『セブンルール』川口加奈さんが理事長を務めるHomedoorの回、ご覧になられましたか?
3月23日放送の「セブンルール」(カンテレ・フジテレビ系 全国ネット)に登場した、認定NPO法人Homedoor(ホームドア)理事長の川口加奈さん。14歳でホームレス問題に取り組みはじめ、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」も獲得。彼女が立ち上げた事業のひとつ、路上生活者の就労支援を兼ねたシェアサイクルサービス「HUBchari(ハブチャリ)」は、コロナ禍で通勤の足として注目され、利用者が前年比で2倍となるなど事業としても伸びています。番組MCの長濱ねるさんが「絶対に見てください」と予告で語るほどの衝撃を与えた川口さん・・・。
川口加奈さんは1991年、大阪府生まれ。14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の解決を目指し、炊き出しやワークショップなどの活動を開始。17歳で米国ボランティア親善大使に選ばれ、ワシントンD.C.での国際会議に参加。高校卒業後は、ホームレス問題の研究が進む大阪市立大学経済学部に進学。19歳のとき、路上から脱出したいと思ったら誰もが脱出できる「選択肢」がある社会を目指してHomedoor(ホームドア)を設立し、ホームレスの人の7割が得意とする自転車修理技術を活かしたシェアサイクルHUBchari(ハブチャリ)事業を開始。また2018年からは18部屋の個室型宿泊施設「アンドセンター」の運営を開始します。
これまでに生活困窮者ら計2000名以上に就労支援や生活支援を提供している。世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」、フォーブス誌による日本を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN」、青年版国民栄誉賞とされる日本青年会議所主催の「第31回 人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞」など、受賞多数。
そんな川口加奈さんが出会った、あるおっちゃん・・・
センターと呼ばれる釜ヶ崎の象徴的な建物の軒下で、他のおっちゃんたちと並んで寝ていました。もともと自分で会社を経営していたそうだが、親会社の倒産にともない自分の会社も倒産。多額の借金を背負い、迷惑はかけられないと家族とも離別し、借金の取り立てから身を隠すように、日雇い労働を求めて釜ヶ崎にやってきたそうです。おっちゃんはもともと心臓が弱く、過酷な日雇い労働では働けず、またたく間にホームレスになってしまいます。
川口加奈さんそんなおっちゃんのことを「自己責任だから、ずっとホームレスでも仕方ない」で済ませたくありませんでした。おっちゃんの身の上話を聞いて、私はより一層、何かできることないかなと思い、尋ねるとこう返ってきました。
「せやな……とりあえず、もう一度ちゃんとした仕事で働きたい。わしにもできる仕事ないかな」
おっちゃんの口からこぼれた「働きたい」という言葉。やり直したい。もう一度働いてがんばりたい。それを応援せずにはいられないと奮起したのです。
その日から川口加奈さんは、おっちゃんに内緒で、63歳の男性が働ける仕事はないだろうかと探しはじめます。求人情報誌に掲載されている会社に片っ端から電話していきました。しかしいざ、具体的に仕事を探そうとすると、ホームレス状態から働く状態に至るには、さまざまなハードルがあることに気づいていきます。
まず連絡手段について。今は私の携帯電話から電話しているけど、もしおっちゃんが面接に行くとなったら、面接の合否の連絡はどの電話にしてもらったらいいんだろうか? 働くとなったら、やっぱり携帯電話はマストアイテムだけど、おっちゃん、携帯電話代払えないし、そもそも、ホームレスの人でも、携帯電話って契約できるんだろうか? ほとんどの求人票には給料翌月払いと書かれているけど、これって働いてもすぐにはお金がもらえないってこと? そしたら給料がもらえるまでの生活費、どうしたらいいんだろう? 今は昼間に炊き出しに並んでご飯を食べているけど、日中に働くようになったら炊き出しには並べなくなる。そもそも、交通費もないのにどうしたらいいんだろう? 働くんだったら、身なりもちゃんとしないといけないし、そのお金はどうしたらいいんだろう?
