『胸一杯に』
私は 少年時から十年間
病気でねた
暗い思いの或る日
母をなじった
・・・・・・なぜ生んだ
母は泣いた
おまえも いつか
それを口にする時があるかも知れぬ
私は頭をたれて受けよう
そうなのだ
しかし
私が いちばん大切にしている言葉をやろう
・・・・・・人間必ずいつか死ぬ
そして二度とこうして生きることはない
だったら
生きてある今を
しっかりと両の掌(て)のひらの中に
包み込みたくならないか
一枚の落ち葉の重み
耳たぶを過ぎる風のささやき
生垣の破れをくぐる黒いむく犬
やさしさ なつかしさを感じないか
生きてある今を
胸一杯に深呼吸したいと思わないか
横山隆「はこべらのうた・・・わが子への書きおき」より
『負を抱えて生きる』
顔が怖い為に、危ない人に見られたり、遠ざけられたり
声がでかい為に、怒っていると思われたり、命令しているように聞こえたり
背が高いために、傲慢に思われたり、無礼な人に見られたり
これって、本人にとっては、結構辛いこと
過剰反応されることで・・・やがて…
顔の怖い人は、人間不信に襲われたり
声がでかい人は、無口になってしまったり
背が高い人は、背中が丸くなっていく・・・
考えてみたことがありますか?
生まれつき、或いは、何かのきっかけで負を抱えてしまったら・・・
外見で判断されることが如何に多いことか・・・
でも、きっと分かる人もいるはず
負を抱えることで、沢山の人や生きるものの痛みが分かるようになったはず
負を抱えることで、強い心が持てるようになったはず
負を抱えることで、まわりの本当の姿が見えるようになったはず
負を抱えることで、実は抱えない人には得られない強みを手にしたのでは?
辛さには、いつしか慣れ、強さは、やがて人の力になっていく
他の人には得られない、乗り越えられる壁を与えてもらえたのでは?
そう考えると、負でさえも、プラスに考えられる気がしませんか?
詩集『道しるべ』より
もう終わってしまった日本テレビの番組『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』
昔、俳優の船越さんが出だ事があって、その時に言われた一言が
「良くないことがあっても感謝する」
という言葉。なぜなら、その事で、
「きっと、その人は強くなれたはずだからと…」
同感です!
人より心が強くなった人や、痛みが分かるようになった人には
特別な働きができると思うんですよね
心の拠り所を見つけてあげたり、支えになってあげたり…
或いは、二度と悲しい事が起こらないように役立っていけたり…
勿論、何も出来なくたってかまやしない
再び辛いことや悲しいことがあっても、きっと違う形で受け止められるはず
前向きになる気持ちの持ち方が大事ですよね。
ガーデニングで有名な…ターシャさんも、こんな事を言われていました…
『過去に戻って、やり直したからって、
もっと良い結果があったかどうか分からないのだから…』
誰が言ったか忘れてしまいましたが、
『生きているだけで、まる儲け』
ですよね!
重い病気と闘っている方の中には…
『朝命を繋いで目覚められるか否かすら不安でならない中、眠りにつく…
そして…
朝、無事命を繋いで起きた瞬間から、感謝の連続です』
そう話していた人もいます
そんな素晴らしい人たちを見習って…
日々感謝を忘れないように心していきたいと思います
人を責めたり、陥れたり、災いをもたらす人も沢山いますが、
そうした心貧しい人になるよりも、被害者であっても
豊かに受け止め、生きられる人でありたいですね
『Be the light』
Just the thought of another day
【また新しい一日が始まった】
How did we end up this way
【なんであんなことになったんだろう】
What did we do wrong?
