カナダの日本人野球チームが偏見と差別を乗り越えていく物語ですが、実際にこんな事があったのかと思うと、なかなか面白く見る事が出来ました。
『バンクーバーの朝日』は、2014年制作の日本映画。フジテレビジョン開局55周年記念作品で、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」を描いた作品。石井裕也が監督し、主演は妻夫木聡。その他、KAT-TUNの亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮など、実際に野球経験のある俳優を起用して撮影が行われました。
1900年代初頭、日本は不景気であり、多くの日本人が新天地を夢見てカナダへ渡っていきました。しかし現実は、過酷な肉体労働や貧困、云われのない差別…という厳しさ。そんな中、日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が生まれます。体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位でしたが、彼らのプレイは日本人街の希望の光となっていきました。
ある年、キャプテンに就いたレジー笠原は、敵の三塁手が大柄で動きが鈍そうなことからセーフティバントを思い立つ、さらに盗塁を組合せて念願の得点を取ることに成功しました。これをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いつくと、その大胆な戦法は「頭脳野球」「サムライ野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていき、シーズン最終戦に優勝を賭けた大一番を戦うまでになっていきます。
朝日の活躍は、日系移民とカナダ人との垣根を下げるのに寄与したかと思ったが、泥沼化した日中戦争の打開を図るため、1941年12月、日本軍が真珠湾攻撃を行い太平洋戦争が勃発すると、一転して日系移民は敵性国民として強制収容されることになってしまいます。彼らが収容所から出たのは終戦後5年後、さらに朝日と言う野球チームの名誉が回復されるには60年の歳月が掛かることとなってしまうのです。
今、海外では大谷選手や鈴木選手、ダルビッシュ選手と大活躍する選手も多くなっていますが、こんな時代と比較しながら、昔の苦しい中を生き抜いた姿を知る事も、なかなか良いものでした。間もなくゴールデンウィーク。時間にゆとりがあれば、是非見て頂きたい映画となっています。
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『北里大学獣医学部 犬部!』は、片野ゆかのノンフィクション書籍。2010年4月にポプラ社から刊行され、2012年4月6日に文庫化されました。「命の売り買いを簡単にしないでほしい!」「犠牲者は弱い生き物たち」そんな思いが込められた、青森県十和田市の北里大学獣医学部にある、犬や猫のため活動するサークルをする学生たちの物語です。
2011年に、二つの雑誌で漫画化されたようです。『ツヅキくんと犬部のこと』(漫画:衿沢世衣子)が『エレガンスイブ』(秋田書店)にて2011年5月号より隔月で連載。『犬部!-ボクらのしっぽ戦記-』(漫画:高倉陽樹、シナリオ協力:はまなかあき)が、『週刊少年サンデー』(小学館)にて2011年26号より2013年32号まで不定期でシリーズ連載、最終回は『クラブサンデー』(同)に掲載されたようです。なお、一つの原作が二つの媒体で連載されることは、「例外中の例外」という話です。『ツヅキくんと犬部のこと』の単行本発売に合わせ、作者の衿沢が描きおろしたイラストをデザインしたTシャツも販売されたようです。
2014年にNHK ドキュメント20mim.にて犬部!(現・北里しっぽの会)に所属する学生の奮闘を描いたドキュメンタリー番組『さよなら、ココ』が放送され、映画『犬部!』は、2021年7月22日に公開。監督は篠原哲雄、主演は林遣都。
公式サイト https://inubu-movie.jp/books.html
犬部とは、北里大学獣医学部(青森県十和田市)に実在したサークルで、行き場をなくした犬や猫を保護して、必要に応じて世話・しつけを行い、新しい飼い主を探す活動をした学生ボランティア団体です。2004年、太田快作氏を中心に、北里大学の有志によって結成された。現在は「北里しっぽの会」と名称を変え活動中とのこと。
コロナ、物価高、ロシアによるウクライナ侵犯、巨大地震、異常気象と嫌な事ばかりが目に付く昨今。心がホッコリする温かい映画を見てみませんか?