仕事を探せば探すほど、ホームレスの人が働くには大きな壁があると感じました・・・。
結局、大した仕事も見つけられず、おっちゃんにどう話そうと考えあぐねながらおっちゃんを探すも、そんなときに限っておっちゃんがいない。川口加奈さんは、いつもおっちゃんが寝ていた場所の近くにいる別のおっちゃんに聞きました。
「あそこで寝てたおっちゃん、どこ行ったか知ってます?」
「ああ、あの人。こないだ亡くなったで」
頭を殴られたような衝撃でした。結局、その方は身分を証明するものを持っておらず、無縁仏になったという話もあとから知ります。もう一度やり直したい、そんな思いが叶わず、路上で名前も知られず亡くなってしまう。そんな社会、もう嫌だと思ったのです。
だから、川口加奈さん夢を描きました・・・
結局、これまで川口さんが取り組んできた事は、ホームレス問題の根本原因にアプローチできていない。ホームレス問題への偏見をなくして、ホームレス状態をちょっとだけよくしたという対症療法的な活動にとどまっていたんじゃないだろうか。そうじゃなくて、本当に必要なのは根本的に問題を解決すること。ホームレス状態から脱出したいと思ったら誰でも脱出できるし、そもそも、ホームレス状態になりたくないって思ったらそうならずに済む。そんな社会にする必要があるんじゃないか。
そんな思いから、川口加奈さんは1枚の絵を描いていきます。
とりあえず、ここに駆け込んだらなんとかなる。そんな施設の間取り図を描いたのです。
ここに来てもらったらその日からゆっくり休んでもらえる個室を用意しよう。3時間も寒いなか並んでおにぎりをもらうんじゃなくて、いつ来ても温かいご飯が食べられる。そんな場所があったらなぁ。やっぱり、お腹がいっぱいにならないと頑張ろうっていう気力も湧かないんじゃないかな。日本では廃棄食品も多いっていうし、その食品を集めて、カフェもできるんじゃないかな。よし。栄養の取れる食事ができるカフェもつくろう。さらにそのカフェでは、おっちゃんたちに就労支援として働いてもらおう。それ以外にも、どんな人でもその日から働ける仕事をたくさんつくろう。職業訓練が受けられるように、教室もつくろう。ホームレスの人の中には児童養護施設出身の人も多いなぁ。児童養護施設は18歳(現在は20歳)を過ぎると退所しなければならなくて、急に頼れるところがなくなってしまうのがよくないんじゃないかなぁ。それなら、成人向けのこの施設に併設したら、大人になっても帰ってこられる場所がある状態をつくれるんじゃないかな。おっちゃんたちの中には子ども好きの人も多いし。よし、施設の真ん中には公園をつくろう。ホームレスの人たちにも優しい、安心して医療を受けられる病院も描こう。路上から搬送された場合に備えて、救急車が直接、施設に入れるようにしよう。悩みを抱えた人も多いから、カウンセリングルームもつくろう。音楽は人を癒やすっていうし、私の好きなオーケストラの楽団もつくろう。自分の趣味も織り交ぜつつ、そうして1枚の絵を描き上げられました。
「1回失敗したら終わり。……それっておかしくない?」
そんな思いが詰まった1冊の本、是非、手に取って読んでみて下さい。
【14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」 】
著:川口加奈
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カンブリア宮殿「ユーハイム」の回、ご覧になられましたか? 今から101年前、日本で初めてバウムクーヘンを販売したのがユーハイム。神戸・元町の商店街の一角にあるユーハイムの神戸元町本店。ここでは全国でもわずかな店でしか味わえないバウムクーヘンを売っています。しっとりとした味わいを楽しむことができる「切りたてバウムクーヘン」(1枚108円)。社長の河本英雄さんが率いるユーハイムは全国278店舗、年商280億円超。しかし、その強さを支えているものは、大手とは全く真逆の菓子作りにありました。
大規模なユーハイムさんの工場を訪ねると「工場に来る人はみんな人が多いことに驚く」と言います。確かに最新の生産ラインなどは一つもなく、いたるところで膨大な人数の菓子職人が忙しそうに動き回っています。生クリームを塗る工程は、他の大手の場合、機械化されているところですが、ユーハイムは手作業。焼き菓子に模様を入れていく作業も、他の大手では自動化されていたりするところもあるそうですが、ユーハイムではやはり手作業。製造の工業化に頼らない大手とは思えない職人たちの菓子作り。これこそがユーハイムが他に負けない強さを支えていたのです。
「非効率ですよね。でも効率を何と考えるか。数字か味か。数字に関していかに効率が良かろうが、味に対して非効率であれば、それは効率的ではないと思います」と話す河本社長。
千葉・船橋市のユーハイム船橋工場が映されていましたが、ここで職人たちが作っていたのは「モリヨシダ」の「モンブラン」。特にこだわっているのはモンブランクリーム。驚いたのは、大企業にも拘らず機械を使わず、手作業できめ細かい滑らかさが出るまで延々と混ぜ合わせていたこと。「機械でやるとつぶれすぎてしまう。ふんわりしたモンブランクリームを作るにはやはり手で」と言うのです。「モリヨシダ」のおいしいモンブランはユーハイムの腕利きの職人たちが作っていたのです。別の職人たちが作っていたのは「フィリップ・コンティチーニ」の「タルトタタン」。スライスしたリンゴを、これまた手作業で丁寧に重ねていました。「角にリンゴが入ってないと、型を抜いた時にきれいに台形にならない。噛んだ時の食感も違ってくる」と言いいます。さらに別の職人が型から取り出したのはかわいらしいムースケーキ。これも「スクランブルスクエア」に入るドイツの洋菓子店「グマイナー」の商品「ヴァルト」。ユーハイムは海外スイーツ店の製造・販売を請け負い、日本進出を支えている、とても貴重なメーカーだったのです。
