ガイアの夜明け『どう働く?“人生100年時代”~15周年企画 ニッポン転換のとき~』が先週
から放送されていますが、その1回目、ご覧になられましたか?
日本は近年、大きな変貌を遂げています。特集でも扱われた『その便利さは必要か』『長時間
労働は正しいのか』『安定を捨ててでもやり甲斐を求める若者』等と次々とこれまでの価値観
が変わっていく中、これから、人生100年の時代をどの様に生きていくのか…「ガイア」では
15周年を迎えたこの1年間、「ニッポン転換のとき」という通年企画を通して、新たな時代の
日本のあり方について考えていくとの事。
1回目のキーワードは、「人生100年」と「働き方」。日本の100歳以上の人口は、2050年まで
に100万人を突破し、2007年に生まれた子供の半数は、107歳以上まで生きるとされるようで
す。
超"長生き"が実現すると当然、食べていくための「お金」も必要に...。これまで、サラリー
マンは「60歳定年」「70歳まで働く時代」などと言われていましたが、さらに高齢まで働かな
いと、生きていけない時代になるのです。なんともきつい話です。100年時代の人生戦略…
政府も『人生100年時代の制度設計特命委員会』なる物を発足して検討に入ったとか…。
あのソフトウェア開発会社「サイボウズ」は今年1月、新たな採用をスタートさせました。
募集を始めたのは、「複業」というスタイル。同社だけでなく、複数の企業に就職する、とい
うものです。様々な専門性を持った人材を、雇用形態にこだわらず採用したい、という狙い。
場合によっては、サイボウズでの仕事が「副業」となることもあるというのです。
ひと昔前までは当たり前の話でしたが、日本の企業の殆どは、「副業禁止」ですが、副業を奨
励する企業も出てきているとか…。ITベンチャーの「エンファクトリー」では、逆に「専業
禁止」を打ち出し、新入社員から複数の仕事を持つよう促していました。副業を勧め、個人を
自立させるための取組とのことでしたが…。
また「ランサーズ」という会社があります。仕事をしたい人と、仕事をお願いしたい人をネッ
ト上でマッチングして、ネット上で完結する“クラウドソーシング”というサービスを展開して
いる会社です。ネットを使うことで、いつでもどこでも働ける社会を目指しています。ラン
サーズの請負人は副業の人がメインで、社長も副業からランサーズを起業したとの事…。
また、『もっと簡単な仕事を』『もっとハードルの低い仕事を』という要望を活かして
「POOK」という新サービスを立ち上げようともしていました。これは、それぞれの人が
「得意なこと」を仕事にできるというもの。たとえば家具の組み立てが得意なら、それを
ネット上でアピールし、家具を組み立てて欲しい人から「仕事」を受注する、というものです。
番組では水まわりのクリーニング仕事2時間3,000円と子育ての助言ということで実験的にアル
バイトが行われている映像が流されていましたが、空き時間を有効活用して、自分の新しい
特技を活かしていく取組…面白い物でした。6月からこのサービスを始めるとの事でしたが、
今後の展開が楽しみです。