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『罪の声』は、塩田武士さんの2016年発表サスペンス小説(講談社刊)。グリコ・森永事件をモチーフとしており、2016年度週刊文春ミステリーベスト10国内部門第1位、第7回山田風太郎賞を受賞しています。2020年に土井裕泰監督、小栗旬さんや星野源さんのダブル主演で映画化され数多くの賞を獲得し、話題になりましたよね。映画公式サイトは、こちら。
https://tsuminokoe.jp/index.html
執筆の経緯もお伝えしておくべきと思いますので、書かせて頂きますが、塩田さんは大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知り、自らと同年代でもあるその子どもの人生に関心を抱いたそうです。将来的にはこれを題材とした小説を執筆したいと考えていましたが、塩田さんは新聞社に就職、記者となりました。
その後、塩田は2010年に小説家としてデビューし、担当編集者に相談をもちかけたものの、筆力の低さを理由に断られてしまったため、さらに5年を待って執筆を開始。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通しているそうです。作中の犯人はフィクションですが(実際のグリコ・森永事件でも、犯人検挙には至らず未解決事件となっています)、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は「極力史実通りに再現しました」としています。気になる「あらすじ」はこんな感じ・・・
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京都市内で紳士服のテーラーを営む曽根俊也(星野源)は2015年夏のある日、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには大量の英文のほか、「ギンガ」と「萬堂」の文字が書かれていた。さらにテープを再生すると、何かを語る子供の声が聞こえてきた。
それは31年前、大手製菓メーカーのギンガと萬堂をはじめ食品会社数社が脅迫・恐喝され、既に時効となったものの、現在も未解決のままの“ギンガ萬堂事件”(ギン萬事件)の脅迫犯の音声と全く同じものだった。これが幼い頃の自分の声だと確信した俊也は、父の代から親交のある堀田信二に事情を打ち明ける。堀田はノートを預かり、数日後に俊也を誘って、30年にわたって消息不明の俊也の伯父を知る人物と面会し、伯父の来歴や消息などについて話を聞いた。その人物はギン萬事件と伯父の関わりをうかがわせるようなことを口にした。
一方、ちょうど同じころ、大日新聞大阪本社で文化部記者を務める阿久津英士(小栗旬)は、年末掲載予定のギンガ萬堂事件の企画記事に応援要員として駆り出された。イギリスに出張を命じられ、1983年のハイネケン社長誘拐事件について元誘拐交渉人に取材したり、当時イギリスでハイネケン事件を調べていたという中国人を探したものの、空振りに終わる。帰国した阿久津は、事件前にギンガの株価を扱った証券雑誌の記事を見て、仕手筋のやり口を証券関係者から聞いたりするが、事件に直接結びつく話には至らなかった。
堀田と俊也は、得た情報をもとに犯人グループが会合を開いたという料理屋に話を聞きに行く。伯父がいたという証言は得られなかったが、板長は堀田が特徴を伝えた別の男はいたと答える。堀田はそのあとで、生島というその男が元滋賀県警察の人物で、伯父とも交友があったと俊也に打ち明けた。
成果の出ない阿久津は、「くら魔天狗」と名乗っていた犯人グループの無線交信を傍受録音した人物が愛知県にいたという事件当時の取材記録から、再度その情報を洗うことにした。空振りかと思われた取材は、意外な形で成果をもたらした。そこから浮かび上がった人物が常連だったという料理屋に阿久津が取材に入ろうとするころ、堀田と俊也は生島の家族の消息を知る人物を追っていた。やがて、俊也と阿久津はお互いの存在を知る・・・
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なかなか良く出来た構成で、最後まで夢中になって物語の中に入り込んでいけました。まだご覧になられていない方は、是非、ご覧頂ければと思います。一番思って欲しいのは、何も分からない子供を大人が利用したこと…。その重さに心を及ばせて頂けたならと思います。
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ご無沙汰しております。本当に久しぶりのブログ更新です。コロナも変異と共に良くない影響が続いていますが、皆さんお元気ですか?オミクロン株の急拡大のせいで検査薬まで不足し、事故に遭って救急車で運ばれても83件目でやっと受け入れ先が見つかると、コロナ以外の病気や怪我でも危険な状態に突入しています。本当に皆さんご無事で、今年も何とか乗り切りましょう!!
さて、昨年末ですが「オータニ・インパクト〜アメリカを駆け抜けた二刀流の衝撃〜」 - BS1スペシャル – NHKはご覧になられましたか?
打っては46本塁打、投げては9勝150奪三振と、全米を熱狂させた二刀流・大谷翔平さん。何が人々の心を捉えたのか?ファンや取材者、様々な人たちの声を通しその秘密に迫ると題した番組は、1年間の大谷フィーバーの総集編と言った感じで、自分の事のように楽しく見させて頂きました。
2021年、二刀流・大谷翔平さんの衝撃が全米を駆け抜けました。リーグМVPをはじめとする賞を総なめにし、野球選手としては史上2人目となるタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されました。伝統あるオールスターゲームでは、大谷選手の雄姿を見るためにルールを変更させ、その経済効果は100億円とも200億円とも言われました。そんな大谷選手の何が、ベースボールの母国アメリカ人の心を捉えたのか?衝撃が駆け抜けた1年を、人々の声をもとに振り返っていったのです。
コロナ禍にあって、唯一と言ってよいくらい私たちに幸せな時間をもたらしてくれたことは事実だと思います。驚いたのは、野球ファンのみならず、彼に引き寄せられていったこと。野球のいちプレーヤーとしてのみならず、賞金をスタッフに分けたり、ゴミを拾ったり、敵選手や敵のファンにも優しく対応し、腹立たしい心配にも笑顔であいさつするという神対応が盛り沢山でした。
「2021年はオオタニの年だった」仏メディアも大谷翔平の功績に賛辞!走・攻・守スキルを高く評価「日本のルースがいかに優れていたか」 という記事では「驚異の身体能力ですべてをこなす大谷は、日米だけでなく欧州からも注目を浴びている。」とつづられ、様々なスポーツシーンで彩られた2021年の大谷選手のインパクトはひと際大きく、世界中のスポーツファンの記憶に刻まれ、米国や日本以外の国々でも今季の功績が語り続けられている。と書かれていました。
フランスの野球専門サイト『Passion MLB』では、「2021年シーズンはショウヘイ・オオタニの年であったことは、野球ファンなら誰もが知っている」と記事の冒頭から昨年の活躍を評し、大谷選手と同じく投手・野手での実績を残したベーブ・ルースの名前を挙げ、「今シーズンを分析することで、日本のべーブ・ルースがいかに優れていたかがわかる」として、投・打での記録について語っています。
記事の中では、大谷選手について「投手として533人のバッターと対戦し、さらに打者として639回の打席に立った」と、今季の出場機会の多さにも触れており、さらに「アメリカン・リーグのMVPファイナリストであるブラディミール・ゲレーロJr.とマーカス・セミエンの対決(打席)数が、それぞれ698回と724回だった。このことからもオオタニのMVP満票選出は納得の結果だ」と綴り、二刀流としてのMVP受賞を讃えていました。
不思議に物で、大谷選手が称賛されると、まるで自分の事を褒められているように感じられた方が多かったのではないでしょうか。
ベースボール・ダイジェストMVP=受賞
ベースボール・アメリカ年間最優秀選手=受賞
AP通信社プレーヤーオブザイヤー=受賞
MLB・ヒストリック・アチーブメント・アウォード=受賞
プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手)=受賞
プレーヤーズ・チョイス賞=ダブル受賞
シルバースラッガー賞=受賞
「ピッチングニンジャ」の「野球の顔」大賞=受賞
ア・リーグ最優秀選手(MVP)=受賞
オールMLBチーム=受賞
エドガー・マルティネス賞=受賞
テレビ朝日ビッグスポーツ賞=ビッグスポーツ賞受賞
レジェンダリー・モーメント(伝説的瞬間)賞
「正力松太郎賞」特別賞=受賞
Yahoo!検索大賞=受賞
米ヤフースポーツ・ブレークアスリート特集=選出
アジアン・アメリカン・アウォード=ベストアスリート選出
スポーティング・ニュース「スポーツ史上最高のシーズン50選」=1位
地元アナハイムのアスリートオブザイヤー=選出
地元アナハイムの2021年のトップインフルエンサー125人=選出
第12回日本スポーツ学会大賞=選出
AP通信「今年の男性アスリート」=選出
2021年を彩るスポーツシーン42=選出
「スポーティング・ニュース」年間最優秀アスリート=選出
ベースボールカード・シリーズ1のNO・1カード
タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に選出
・・・その他にも書ききれないものがあるかもしれません!!!