「渋谷ヒカリエ」に店を構えるのは2018年に日本に初上陸したパリの超人気店「ミシャラク」。その斬新な菓子作りにセレブの顧客も少なくないそうですが、実はここも日本での製造をユーハイムが任されているのです。その理由をクリストフ・ミシャラクさんは「技術の完成度が素晴らしい。ユーハイムは本当に進んでいると思いました。ユーハイムと組めてうれしいです。なぜなら僕のケーキをパリと遜色なく完璧に再現してくれるから。それがなければパートナーに選ぶことはありませんでした」と・・・。
バウムクーヘンが生まれたと言われる町、ドイツ・コトブス。街中に立つ女性の像の手にはバウムクーヘンがありました。ところが、そのドイツでバウムクーヘンについて聞くと「あまり食べない」「年寄りのもの」という声が聞かれたのです。ドイツでは既に時代遅れの菓子になっていたのです。ではユーハイムはなぜ、バウムクーヘンを日本でブレークさせることができたのか。
社長の河本さんが拘るのは、保存料などをゼロにする「純正自然」というキャッチフレーズの商品づくり。ショートケーキに使うイチゴジャムも自社で作ることに挑戦していました。ケーキの材料を一つずつ、元となる原料までさかのぼって「純正自然」を進めているのです。
「全部本来のものが入っているのがいいと思うんです。それが、僕らがやっている『純正自然』。現在、ユーハイムの商品はその8割が『純正自然』で作られているとのこと。
そんなケーキ作りをユーハイムに根付かせた夫婦・・・それがユーハイムの創業者、カールさんとその妻エリーゼさん。ドイツの菓子職人だったカール・ユーハイムさんんは、1909年、当時ドイツの租借地となっていた中国・青島でユーハイムを創業。その後一生の伴侶となるエリーゼさんと出会いますが、お2人の歩みは苦難の連続でした。
1914年、第一次世界大戦が始まると青島が陥落。カールさんは日本軍の捕虜となってしまいます。終戦後は日本にとどまり横浜で小さな店を開業するも、今度は関東大震災が起き、またすべてを失ってしまいます。それでも諦めなかった2人は、1923年、神戸で店を開業。そこでヒットしたのが故郷のバウムクーヘンだったのです。苦労して店を軌道に乗せたお2人でしたが、店舗の急激な拡大には否定的でした。エリーゼさんを直接知る現会長の河本武さんは次のように・・・。
「エリーゼさんに店を出すと怒られる。『あなたは何をやっているんだ』と。『お菓子屋には「3S」というのがあって、それは「スモール・スロー・ステディー」。「小さく・ゆっくり・着実に」やっていくのが菓子屋。店を何店も出したというのは自慢にならない』と。
1945年、終戦の1日前、59歳でカールさんが死去。その後、エリーゼさんの経営を手伝ったのが、当時ユーハイムにバターを卸していた、現社長の祖父・河本春男さん。カールさん亡き後もエリーゼさんは、お菓子のおいしさを決める原材料にこだわり続けました。
「エリーゼさんは『乳化剤を混ぜるのは簡単だけど、うちは乳化剤などの食品添加物は使わない』と。素材のおいしさを組み合わせてお菓子を作る。『見えるところは丁寧に、見えないところはより丁寧に』と言っていたカールさん。
ユーハイム夫妻の口癖は「お菓子は平和の象徴」という言葉。戦乱に翻弄された2人の思いが込められているのです。実は、カールさんが日本で最初にバウムクーヘンを販売したのは広島市。破壊される前の原爆ドーム、物産陳列館。101年前のことだったのです。
その因縁に、カールさんの菓子作りへの決意があったのではと河本さんは考えていました。
「ドイツへ帰る選択肢も別の所に行く選択肢もあった。でもユーハイムさんが日本に残ると決心したのは、おそらくこの国の平和のためにはお菓子が必要だと思ったからじゃないかと思うんです。ずっと平和を思いながらお菓子を焼いて、ここからバウムクーヘンが日本全国へ広まっていった。本当に感無量です」と。
全国でもわずかな店でしか味わえないという「切りたてバウムクーヘン」。実は、つい先日、あるショッピングモールに期間限定で出店していたので、買うチャンスがあっのですが、2日しか日持ちしなくて、買うからには家族そろって食べたいという思いもあって、揃うのが1週間後だった私は断念したのでした。・・・いやぁ、やっぱり買って、1人でも食べておくべきだったか・・・。私が生まれ広島で、カールさんが日本で最初にバウムクーヘンを販売したことも、身体に良い「純正自然」を目指している事も、大いに応援したい気持ちにならざるを得ないのです。その後、お菓子を買おうとしてユーハイムを見つけてしまったら、やはり、ちょっと手を出してしまうようになったのでした・・・。
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とうとう、緊急事態宣言が再度発令されましたね。時短要請しても援助金なし。
一部援助はしても、一生懸命大きくなってきた会社ほど報われる事がない助成金。
そして、前から言って生きた、発掘して貰えない業種や裏方への配慮・・・
こんなに酷い政権を実現したのが国民の投票であったかと思うと、今更何も言え
ないのかもしれませんが、腐りきった自民党よりも、未熟な政権に期待してきた
私にとっては、「だから言っただろう!!」と半狂乱したい感じです。安定とか
新しいものに心を預けられない日本人のマイナス面が、こんな形で実現されて
しまうとは、思ってもみませんでした・・・。
腹が立って居酒屋に行きたくても行けず、ストレス発散も出来ない。大好きな
居酒屋さんたちの悲鳴を思うと、やりきれなさも酷すぎます。
ちゃんと営業が行えるように、感染防止策のウィルス除菌空気清浄機の無料配布
とか、「こうすればやっても良いし、その為の費用は国が全部持つよ」ぐらいの事が
できないんですかねぇ。居酒屋だけでなく、心の癒しの為にある業種にも、もっと
心を配って欲しい・・・
居酒屋さん・・・飲みに行けない私たちに、おつまみのウーバーイーツみたいなの
できないですかね。お酒は買ってこれるけど、美味しいつまみは、家で作るのは
難しいし、2000円以上からの受付でも、全然喜んでオーダーしますよ!! 個々に
作れないなら、食材を有効に使う為に、決まった家族2000円コースとか、仲良し
2000円コースとか、コース料理にしてしまうのだって、ありじゃないですか?
