は、フランス料理界の巨匠ドミニク・ブシェさん。1974年

あのジョエル・ロブション氏に見いだされ、1981年には「トゥール・ダルジャン」の総料理長

となって東京店をオープンさせた超エリートの料理人です。

 

そんなドミニクさんは、日本人の料理に対する姿勢や日本の食材が大好きということで、

世界中のオファーの中から日本を選んで出店されたのです。その背景には30年に及ぶ親交と

東日本大震災がありました。

 

日本に根を張る覚悟で、日本人スタッフと理想のレストラン作りに挑戦。伝統的フレンチに

新解釈を加えた料理、“友人を家に招くような”サービス、そして、フランスのエスプリの

効いた雰囲気を目指すというのです。

 

パリ8区に店を構えるドミニクさんは、シェフ自ら客をもてなすことが大切ということで、

パリと東京を行き来する日々。多忙を極める中、『日本で作る人生の一皿』新しい“スペ

シャリテ”を生み出すことを決意し、その素材に選んだのは日本産の魚介です。信頼して

採用した29歳の厨房チーフらと試行錯誤を重ねていきます。

 

ドミニクさんが「星を目指さない」と明言するようになった背景には、フランス料理界の

ある悲しい事件がありました。三つ星を取っていた友人の店が格下げになった時、その友人

シェフは自殺してしまったというのです。ドミニクさん曰く、星が減るということは、

料理の価値が下がってしまったように見えてしまうのが良くないと。

 

今まで星の数は目安であって、1つだって取るのが大変なのに、料理人から見れば、星の数が

自分の料理を否定されてしまうかのように受け止めるのかと、衝撃の話でした。ミシュラン

ガイドが参入して7年の日本。星は客を惹きつける要素となっていますが、料理人にとっては

翻弄されるほどに心に影響を受けてしまうのかと。。。

 

ドミニクさんは星を基準にしない“本物のフレンチレストラン”を目指しています。ある意味

それはミシュランへの挑戦の様にも見えました。スペシャリデについてインタビューされると、

『決めるのはお客さんですよ』と答えていました。何ともドミニクさんの人柄を感じさせて

もらえて、あれだけトップを走ってきたにもかかわらず、1から組み立てようとする姿勢に

思わず応援したい気持ちになりました。

 

…とは言うものの、よく分からないものの…きっと銀座店ともなれば、私が行けるような

お値段では食べられないのだろうなぁと予測もできるので…とりあえず気持ちだけ…お店は

銀座にあって『ドミニク・ブシェ トーキョー』という名前です。御昼がかけそば260円の

私には、ちょっと遠すぎますよね(^^;)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

  • コンベンション

    クリエイティブ

  • お問い合わせ
TOPへ戻る