番外編では・・・
2021ユーキャン新語・流行語大賞=年間大賞受賞
(「リアル二刀流/ショータイム」が満場一致で「年間大賞」に)
まさにディープインパクトならぬオータニ・インパクト
最後に、球場に来ていた親子の話が印象的だったので・・・
客席の親子の話・・・お父さんが、自分のお子さんに言われた一言です。
「この瞬間を忘れるな!」
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【森永卓郎の本音】という記事をご覧になられた方いらっしゃいますか?
総選挙に向けてすべての政党が給付金の支給を唱えた中、バラマキ合戦との批判も高まっており、またしても自民党が大勝してしまって、10万円給付やマイナンバーポイント2万円など、こんな形で、これだけ?…とガッカリしている人も少なくないと思います。そうとは言え、世論調査では、58%の国民が「国の借金が増えないよう財政再建を優先すべき」と答えているそうです。
それでも、森永卓郎さんはそうした声は、日本の本当の財政事情を知らないことから生まれた誤解だと考えています。日本の経済アナリスト、エコノミスト、タレント、獨協大学経済学部教授として知られる森永卓郎さんの事はがっちりマンデーをご覧の方なら知らない人は居ないでしょう。専門は、言うまでもなくマクロ経済・計量経済・労働経済・教育計画、オタク文化論など。
財務省の「国の財務書類」という統計によると、連結ベースで昨年3月末の国の負債は1,546兆円。一方、日本政府は1,023兆円と世界最大の資産を抱えているから、ネットの負債は523兆円。これは2020年度のGDP537兆円を下回っています。GDPと同程度の資産負債差額というのは、先進国としては、ごく普通の借金の水準ということです。
しかも昨年3月末で日銀が保有している国債は486兆円。日銀が保有する国債は、借り換えを繰り返していけば、事実上元本返済の必要がなく、支払った利息は、日銀納付金として政府にかえってくるというのです。つまり、国債は日銀が買った瞬間に消えてなくなり、そこで、純負債から日銀の国債保有分を差し引くと、日本政府が抱える実質的な借金は37兆円と、ほとんどゼロになる。日本の財政は、主要国の中で、実は最も健全な状態なのだそうです。
もちろん国債の中央銀行引き受けは、やりすぎると高インフレという副作用を招きます。しかし、昨年度日銀は46兆円も国債保有を増やしていますが、インフレの気配はまったありませんでした。だから、森永卓郎さん的には毎年50兆円程度の国債を日銀に引き受けてもらっても、何の問題も起きないと思うだそうです。50兆円の財源があれば、政策の自由度は大きく上がります。万が一、高いインフレが来たら、その時点でバラマキをやめれば良いだけの話。無借金の今こそ、財政出動だと森永卓郎さん=ユニークな経済アナリストさんは訴えているのです。
コロナも落ち着いてきて、今こそGoToトラベルをと思っても、今度は来年2月まではやらない御様子。その頃には、第6波がやってきて、また、タイミングを逃すのではないでしょうか。タイミングと言えば、あの安倍のマスクも批判から配る事も出来ず、保管の為に大金を注ぎ込んでいるとか…。あれだけ嘘が多く、死者まで出した安倍政権も自民党対象で、何の反省も必要なくなって?、ついには最大派閥の筆頭となっていく…。これが国民が投票し、自民党を選んだ結果ですよ。もっと投票率が上がると思っていましたが大変残念です。
次回こそ、今回始まった投票を促すムーブメントが大きな波となってくれますように・・・。
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またまた久しぶりの更新になりますが、コロナ禍…皆さんご無事てすか? 久しぶりなので、今回も長々と書かせて頂きます…。
遡る事大昔、2021年8月19日に放送されたカンブリア宮殿【客を惹きつける極意!】の回、ご覧になられましたか?