それこそ、これまでの経験と知識を使って、ダメな国の支援に期待せず・・・
特措法・・・なんとかなりませんか? 助成金どころか、罰金やら、店名の公開って、
公開処刑にするのは今更積極的になってしまって、弱っている所に爆弾投下しようと
するなんて可笑しくないですか? 防衛費という名の軍事費には巨額を投じ、なぜ、
庶民の為に金を使えないのか? 独自の飲み会だけは続けようと心砕いたりして・・・
如何に助けを求めている所に素早く必要な額を助成するかの仕組みづくりを・・・
この半年、何故手付かずに来れたのか…。100万円必要な企業に、5万円を倍の10万円
にして助成したところで・・・足りないものは足りない・・・。借りても返さなければ
ならない物は負担が大きくなるだけで、更に首を絞める材料になりかねない・・・。
そんなことくらい、子供だって分かるのに・・・
コロナ禍に陥って、このブログ更新の頻度も非常に少なくなっておりますが、楽しめる
ネタを書く気になれないので、読者の方々には本当に申し訳なく思っております。
こんな状況下にあっても、「風邪と変わらない」と言って、油断に結び付けてしまえた
影響力のある方々が、もし、こんなブログを読んで頂けたのなら、改めて発信して
流れを変えることに御協力頂けませんか?
リスクの低い若い人であっても、後遺症は酷く、長期が経過しても改善されない人が
多くいる事を・・・
医療体制は既に崩壊していて、コロナ以外の病気への対応も、既に困窮し、仮に
交通事故の様な不慮の事故に遭ったとしても、簡単には受け入れ先が見つけられ
なくなってきていることを
飲食店だけでなく、飲食店に食材を提供している仲介者、生産者も困っている事。
普段なら、人が人として生きるために貢献してきた娯楽施設が、軒並み息絶えよう
としていることを・・・。落ち着いていたかのように思えた半年の間に、思いを寄せて
くれた政治家は居たのでしょうか・・・
正直、弊社も、大勢の研究者が会するイベントをサポートする会社ですから、
こんな状態が続くと、会社として成り立たなくなってしまうのではないかと
不安があるのも事実です。休業すれば雇用調整助成金が得られますが、それでは
1年後・・・2年後に行われるであろう大会の準備が出来ません。休業は出来
ないのです。家賃や人件費は止められないから・・・こんな会社への助成金は
少しでも考えの及ぶ政治家はいるのでしょうか?
沢山の困窮している企業がある物と思います。誠実な会社であれば、借金抱えての
無責任な倒産よりも、自主廃業を考えるのではとも思ってしまいます。困窮状態に
大企業も中小もないと思っています。もっともっと、本気で企業の事、国民の事、
人の命の事・・・思いめぐらせてほしいものです・・・
追伸・・・こんな時だから、明るい記事を書きたいと思いつつも、こうした記事に
なってしまう事・・・ご了承ください。どうか、こんな小さな叫びが、必要な所まで
届きますように・・・。まだ声をあげずに我慢している人・・・そろそろ、堪忍袋の
緒が切れても良いのでは??
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ご無沙汰しております。気付けば2ヶ月以上も書かないまま今日に至り
やはり、たまには書かないと・・・と思って、無理をして描いております。
正直、コロナのストレスと、在宅中心となって、不自由やら、色々な仕事が
重なって来てしまってパンパンの状態です。
とは言うものの、こんな時だからこそ力をくれる番組をご紹介したいと思います。
逆境に耐えて乗り越えていく事がテーマの番組は、既に御紹介している【ガイアの夜明け】
や【逆転人生】などがありますが、最近はまっている番組で他にも気金が貰える【激レア
さんを連れてきた】や【勝手屋本舗~どん底からの再建ビフォーアフター】などもあります。
今回は、最後の【勝手屋本舗~どん底からの再建ビフォーアフター】についてお話しできればと
思います。
この夏、熊本を襲った令和2年7月の豪雨。老舗うなぎ店・上村うなぎ屋は外見の店舗こそ
何とか残ったものの、店内は全て流されてしまって再起不能な状態。上村うなぎ屋に人は
おらず、ご自宅を尋ねて状況を伺うと、店の中のものが流されただけでなく、大切な家族の
思い出までも無くなってしまったとのこと。震災から3ヵ月、ほぼ毎日のように従業員たちが
無償で泥出しなどの作業を行っているが、先が見えない・・・。ご主人は1度再建を諦めた
ものの、店のファンからの手紙でやる気になったとは言うものの、あまりの辛さに、自宅から
すぐの店舗を見に行く事すらできなかった。震災後、どこも人出不足で再建は進まない・・・。
番組が選んだ最終提案は「オンラインサロンメンバーで人海戦術支援」。何の見返りもなく、
無償での支援が始まると、店舗に行く事が出来なかったご主人が店舗に足を運んでいく・・・
人の心の温かさを実感できる瞬間でした・・・