【僕たちは何か悪いことでもしたのかな?】
God
【神よ】
Even though the days go on
【時は流れて】
So far so far away from
【あの日からどんどん離れていく】
It seems so close
【でもまだあの日は近くに感じる】
Always weighing on my shoulder
【いつもその痛みはそばにあるんだ】
A time like no other
【いつもと違ったあの時】
It all changed on that day
【あの日からすべては変わった】
Sadness and so much pain
【痛みと悲しみで溢れたあの日】
You can touch the sorrow here
【その哀しみはまるで触れるくらいにリアルで】
I don't know what to blame
【一体誰のせいにすればいいのだろう】
I just watch and watch again
【僕はただ何度も何度も見ていた】
Even though the days go on
【時は流れて】
So far so far away from
【あの日からどんどん離れていく】
It seems so close
【でもまだあの日は近くに感じる】
Even though the days go on
【時は流れて】
So far so far away from
【あの日からどんどん離れていく】
It seems so close
【でもまだあの日は近くに感じる】
What did it leave behind?
【あの出来事は僕らに何を残したんだろう?】
What did it take from us and wash away?
【あの波に僕らの何を洗い流されてしまったんだろう?】
It may be long
【まだまだ時間はかかるけど】
But with our hearts start a new
【傷ついた心でまたゼロからやり直して】
And keep it up and not give up
【諦めずに誇りをもって】
With our heads held high
【上を向いて頑張り続けよう】
You have seen hell and made it back again
【地獄を見たけどまたここに戻ってきた】
How to forget? We can't forget
【どうやったら忘れられる?いや、決して忘れられない】
The lives that were lost along the way
【あの日に先に旅出ってしまった人々】
And then you realize that wherever you go
【逃げようとしても】
There you are
【どこにいても自分がいる】
Time won't stop
【時間は止まってくれないから】
So we keep moving on
【続けるしかない】
Yesterday's night turns to light
【昨日の闇が光になる】
Tomorrow's night returns to light
【明日の闇は光にもどる】
Be the light
【その光になれ】
Always weighing on my shoulder
【いつもその痛みはそばにあるんだ】
A time like no other
【いつもと違ったあの時】
It all changed on that day
【あの日からすべては変わった】
Sadness and so much pain
【痛みと悲しみで溢れたあの日】
Anyone can close their eyes
【ただ目を閉じて】
Pretend that nothing is wrong
【見て見ないふりすることは誰にでもできるよ】
Open your eyes
【ほら、目を開けて】
And look for light
【その光を探して】
What did it leave behind?
【あの出来事は僕らに何を残したんだろう?】
What did it take from us and wash away?
【あの波に僕らの何を洗い流されてしまったんだろう?】
It may be long
【まだまだ時間はかかるけど】
But with our hearts start a new
【傷ついた心でまたゼロからやり直して】
And keep it up and not give up
【諦めずに誇りをもって】
With our heads held high
【上を向いて頑張り続けよう】
You have seen hell and made it back again
【地獄を見たけどまたここに戻ってきた】
How to forget? We can't forget
【どうやったら忘れられる?いや、決して忘れられない】
The lives that were lost along the way
【あの日に先に旅出ってしまった人々】
And then you realize that wherever you go
【逃げようとしても】
There you are
【どこにいても自分がいる】
Time won't stop
【時間は止まってくれないから】
So we keep moving on
【続けるしかない】
Yesterday's night turns to light
【昨日の闇が光になる】
Tomorrow's night returns to light
【明日の闇は光にもどる】
Be the light
【その光になれ】
Some days just pass by and
【ただ過ぎ行く日々もあれば】
Some days are unforgettable
【決して忘れることのない日々もある】
We can't choose the reason why
【事の理由を選ぶことはできないけど】
But we can choose what to do from the day after.