夏休みに大人も子供も大興奮!大自然をそのまま楽しむことができる、独自のアトラクションで大人気のテーマパーク「ネスタリゾート神戸」。仕掛け人は、マーケティング精鋭集団「刀」CEOの森岡毅さん。過去に業績不振だったユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をV字回復させた実績をもち、今年5月にリニューアルオープンした西武園ゆうえんちも手掛けています。「人の本能を刺激」し、客が殺到する仕掛けを作る森岡さん。その独特なマーケティング力の極意に迫ったのが今回の中身でした。
オフロードでスリル満点の運転が楽しめる「ワイルド・バギー」や、巨大な玉の中に入って大斜面を転がり落ちる「キャニオン・ドロップ」、鳥のように空を飛ぶ「スカイ・イーグル」など、大人も子供も大興奮のアクティビティがずらりと並ぶ、ネスタリゾート神戸。昨年はコロナ禍で一時休業したにもかかわらず、9月には過去最高の売り上げを達成するなど絶好調のテーマパークで、実はここ、元々は破綻した年金保養施設として知られていたグリーンピア三木。2016年に新たな経営者の元で再出発したが黒字化はできませんでした。原因は、アクセスが悪い上に、客を呼べるようなものが「何もない」から・・・。その再建を託された森岡さんは、「何もない」を逆手に取り「ないものはない」と発想を転換。大自然をそのまま楽しむ「冒険テーマパーク」として生まれ変わらせたのです。すると他のテーマパークにはない面白さに客が殺到。1年足らずで売り上げは3倍になり、見事に黒字化を達成。
驚いたのは「必ず客が来たくなる」独得なマーケティング力
森岡さんの自宅を訪ねると、プラモデルや漫画、ゲームなどがズラリ並ぶ。「消費者を本能レベルで深く知るため」に自ら没頭しているとのこと。子どもの頃から数学が好きだった森岡さんは、神戸大学・経営学部に数学のみで入学し、世界最高のマーケティング力を誇るといわれるP&Gに入社。そこは感性が問われる世界でしたが、森岡さんは需要予測を数式として編み出すことで頭角を現し、ヘアケア商品のヴィダルサスーンを大ヒットさせていきます。その後、不振に陥っていたUSJに招かれると、V字回復に成功。「刀」を起業すると、「ネスタリゾート神戸」や「丸亀製麺」、「西武園ゆうえんち」などの集客を任され、次々と成果をあげていったのです。
「刀には詳細なデータを集積し、独自の数学マーケティングで分析する『需要予測』のノウハウがあります。それこそが刀が持つ独自の力です。その数字の後ろ盾があるからこそ、大きな投資判断ができますし、大胆な策が打てるのです」(森岡さん)
森岡さんは『確率思考の戦略論』(共著、KADOKAWA)という著書の中で秘伝の数式の一部を公開し、マーケターの間で大きな話題になっていました。ご興味がおありのン他は、是非お勧めです。
数字に裏打ちされた「需要予測」のノウハウ。「たまたま賭けに勝っただけ」でないことは、
2017年の創設以来、取り組んできたプロジェクトに触れてみればお分かりかと・・・。
・丸亀製麺
全国約800店舗の巨大チェーンに成長したが、2017年から既存店客数が16ヵ月連続で前年割れする負のスパイラルに陥っていた。2018年に刀と協業。すべての店舗で粉から打った出来立ての価値を訴求する「ここのうどんは、生きている。」という新たなブランディングで押し出し、わずか半年で既存店の集客を2割も増やしてV字回復。
・ネスタリゾート神戸
破綻したグリーンピア三木をネスタリゾート神戸として再生させるも、慢性的な赤字に苦しんでいた。刀との協業で2018年9月「大自然の冒険テーマパーク」として再々出発。新キャンペーン開始からわずか1年で売上を2.6倍に増やした。コロナ禍の2020年には春の緊急事態宣言で休止を余儀なくされるも、夏から果敢に新エリアをオープンし、秋からは過去最高集客を更新し続け、終わってみれば初の黒字化を達成。
・農林中金バリューインベストメンツ
日本最大規模の機関投資家である農林中央金庫グループの一角だったが、一般的な知名度は高くなかった。2019年8月に刀と協業し、金融商品のブランドを「おおぶね」に統一。わずか2年で口座数は7倍、運用規模は13倍に拡大。
・西武園ゆうえんち
1988年の年間入場者194万人をピークに2019年には38万人まで減少していた。刀との協業で2021年5月「心あたたまる幸福感」をテーマに昭和の世界観でリニューアルオープン。コロナ禍と5月からの長梅雨という最悪のタイミングでのスタートに思われたが、連日大盛況で大成功の船出を果たす。
いずれも大成功を収め、今なお成長を続けるプロジェクトばかり。中でも破綻したグリーンピア三木を買い取ったネスタリゾート神戸や、集客が全盛期の4分の1以下まで落ち込んでいた西武園ゆうえんちは、誰もがしり込みするであろう最難関だと思われていました。思えばその軌跡は、破綻寸前だと思われていたUSJをわずか数年で世界第4位のパークにまで押し上げてみせた奇跡からずっと一貫しており、『需要予測』のノウハウ・・・恐るべしです。様々な状況を『予想以上の成功』と報じるメディアもありますが、我々にとっては『予想通りの成功』なんですと森岡さん。天変地異や紛争の勃発、100年に一度の疫病などは計算に入れられないので、「刀」の需要予測は100%完璧なわけではありません。しかし様々なデータを数学的に分析することでかなりの精度で正確な予測ができ、経営資源を集中して備えるべきシナリオを明確にできるとのこと。それが他のマーケターとの圧倒的な違いとなっているのです。
「我々は口先だけのコンサルではありません。知恵を出すだけでなく、ちゃんとリスクをとって事業の中へ踏み込んで実行するところまでやる。つまり一緒に汗をかきます。USJ時代の6年間で私が手がけたプロジェクトの成功率は98%でした。刀はこれまでの4年間で100%の成功率です。世の経営者の方々には、もっと数学マーケティングの存在と威力について知っていただきたい。経営者が数学そのものを知る必要はありません。実際の分析は得意な人に計算して貰えばよいのです。ただし、数学で解き明かしたビジネスで勝つ法則は、私の本『確率思考の戦略論』で、文系の方にもわかるように書いていますので理解していただきたい。家電にたとえるなら、中身の機構を理解するのではなく、そんな便利な家電が存在することと、その使い方を知っていただきたいのです。需要に見合った投資をするとはどういうことか。長期で事業を捉えて持続可能な仕組みを作るとはどういうことか。それを理解するだけで事業の成功率は格段に上がります」(森岡さん)
そんな森岡さんの座右の銘は・・・「数字に熱を込めろ!」・・・でした。
小話・・・負けるな大谷翔平!!