同日、放送された中には、盗難被害にあった草津熱帯圏もありました。800万円入っていた
金庫が盗まれたとのこと。草津熱帯圏は50年愛され、最大の売りは熱帯大ドームだ。老朽化で
スタッフで修繕しエサ代も浮かせるよう努力しています。草津熱帯圏の目標は来園者を増やし
800万円を取り戻すこと。
番組では、ナイトクルーズ動物園やクラウドファンディングを活用したネーミング公募などの
アイデアが出され、ネーミング公募が動き出していきます・・・
コロナ禍で多くの人が苦しんでいる時に、困っている人から盗んだり、つくられた助成金を
不正受給したり、ゴートゥーイートの裏技で飲食店を困らせたり、飲食店の批判をしたり…
嫌な話が多い中、救われる気のした番組でした。
大変な方が多くいるコロナ下ですが、なんとか無事乗り越えていきたいですね。
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ご無沙汰しております。・・・って言うか、在宅勤務中心となって仕事が立て込んでいる中、正直、ブログどころではないのですが、言わずにはいられないと思って、こんな祝日の日にまでアップさせて頂こうと思ったわけです。
それにしても、我が国を動かす政府与党は、こんな状況下で、よく国会を開かず、GoToキャンペーンやらマスクの追加配布を目論んだり、増税を検討したりと、相変わらずズレた事をやり続けているのか・・・
今回、特に触れたいのが「雇用調整助成金」・・・。ご存知の通り、、「新型コロナウイルス感染症の影響」により、「事業活動の縮小」を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持を図るために、「労使間の協定」に基づき、「雇用調整(休業)」を実施する事業主に対して、休業手当などの一部を助成するものなのですが・・・
また、追加で助成しようか・・・という話も出ていますが、この助成金の対象となる人や業者について、漏れのないように調査して欲しいと心から望んでいます。それに関してはマスコミも同じで、もっと知られていない困った人たちを調べて、助けてもらいたいというのが、今回書かせて頂く一番の目的になります。
良く知られている飲食店は、狭い店舗に多くのお客さんを呼び込んで、更に回転率を上げる事で利益を得ていきますが、コロナ禍では、Socialdistanceの為に、そうした事が出来なくなって大変苦境に立たされています。そんな事は大体マスコミが報じているので、今更言うまでもありませんが・・・もっと取り上げられていないところにも目を向けて欲しいのです。
例えば、動植物を扱っている企業は、エサやりや水やりの為に、休業する事が出来ません。かと言って、営業にもならないので、出るのは地代家賃に人件費とエサ代や光熱費と大変な状態です。休業しないので雇用調整助成金の対象外です。弊社も同じ・・・学術大会等のイベントを任される会社としては、1年先2年先と言った、将来の為に準備して動いていくのが当たり前なので、今のイベントが中止や延期になったからと言って休むことができません。勿論、雇用調整助成金は貰えません。
とは言え、にも拘らず、残念ながら・・・こんなコロナ禍でも、政府からは四半期の営業成績を書かせようとしたり、労基署の調査があったり、下請法の調査があったりと、普段と変わりない調査が実施されています。何で、コロナ禍における企業の実態調査が積極的に行われないのでしょうか。
聞いて欲しいのは、ただ一つ。「コロナ禍において、どんな事に困っていますか?」
そうした市場調査のような実態調査をしていく事で、どんな国からの助成が求められているのかを、しっかり把握して対策して欲しいのです。企業であればお客様目線が掴めておらず、お客様の声を聴こうとする姿勢すらない事が一番の問題。だからこそマスクの追加配布なんてバカげたことを平気でやろうとしていたのです。
コロナ禍で積極的にコロナ患者を受け入れようとしている病院ほど苦境に立たされ、差別待遇などにも見舞われながら、命がけで頑張っている人たちにボーナスが出せないなんて、そんな現実があったなら、そんな所にこそ、もっと助成金を投じて欲しいものです。
補償をうたってしまったら、大変な支出になってしまう・・・そんな事を考えながらも、自分たちのボーナスはキープし、無駄遣いは知らんぷり、おまけに大量支出をしてきたから、増税して回収しようなんて話が上がってきているとか・・・
こんなに国民も企業も悲鳴を上げているというのに、よくも、そんな事を考えられるものです・・・
自民党信者の皆さん・・・そろそろ見方や考え方をリセットしてみませんか?ミスだらけの政党でも良いから、国民の声をちゃんと聴いて、声を出せない人たちの声も聴こうとして欲しいものです。間違えたり分からない時は、意地を張って聞く耳持たなくなるのではなくて、国民に問うてみる・・・そんな政党が生まれるように声をあげていきませんか?