【あの日以来 僕らができることは選ぶことができる】
So with that hope, with that determination
【そんな希望と決意をもって】
Let's make tomorrow a brighter and better day
【明日をより光差す素晴らしい日にしよう】
昨日の最後にご紹介させていただいたOne ok rockの歌詞をご紹介させていただきました。
「積もった雪」
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしてゐて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面もみえないで。
寒い日が続いていますね。先週は関東でも雪が降り、今週の後半も、都心での雪の
予報が出されています。インフルエンザ等も流行ってきており、体調を崩さないよう
気を付けたいですね。
今日は『積もった雪』という金子みすずさんの詩から始めましたが、金子さんの詩と
言えば、やはりこれ・・・
「こだまでしょうか」
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
本当に心に沁みる詩を多く残されましたが、幸せな一生を送られたかというと、 26歳で
死去されるまで、本当に苦労の多かった方でした。若くして亡くなられたものの、500
余編もの詩を綴ったとされ、中でもこの『こだまでしょうか』は、公益社団法人ACジャパン
(旧・社団法人公共広告機構)でテレビ放送されたことで、知らない人はいないぐらい、
有名になりましたよね・・・ 『思いやり』・・・そんな心を大切にしなければと、金子さん
の詩を読むたびに思ってしまいます。
『何もないより』
いろんな事があった
いきなり うれしくなってしまったり
突然 悲しくなってしまったり
いろんな事が いろんな形で
私の中を 通り抜けていった
足跡を残して・・・
いろんな時があった
一人一人が 不安にかられたり
いきなり みんなで燃えあがったり
いろんな時が いろんな場所で
私の心に 刻んでいった
切り刻むように
信じられない・・・『正義』と言って行われた無差別テロ
忘れられない・・・『国の為』と強行採決される国民不在の政治テロ
苦しかった・・・大切な人の死・・・
みんな みんな 忘れられない
みんな過ぎ去ってしまったこと
みんな消え去ってしまったもの
取り戻すこともやり直すこともできない・・・
でも・・・心の中に残っている・・・
良くも 悪くも 思い出として 確かに・・・
だから、判断できる心、前に進む力だけは
失わずに持っていなければ・・・
何があっても 何も感じなくならないように・・・
今はダメでも、未来を良くして行く為に・・・
詩集『道しるべ』より
なぜ、口が1つで・・・
何故、口が一つで、耳が二つなのか
言葉を発するのが口で
言葉を聞くのが耳
耳が二つあるのは、口の2倍必要だから
つまり 話すことの2倍聞きなさいということ
そんな話を、昔、耳にした事があります
人の話をろくに聞きもしないで
自分の主張ばかりしてはいけないからと
ついつい、自分の意見を先に分かってもらいたくなるけれど
そんな時こそ、口と耳の数を思い出してみようというのです
困るのは、自分の主張ばかりして
更にそれが受け入れられないと腹を立ててしまう事
いわゆる身勝手という奴で
大抵腹を立てる時というのは、自分の思いが叶わない時の話
自分の意見を言わないのも困りますが
よく聞こうとすることで、人の心の声まで聞こえたり
自身に迫りくる危険を察知できるときもあります
相手の気持ちを引き出す話し方
きちんと話を聞く姿勢…大切にしたいですね
基本に帰って、心穏やかに過ごしたいものです
『いつか冷たい雨が』
雪が降る駅の片隅で 誰にもいたずらされないように
うずくまっている 年老いた犬
パンをあげても見てるだけ 時が来れば汽車に乗る私
泣くことのほか 何もしてあげられない私
広い道路の真中で 轢かれてしまった三毛猫
その上を何台もの車が 通り過ぎて行く
思わず目を閉じてしまった 私を許してください
みんなだって そう思っていると 信じたいのです
牛や鳥やお魚も 人間の為にあるのよ
サァ残さずに食べなさい
そんな風に言うお母さんにはなりたくありません
でも私だって食べて育ってきたのだし
虫だって殺したこともあります
だから だから お願いです もう役に立たなくなったら
捨ててしまったり
自分本位で可愛がったり 小さな檻に閉じ込めて
馬鹿にしたり汚がったり
人間だけが偉いんだなんて
ことだけは思わないでください
人間以外のものたちにも もっとやさしくしてください
同じ時を生きているのだから
朝が来れば夜も来るし 生まれてそして死んで行く
私が土になったら お花達よ そこから咲いてください
ご紹介させて頂きましたのは、イルカさんの作詞作曲で
「いつか冷たい雨が」でした。イルカさんのコンサートで
よくラストに歌われていたようですが、とても戒められる歌詞です。