話は全然違いますが、投手として、あと1勝することで、ベイ・ブルースの記録を103年ぶりに越えようとしていること。ホームランキングまで手の届くところに居ながら不振にあえいでいること。そんな諸々に注目していない人は居ないのではないかと思っています。いや、興味ない人も居るのでしょうが(笑)・・・。
とにかく嫌な話ばかりの今だからこそ、沢山の喜びを振りまいてくれて来た大谷翔平さんを応援せずにはいられないのです。
思えばオールスター・・・。二刀流として基本ルールまで変更させて出場したホームラン競争では、ヘトヘトになるまで大振りして、その後の不振は、そのせいではと短期的には思ったものですが、実際の不振はヤンキースで見られた主審の判定だと思うようになっています。選球眼の良い大谷選手が主審の判定前に明らかなボールと判定して動いたことがきっかけと言われたりもしていますが、実際のところ、主審による明らかなボールをストライクと判定するシーンが、対大谷選手には多い気がしてならないのです。(まさか、人種差別がここにもなんて思いたくもありませんし・・・) 結果として、ボールをストライクと判定されて三振に終わるよりも、ボールでも振っていくしかなくなる大谷選手は、バッティングフォームの悪化と、選球眼の劣化を招いてしまったのではと・・・。
それでも、【目標達成シート】を用いて成長してきた大谷選手なら、きっとそんな状況でも抜け出すことができると信じています。まだ若いし、今年が最後のチャンスな訳でもないのだから、最悪主審対策をしっかり考え、落ち着いて自分らしく前進していって欲しいと応援しています。大谷ファイト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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叶えたい目標を明確にし、それを達成するための具体的な項目を可視化したフレームワークとして、大谷選手の活躍と共に話題になったのが【目標達成シート】。どんなものなのか、じっくりご覧になられましたか?
大谷翔平選手は、プロでもなかなか投げられない球速160キロを高校時代に成し遂げ、ルーキーイヤーに投手で3勝、打っても3本塁打という「二刀流」の活躍を見せたプロ野球選手。岩手県・花巻東高校から2013年にドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団したのち、2018年からメジャーリーグチームのロサンゼルス・エンゼルスと契約し、今年の活躍はスポーツの垣根を越えてしまって、世界中に知れ渡るほどとなっています。
そんな大谷翔平選手が高校一年生の時に作成したのが、今回ご紹介する「目標達成シート」。高校時代の監督・佐々木洋氏からの教えにより作成したこのシートは、強い目標(夢)を中心に置き、周囲9×9の合計81マスに細分化した目標を書き込んだものです。
大谷選手が中心に書いた夢は「8球団からのドラフト1位指名」でした。ご覧頂ければ分かるように、中央の目標(夢)を達成するために必要な要素を8つ外周に記入。「体づくり」「人間性」「メンタル」「コントロール」「キレ」「スピード160キロ」「変化球」「運」。更にこれらを達成するための具体的な目標を、それぞれ8つずつ記入したのです。
大谷翔平選手は目標達成シートを作成する際、なるべく具体的に、また少し高い目標を書き込むようにしたと話しています。ひとつの大きな目標を達成するために必要な要素を細分化し「叶えたいこと」への道のりを明確にしていったのです。一度にすべての要素をクリアしていくのは難しいもの。そこで具体性を高めると、目標を見失わずに進めます。また、共通する項目が出てくれば、それがより重要となる事も良く分かります。
目標達成シートは、目標設定や現状分析、行動指標の確立など様々な場面にも活用できます。この9×9の81マスで構成される目標達成シートは、「マンダラチャート(マンダラート)」とも呼ばれるフレームワークです。マンダラチャート(マンダラート)のベースとなっているのは、予想できた方も居ると思いますが、仏教の考え方や教えを表現した「曼荼羅」です。規則性を持って複数の偶像を配置した曼荼羅では、すべての偶像が相互に影響しあって1つの世界を形成している、点を表現しています。
目標達成シートを作成する際のポイントとしては、目標と目的の違いを理解しておくこと。目標は目的を達成するために必要な「目印」であり、目的は最終的に到達したいゴール。つまり「目的」という最終地点に到達するための過程に必要なのが「目標」という事になります。
大谷選手の目標達成シートで特に注目したのが【運】というところ。疎かにしがちですが、こんな所にまで目を配ってきたからこそ、人としても高い評価を受け、万人に愛されるようになったのでしょうね。こんな記事・・・『メジャー球宴史上初“リアル二刀流”で勝利投手の大谷翔平をスター集団がサイン攻めで称賛の嵐…「全員が彼に畏敬の念を抱く」』や『【MLB】大谷翔平が“太っ腹” 総額1650万円を球団職員30人に贈呈、HR競争の賞金活用』など・・・自分の事の様に嬉しくなってしまうものです。
オールスター明け、ホームランダービーでフォームが崩れたか、調子が良くないように見えてしまいますが、こんなシートを作れる大谷選手なら、復活するのも時間の問題と思いたいところ。まだまだワクワクさせてもらえそうです。
オリンピックが終わり、コロナ感染は、これまで以上の拡大を続け、政府の対応も相変わらずの無策で、自宅療養が拡大されて、重症化によって亡くなられる方も益々増加していくのでしょうか。にも拘らず、治療薬の制限も緩和される事なく、受け入れ施設が拡大されるわけでもなく、ワクチン接種も量も充分ではなく・・・それゃ内閣支持率も下がる一方な訳です。
昨年は支援金もいくらかありまたが、2年目となると支援金も少なく、中小は益々困難になっています。大谷選手の様なスーパーなニュースや、オリンピックで全力を尽くして元気をくれるような、そんな良い知らせが、もっともっと欲しいし、長いトンネルも早く抜け出したいものです。皆さん、気持ちが折れがちになりますが、負けないで乗り切っていきましょうね!!!