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国内旅行需要喚起策「Go Toトラベル」キャンペーンについて、今更どんなものかを説明する必要もないでしょうが、新型コロナで苦悩する中、案として浮上し、事業規模としては1.3兆円もの税金が投入される事を知らされた時は、何とバカげた対策かと呆れ果てたものでした。
新型コロナの収束後の希望とうたっておきながら、まさかの感染拡大期に前倒し…。東京だけ直前に除外されたことで、予め予約していた分についてはキャンセル料が発生してしまい、尚かつ、発生してしまったキャンセル料については、国は知らんぷりと…。
せめて、負担しないのであれば、キャンセル料が発生する前に、判断すべき案件だったはずですが、そんな事を考えるより、「やると言ったからには、聞く耳持たず」で、ギリギリまで無策。そして、直近で明らかに東京の感染者数が大きくなると、慌ててそこだけ除外…と、これが国を治める政党のすることですか・・・
東京に通う二人の大学生。一人は神奈川在住で、お友達は東京在住。10万円の給付金とキャンペーンを利用して、観光地の応援をと思っていたものの、東京在住の大学生は、行くにしても助成の対象外で、行かないにしてもキャンセル料を負担しなければならない。そもそも、二人とも東京の大学に通っているのに、この扱いの差別を国はどう考えているのか。
そもそも、同じ様に税金を払っている人の中でも、今回苦悩の真っ只中にいる人達は、「Go Toトラベル」どころではないはず。行けるゆとりの人は助成の特典を受けられ、苦しんでいる人は更に気力を奪われていく…。早々と国会を閉会し、選挙に向けてパーティーを繰り広げる自民党のAさん。
瀕死の状態に追い込まれている企業がどれほどあるのか、今ある助成金の制度では、まだ救えていない企業に対して、もっと様々な助成金対策を検討できないものか。まだ、救われていない企業に思いを馳せ、様々な助成金を導入して救いの手を隅々まで行き渡らせてほしいと切に願う。
国民一人ひとりに給付された10万円。あぶく銭を手にした若者の中には、その金で新宿に繰り出し、感染拡大に貢献した者もいたとか。今回の旅行にしても、そんなゆとりがあるなら、その旅費自体を困っている瀕死の企業の救済に充ててほしい。観光業に関しても、旅費の援助ではなくて、安心して旅行ができるようなシステムを考え、その為に必要な投資として、国民の税金をつかってもらいたい。
感染拡大が進む中、新型コロナを受け入れている病院は、赤字経営に突入し、最前線で患者と戦っている人達は、何故か賞与が出なかったり、減給扱いにまで追い込まれている病院、それがストライキにまで、なってしまった所すらあるというのに、1.3兆円ものお金は、もっと活かされて使われるべきではないのか?
先日ガイアの夜明けに登場していた「何処でも手洗い機」更に進化させて手洗い中にスマホまで紫外線によって殺菌してくれる。歩いて通るだけで全身除菌ができるミニハウス「人間全身洗浄機」「非接触棒」吊り輪を握りたくない人等用の「アシストフック」・・・科学の力で安心して旅行出来たり、安心してイベントが出来るように、ワクチン以外にも模索してもらいたい
腹立たしい中、起訴された広島の某議員は、辞職することもなく高額な賞与を手にしていました。国会議員だって、国民の為に賞与を寄付したって良いくらいだと私は思ってしまいます。本当に国民を救うための対策も、ろくに取らず、「油断するな」「自粛しろ」「休業しろ」言う事を聞かなければ罰を与えるぞと、こんな無策で、他人ごとで、上から目線の自民党が、まだ支持されていることが全く理解できません。自民党の多くは、自分たちの事ばかりだという事にそろそろ気付いても良いのじゃないですか?
そんな事を言っても、何も変わらないのが日本なのかも知れませんが、自民党でも良いから、心ある人が立ち上がって、国会を再スタートさせて、まだ救いきれていない企業や弱者が、どういった分野、業界にいて、どれだけの人が瀕死の状態で声も出せずに苦しんでいるのかを、まず把握することに努めてください。
そして、隅々まで見えたら、共通して対策が必要なのは何なのか、国として何が出来るのか、政党の枠を越えて議論し協力して対策をこうじてください。もっと真剣に国民の声を聞いて、国民の為に尽力して下さい!! ワクチンの開発を世界で協力する事が望まれているように、政党の枠を越えて国を動かす議員団が、何で誕生しないんでしょうね?
お読みいただいて賛同して頂ける方、もっと様々な領域、様々なケースの人達、隅々まで助成される事を訴えて下さい。いろんな形で、ウェーブを起こしましょう!!
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ご無沙汰しております。
新型コロナ下で、在宅勤務が主流となりつつある昨今。リモート勤務?プロ野球の観戦もリモート観戦・・・。Socialdistanceを意識しながらの生活なんて、通常のオフィス内では困難で、対応できずにオフィスの在り方そのものも考え直さなければならない?・・・
ニューノーマルという言葉も、随分と聞かれるようになりましたが、言うは易く行うは難し・・・
在宅での仕事は、専用スペースもなくストレスもたまります。確かに通勤時間はなくなって、その分時間が有効に使えるはずですが、不自由な部分も多く、それが故に短時間で終わっていたことが、短時間で終えられない事も発生しています。
以前、鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」としいう番組をご紹介させて頂きましたが、こんな時、改めて見ると、ほっこり肩の力も抜けたりします。
https://www.nhk.jp/p/ts/GQ8PWYMK6W/list/
先日、NHKのザ・プロフゥッショナルで三ツ星シェフの米田さんが、こんな事を話されていました。
『諦めそうになった時こそ、もう一歩前へ』
「沁(し)みる夜汽車」でも、こんな事を言っていた気が・・・
『やりきれないをやり通す』
やり抜く事が大切だと・・・
こんなコロナによる強制的な大変革の中、戸惑う事も多々ありますが、やるしかない・・・
でも、これだけは意識したいんですよね。こんな厳しい状況だからこそ、黙って、支えて
くれている家族、特に奥様への感謝の気持ちを態度で示さなくてはと・・・。
思えば、在宅になる事で奥様の負担は相当大きなものになっているはず。家事もそうだけれど
ガス抜きの時間が無くなっているのではないかと・・・
仕事を思えば、余裕がなくなりがちかもしれませんが、黙って色々と気づかいしたりお世話を
してくれている事に感謝し、少しでも、その一部でも担ってあげる気持ちが大切な気がします。
世界の感染率が加速的に拡大し、一度おさまっている地域でも再拡大するなどの不安もある中
日本は、解除解除で、先週末の人の動きは信じられないほどの混雑状態でした。
大丈夫なのでしょうか?