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昨日7月12日から再び緊急事態宣言に入った東京。3回目の効果が見られないうちに緊急事態宣言を解除し、既に6月中旬には増加に転じていた感染者数…東京の感染者数が再び1,000人を超えるのも時間の問題・・・。こんな展開は多くの人が想像できていたのではないでしょうか…。安心安全と見せかけだけの標語でオリンピックに進む中、飲食店に対しては、とうとう金融機関からの圧力まで要請しようとする酷さ。「もっと厳しいロックダウンをしている国だってある」と言いつつも、これほどまでに国民の努力に押し付けて、支援の足りない先進国はあるだろうか…。何とか窮地を乗り越えようと借入金を行った飲食店も、もう資金が底をついて行くという…。「もっと借りれば良いじゃん」って、そんな風に考えているのだろうか?公助が圧倒的に不足している日本・・・。
ワクチン接種が最大の武器と言っておきながら、これまた計画性のなさから惨憺たる展開の政府政策。
7月5日に基礎疾患を持っているという事で、ようやく接種券が送られてきた私ですが、所属する市区町村の接種予約は、個別会場が全て休止中で受付停止。集団接種会場も受付初日の受付開始時間にログインするも、空席無しと表示。ならば、東京の大規模接種会場の予約をと試みるも、これまた可能日無しと…。職域接種を並行させたせいで、ワクチンが一気に不足し、本来回されるべき地方自治体に回せなくなってしまった?「早く打て打て」と言っていたかと思えば、早すぎるから今度は「適切なスピードに」抑えろと?これまでのワクチンのおかげで感染者が増えていても、高齢者で重症化する人は減っているよう。でも供給の見通しが難しくなった今としては、仮に1回目の接種に至っても、2回目がいつ打てるのか分からないという別の不安も生じてしまう・・・
不安の政府政策…ともすればマイナスの事が頭に浮かんでしまって、精神的なダメージを受けている人も少なくないはず。なのに消費税10%のおかげで政府の税収は増えているとか…国民に反映されずに何処へ消えていくのか・・・。そんな中、明るいニュースとなっているのがメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手。モーニングショータイムと言われるほど、毎朝、大谷翔平選手のホームランに希望を見出している人も少なくないはず。かく言う私も、一番の楽しみが大谷翔平選手に関するニュースとなっている。正に、マイナスの政府政策に対してプラスの大谷翔平選手。
7月13日の今日はオールスターゲーム前夜の「ホームランダービー」に日本人初となる参戦。明日14日は、メジャーリーグ史上初となる打者・投手の両部門での参加。前半戦を終えてホームラン数は2位に5本の差をつけて、両リーグトップ。オールスター戦前の33本塁打は、伝説のスラッガー、サミー・ソーサに並んで歴代トップ。年間60本ペースと噂になっているけれど、私は、ケガなどのトラブルがなければ70本後半から80本台もいけるのではないかとワクワクしている。
あまりの凄さに「スペース・エイリアン」とか「ミスター・エブリシング(何でもできる人)」や「ユニコーン」「スーパーマン」「ビースト」など、普通ではない表現もあり、二刀流として活躍したベーブ・ルースしかなし得なかったことを、目の前で見られる。同じ時代に生きられる事の貴重さを認識しろとまで言われている。「スペクタル」なんて事も言われているけれど、本当に信じられないぐらい凄い。打者としてはホームランを量産し、そのホームランも打球速度・飛距離と圧巻。投手としては160キロを超える剛速球を投げて奪三振ショーを演出。走っては見事に盗塁を成し遂げ、顔も甘いマスクで、二の腕を出せば驚くほどのマッチョ。褒められれば自分の事の様に嬉しくなってしまう昨今。
同僚のスーパースター、トラウトがこう話す・・・
「野球をやっている子どもは誰もが彼の行動を真似すると思うよ。ショウヘイは失敗しても、腹を立てているのを見たことがない。常に笑顔でいる。そしてどんな時も努力を惜しまない。あいつはすべて、モノが違うんだ。かなりクレイジーだよ(笑)」
NHKのクローズアップ現代で知った事ですが結果を出すためには、やはり、それなりの努力も必要。ケガに苦しんだこれまでの努力でマッチョな肉体を手にし、「ブラストモーション」と呼ばれるハイテク機器を使って、「バレルゾーン」ナンバーワンのスイングを手にし、シーズン中も疲れから剛速球に陰りが見えると、すかさず投球フォームの修正に取り組む…。こんな姿勢が政府政策にあれば、どんだけ~か・・・。
何よりも大谷翔平選手の嬉しいところは、本当に楽しそうに野球をプレイし、笑顔もマナーも思いやりも、ピカ一な事。
どうかシーズン終了までケガやトラブルに見舞われず、元気に走り抜けて下さい。マイナスなところが目立つ昨今、どれほどのプラスの力になっているか計り知れないだけに、これからも応援していますよ!!!!
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ご無沙汰しております。相変わらずのコロナ禍で、通常とは全く違う状況が続いておりますが、更にオリンピックも重なり始めて、日本は何処に向かっているのか、不安な日々にストレスばかりが蓄積されている感じです。 なのでズルズルと長くなりますがご了承ください。
少し前になりますが、こんな記事を目にしました・・・。
【IMD「世界競争力年鑑2020」日本の総合順位は30位から34位に下落】
【世界競争力年鑑】とは、国の競争力に関連する統計データと企業の経営層を対象とするアンケート調査結果を63カ国から収集し、作成される競争力指標で、全ての分野を合わせた競争力総合順位のほか、四つの大分類「経済状況」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の順位、更に各大分類に5個含まれる小分類の順位として公表されるものです。
【世界競争力年鑑】における2020年の総合順位を見ると、1位のシンガポールから始まって、日本の総合順位は63カ国・地域中34位で、アジア・太平洋地域でも14カ国・地域中・・・なんと10位・・・。G7でありながら、こんなに酷いとは…。ちなみに主な順位は・・・1位 シンガポール、2位 デンマーク、3位 スイス、4位 オランダ、5位 香港、6位 スウェーデン、7位 ノルウェー、10位 アメリカ、11位 台湾、20位 中国、23位 韓国、29位 タイ・・・34位 日本・・・。
日本の総合順位の変遷を見ると、同年鑑の公表が開始された1989年からバブル期終焉後の1992年まで1位を維持し、1996年までは5位以内の高い順位を維持した。しかし、金融システム不安が表面化した1997年に17位に急落し、その後は一時的に上昇する年はあったものの、基本的には20位台の中盤前後で推移しました。その後、2019年には30位となり、最新版の2020年では過去最低の34位まで落ち込んだのです。
日本の状況を項目別に見ていくと、「経済状況」は11位(前年16位)、「政府の効率性」は41位(前年38位)、「ビジネス効率性」は55位(前年46位)、「インフラ」は21位(前年15位)である。経済状況の順位はやや上昇したもの、「政府の効率性」「ビジネス効率性」「インフラ」の順位は更に悪化しているのです。特に「ビジネス効率性」は2015年以降、大幅な順位の下落が続いています。
競争力年鑑では、先に挙げた統計とアンケート結果から作成される競争力指標のほか、経営層を対象に自国の強みと認識する項目を選ぶアンケート調査も行っています。この結果を見ると、質の高いインフラや労働力(高い教育水準、熟練労働力、労使関係)が強みと認識されている一方、税制や政府の競争力、開放性・積極性の評価が低いのです。なお、強みと認識される項目は、前年調査から大きな変化はないものの、「強い研究開発力」が約13%ポイントの低下となっている点が注目されます。
先日、こんな記事もありました。
【菅総理と玉川徹氏どっちが正しい? 「国民はそれほど馬鹿なのか」】
古賀茂明さんによる記事です・・・
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「6月9日に2年ぶりに行われた党首討論。弁論能力では野党第一党の立憲民主党・枝野幸男代表が菅義偉総理よりはるかに上だ。しかし、最大の論点、コロナ対策については、菅氏が、「ワクチン、ワクチン」と叫ぶだけで、全くかみ合わない。五輪も補正予算も時間不足で、実のある論戦ができずに時間切れ。枝野氏圧勝を予想した向きには肩透かしの結果だった。この結果に菅氏はほっと胸をなでおろしていることだろう。いや、むしろ、計算通りだとほくそ笑んでいるかもしれない。」
これまで菅総理は、国会でも記者会見でも、質問にまともに答えることができず、それが支持率にも響いてきた。最近では、これが日常化して、どんなにふざけた答弁でも、ニュースとしての価値がなくなるほどにまでなった。
夏の間は、コロナで人がたくさん死ぬかもしれないが、気にしなくて良い。五輪でお祭り気分となり、さらには、GoToも一部地域限定で開始を宣言すれば、雰囲気は一気に変わる。9月までにはワクチン接種の拡大で死者や重症者が減り、高齢者を中心に安心感が一気に広まる、という「思い込み」が菅氏を支えている。
9月の自民党総裁選での再選が最重要課題の菅総理にとって、できればその直前に衆議院の解散総選挙を行い、そこでまあまあの結果を出して無投票再選に持ち込みたい。したがって、ワクチンの効果は、9月までに出ればなんとかなると考えているのだ。
しかし、仮にワクチンの接種が順調に進んで、9月に感染が多少落ち着いても、国民がそれまでのコロナ対策の拙さを許してくれるだろうか。ことは自分たちの命や暮らしに関わることである。この点について、テレビ朝日コメンテーターの玉川徹氏は、「日本人ってそんなもんですかね。もうオリンピックの2週間ですっかり忘れて、あー良かったねって言って投票するんだろうか」と述べている。国民はそんなにバカではないと言いたかったのだろう。逆に言えば、菅総理は、玉川氏とは逆のことを考えているということだ。菅総理の余裕の裏にあるもう一つの要因。それが、菅氏が安倍前総理から引き継いだ哲学である。
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記事を書かれた古賀茂明さんは、今から7年前の2014年7月18日にこうツイートされたそうです。
『安倍さんの政治哲学:「国民は馬鹿である」 1.ものすごく怒っていても、時間が経てば忘れる 2.他にテーマを与えれば、気がそれる 3.嘘でも繰り返し断定口調で叫べば信じてしまう 私たちは、そんなに馬鹿なのでしょうか?』
安倍政権では、とんでもないスキャンダルや失政で内閣支持率が落ちてもすぐに回復し、不利だと言われた選挙でも必ず自民党が大勝してきました。スクープされた嘘で、後から証拠が出てきても知らんぷり、関連者の自殺…人の命が失われたって知らんぷり・・・。国民は今もそれほど馬鹿なのか。分かっていても、それでも自民党なら安定して任せられる…なのか?そんな国民の「気持ち悪い」までの安定志向が、【世界競争力年鑑】の総合順位まで下げているんじゃなかろうか・・・