早くトンネルを抜け出したいですよね。
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書きたい事が多すぎて…書けないまま、STAY HOMEと言われた【我慢我慢のゴールデンウィーク】も終わってしまい…気が付けば首都圏の緊急事態宣言も間もなく解除されようとしています。
税金や保険料を、家計費を抑えながら支払ってきた国民ですが、いざ国の助成が欲しい時には、殆ど何もしてもらえず、当の情けない一部の政治家たちは国民の税金でノウノウと生活し、国難の非常時だというのに自分たちの保守の為にダラダラと過ごしています。ダラダラと…と敢えて表現するのは検査体制、助成金の状況、関係のない法案のドサクサ検討と、何から何まで、相変わらず最低レベルなもので。
国の補償のないまま自粛要請・休業要請、充分な補償をしない癖に、自治体まで吊し上げの様に従わない所を名指しで非難。自粛警察まで登場して「補償はない」「営業はするな」では、人件費や家賃等の固定費を抱える企業は、よっぽどの内部留保がなければ潰れるしかありません。そもそも一般的な中小企業には、それほど内部留保があるとは思えません。
持続化給付金は上限が200万円。給与20万円の人が10人だとしても、会社負担の社会保険料を考えると、それすら賄えません。雇用調整助成金は休業すれば一部を負担してもらえるようですが、通常の6割と言われる休業手当を支払った後でないと支給してもらえない為、4月17日時点で11万8千件の問い合わせの内、申請数は985件(速報値)、決定しているのはわずか60件という少なさです。
営業を続けるにしても客数は伸びるとは思えず、伸びれば営業できず…休業するにしても、どちらも地獄なんて、何と質の悪いウィルスがやってきたことか・・・。
先日地元商店街にも貢献してきた東京都練馬区のとんかつ店で深夜に火災があり、店主の男性が亡くなられました。店主は、資金に困り将来に絶望し、焼身自殺をされたようです・・・。店主は「まじめで明るく、自分ではなく地域全体のことを考える人。みんなに慕われていた」・・・良い人だったようで、本当に残念です。
早い段階でPCR検査が受けられていれば助かっていたのではないかと言われた岡江久美子さんetc.・・・今後、緊急事態宣言が解除されたとしても、大きな助成金が支給されない限り、かなりの中小企業が倒産してしまうのではないかと思います。どこまで持ちこたえられる事か・・・
私は重症化リスクの疾病を抱えている人間の一人ですが、愛用していたマスクが手に入らず、除菌の為のアルコール消毒液にも不自由しています。少しずつドラッグストアで見られるようになってきていますが、あのアベノマスクは。まだ来ていないし、全員に配布される予定の10万円については、その案内の郵便物すら届いていません。
思えばこれまでも安倍政権に関しては、個人的な意見として非難ばかりしてきた私ですが、「ほら見た事か」と言いたい気持ちで一杯です。民意を無視して、強引な政策を実施し、自身の不祥事は自殺者まで出しておきながら知らぬふり。責任は自分にあると言いながらも何一つ責任も取らない。奥様のコントロールすら出来ない人に国をコントロールするなんて出来る筈がないじゃないですか。
ようやく支持率も下がってきたようですが、例の訓告騒ぎにしても、まだ醜い行いを続けるのかと呆れるばかりです。1か月後の存続すら危ぶまれている中小企業が多いというのに、「Go To キャンペーン」を予算に入れるコロナ対策責任者。そもそも、この責任者だって、何で経済産業省のトップなんですか?
某麻生にしたって、あまりにも他人事の様なコメント何とかなりませんかね?それでも自民党が安定するから良いのでしょうかね。自民党で次の代表は誰に?という記事も、よく目にしますが、同調してきた連中から選ぶなんてありえない…。政党なんて、どこかが1強であるよりも、3つぐらいが競い合った方が、よっぽど将来の為の様な気がしますが、それでも・・・こんなに酷い目に合わせされても、日本は変われないのでしょうか・・・
話題の検察庁法改正案にしてもA首相は「法務省が提案した」と人のせいにしているのだから、殆どT大統領と変わらないじゃないですか・・・呆れるし情けないし、腹立たしさを通り越して悲しくなってしまいます…
ニューノーマルと言われる新しい生活様式が語られ始めていますが、同じようにして集められた税金から、政治家や公務員は普通に恩恵を受け、普通の国民は受けられず、対策だけは勝手にやれと・・・。思えば、緊急事態宣言の解除に至れたのは、多くの自粛・我慢によるものと、医療関係者による大きな力があったからで、国は、いったい何をしてくれたんでしょうかねぇ・・・
ボソボソと愚痴ばかりの久々の更新となってしまい、申し訳ありません。このイライラや腹立たしさ、ストレスは、まだまだ尽きようもありません・・・
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今年の1月下旬から4回にわたってNHKで放送された【心の傷を癒すということ】というドラマを見られた方は居られますか?阪神・淡路大震災の時、被災者の【心のケア】のパイオニアとして奮闘し続けた精神科医の、実話を基にして作られた物語です。
本作のプロデューサー京田光広さんは神戸市出身で、阪神・淡路大震災の時に実家が半壊されたそうです。東京で勤務していた京田さんは使命感に駆られて神戸へと戻り現地取材班の一員として寝る間も惜しんで取材に従事しますが、はたして取材活動は被災者の助けとなっているのか、家族が被災し故郷が悲しみに暮れる中で取材を続ける意味に疑問を抱き続けたそうです。
後に大阪へ異動となってからも被災地取材や震災番組から目を背けてきましたが、安克昌著の『心の傷を癒すということ』と出会い、自ら被災しつつも被災者に寄り添い続けた安氏の姿に触れたことを契機に、「自分も故郷を覆った悲しみに、もう一度しっかりと向き合ってみよう」と決意。