これまた少し前になりますが、NHKスペシャルで【ビジョンハッカー 世界をアップデートする若者たち】という番組が放送されました。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の語る【ビジョンハッカー】。1980年代以降、インターネットによるグローバル社会を作り上げた立役者の1人です。経営から退いた現在、社会問題の解決に取り組む若者を、積極的に支援しています。その原点は、学生時代の体験にありました。
「僕は両親が寝た後、こっそりと大学の研究室に通っていた。そこにあったコンピュータは、ものすごく大きいものだった。君たちのポケットにあるスマホの8千分の1の能力しかなかったけれど、どんな魔法が使えるのか知りたくていじりまくったんだ。何かを変えたい、良くしたいと夢中になるのは、若者の特権だよ」
新型コロナによって、グローバル資本主義が行きついた先で様々な矛盾が噴きだしている今。かつてのゲイツ氏のように、社会システムを根本から変えようという若い世代が、世界各地で活躍しています。その名も【ビジョンハッカー】。スマートホンを武器にしながら、仲間や資金を集め、軽やかに行動しています。これまでの世代が解決できないままの問題に立ち向かう若者たち。今回のNHKスペシャルでは、そんな世界各地のビジョンハッカーを追っていました。姉妹サイトの方で次回書きたいと思っていますが、興味ある方は、是非、再放送で見てみて下さい。
・・・で、最後に何で、こんな話を取りあげたのか・・・。悲しいかな、自民党でテレビに出て来るのは大昔の異物の様な気持ち悪いお爺さんばかり。こんな人たちに日本の将来を任せ続けるのですか?政府を変えるのが一番早い?安定を望んだことで、世界から大きく遅れた社会になってしまった?デジタルの遅れが、どれほど世界的に遅れていたかも、コロナ禍で痛い程思い知ったはず。いざデジタル庁と言ったところで、その先頭も傲慢で、自民党らしい酷い人物でした。国民の意志を無視し、嘘をつき、嘘がバレても開き直る・・・そんな政党を、これからも野放しにしていくのですか?自民党にだって若い政治家はいますが、上に媚びているばかりで、体質は変わり様がない・・・。
私は、お年寄りの駄目な政治家を退けて、新たな可能性にかけたいと思いますよ。【ビジョンハッカー】、変えられるのはスマートホンを武器にできる【志ある若い人】たちなんだと思っています。簡単に繋がれる時代だから、声をあげていきましょうよ!!
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4月29日放送のカンブリア宮殿【新時代の幕開け!アサヒビールの戦略に迫る】の回、ご覧になられましたか?
アサヒビールが常識をひっくり返す新商品を発売しました。おなじみスーパードライの「生ジョッキ缶」タイプです。ビール好きの方で、まだ知らないという方は居ないと思いますが、缶のフタが全開すると泡が自然に出てきて、居酒屋やレストランで出てくる生ジョッキのような味わいが家庭で楽しめるというものです。泡も非常に細かく、今までの様にコップに注いで飲むと、かえって泡が荒くなるので、そのまま飲んで欲しいという、洗い物も増えずに手間いらずの優れもの。コロナ禍の今、居酒屋に行けずに生ビールの禁断症状が出かけている人には、家呑みに是非欲しい一品。
1987年の発売以来、アサヒビールの屋台骨となったスーパードライですが、近年は若者のビール離れ、コロナによる外食不況などにより苦戦を強いられています。その反撃ののろしがスーパードライ生ジョッキ缶。「こんな商品、今までに無かった」とすでに大きな話題になっています。お試し販売としてローソンで扱われるや否や、大騒ぎとなって、店頭販売が始まると大騒ぎになって、あっという間に完売。生産が追い付かなくなって、一時休止状態に追い込まれる次第です。
コロナ禍・・・お酒を扱うお店は目の敵にされ、売上も大きく落ち込んでいます。そんな中にあって、レストランと共存共栄を目指すアサヒビール。素敵な事にコロナと闘う飲食店を陰ながらバックアップしていました。飲食店に新人が入ると聞くと、営業担当がさっそく出向き、ビールサーバーの使い方・洗浄方法からグラスの拭き方まで、ビールを美味しく飲むノウハウをレクチャー。さらに、支援給付金など支援制度の活用方法からテイクアウトを始める店の容器の相談まで、ビールだけにとどまらない様々な相談に応じているのです。
新型コロナも第4波を迎えていますが、ワクチン接種率が経済協力開発機構(OECD)加盟37カ国中、何故か最下位という恥ずかしいレベルの日本。何度か緊急事態宣言を行ってきましたが、この1年以上もの間、場当たり的な…表面的な対応に終始追われていたかのような政府や知事さんたちの、あまりの対応の不十分さに、ほとほと嫌気がさしていますが、こうした民間の動きには、本当に心動かされるものがあります。自粛しろ、動くな、休業しろ・・・と命令に近いお願ばかりで、具体的で充分な支援のない事を思えば、どれだけ財源のない民間の方が心強い事か・・・
社長の塩澤賢一さんの座右の銘…「降り止まない雨はない」。今だからこそ、心の中にしっかり置いて、この苦境を乗り越えていきたいものです。
ついでになりますが、先日【2030年 未来への分岐点】というNHKの特番を見ました。『第1回 暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦』『第2回 飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」と、未来の為に、今すぐ行動を改めなければ…と思わせてくれる良い番組を見させて頂きました。今、自分の立つ場所・環境をしっかり理解して、未来に活かせる生き方がしたいものです。
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