当初は安氏のドキュメンタリー番組の制作を検討していたそうですが、その大きな人間性や生い立ちを知ることで「ドキュメンタリーでは描ききれない」と感じ、ドラマとして表現することにしたそうです。「心のケアのパイオニアだった安さんのことをみなさんに知ってもらいたい」として企画を温め続け、約10年の年月を経て制作へと至った作品。
脚本は第54回ギャラクシー賞奨励賞を受賞し本作が初の連続ドラマとなる桑原亮子さんが担当。中学2年生の時に兵庫県西宮市で被災した桑原さんは、地震体験装置に入って当時の記憶を呼び起こすことで同じく25年間「小部屋の中に閉じこめていた」と語る震災体験と向き合い、「想像で書いてしまうと、失礼な気がした」として安氏の遺族へ丁寧に取材を重ねて、生い立ちや苦悩、家族との絆から、夫人との出会いやデートのエピソードまで細かく聞き出し、本作を執筆しています。
主演の柄本佑さんもまた、遺族に会って話を聞いた上で、「寄り添う」ことをテーマに本作の撮影に臨みました。また、撮影開始の2か月以上前から「まったく初めての体験」と語るジャズピアノの練習を続け、劇中では華麗な演奏シーンをたびたび披露。本物の役者さんですよね。そんな物語のあらすじは、こんな感じです。
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ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆(柄本)。自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきましたが、明るい妻・終子(尾野)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送っていきます。第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きると、精神科医としてできることは何か…模索の日々が始まります。
和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていきます。その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた、39歳のある日、がんが発覚します・・・。
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私は、「心の傷を癒すということ (角川ソフィア文庫)」を読んだことがないもので、本屋さんで探しましたが見つける事が出来ず、Amazonで検索すると、とても高額で取引されていて断念・・・。いつか、読んでみたいと思いますが・・・
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ご無沙汰しております。…っていうか、ブログの更新がなくても安定したアクセスが得られるようになっているので、仕事にかまけて、ついつい怠けてしまっております事ご了承ください。
この間、年末年始が入って休み中は初詣以外、出かけることなくドラマや映画、お笑い番組とテレビ三昧の日々を送っており、そんなwowow映画三昧の中から3作(実話を元に作られた作品とアニメーション映画になります)を今回はご紹介させて頂きたいと思います。
まず最初は・・・
【こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち】
全身の筋力が徐々に衰えていく進行性筋ジストロフィーという難病を抱え、北海道札幌市に在住していた男性を取材したノンフィクション作品です。1人では体を動かせないうえ、痰の吸引を24時間必要とする主人公が選んだ自立生活と、それを24時間体制で支えるボランティアたちの交流が描かれています。
書籍のタイトルは、夜中にいきなり「バナナが食べたい」と言い出した主人公に対して、ボランティアの一人が心に浮かべた感想から取られたもの。主人公の自由奔放な性格の象徴として紹介されるエピソードであると同時に、障害者と介助者との対等な関係がいかに構築されるべきかという、ノーマライゼーションの本質を問うタイトルとなっているとのこと。
第35回大宅壮一ノンフィクション賞、第25回講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞していますが、なかなか楽しく見させて頂き、また思い込みだった接し方を、改めて考えさせられる映画でした。
公式サイト
https://bananakayo.jp/
2つ目は、
アニメ映画【心が叫びたがってるんだ】
主人公の少女は小学生の頃、憧れていた山の上のお城(ラブホテル)から、父親と見知らぬ女性(浮気相手)が車で出てくるところを目撃。少女は二人が「お城から出てくる王子様とお姫様」だと思い込み、それを母親に話してしまい、両親の離婚を招いてしまう。家を去る父親から「全部お前のせいじゃないか」と言われ、ショックを受けた少女は夕景の坂道(階段)でうずくまって泣いていると、何故か玉子の妖精が現われ、「お喋りが招く苦難を避けるため」という理由で、少女の「お喋り」を「封印」してしまいます。
物語は声を失った少女が、クラスメイトから「歌なら呪いも関係ないかもしれない」と話されたことで気持ちを伝える糸口を見出し、やがてクラスメイトの「(自分が)傷ついていいから、おまえの本当の言葉、もっと聞きたいんだ」と話しかけられることで、傷つきながらも良い方向に向かっていけます。なかなか感動の作品でした。
公式サイトはこちら・・・
https://www.kokosake.jp/
何故か、実写映画も制作されたようです・・・それが、こちら
https://kokosake-movie.jp/
さてさて、最後の3作目は…
【僕と妻の1778の物語】
これもまた実話を元にした作品です。SF作家の主人公は大好きなSFの執筆に空想を膨らませ、妻と仲睦まじく過ごしていました。ある日、節子は腹痛に襲われ妊娠かと思われましたが、朔太郎は実際は大腸がんに侵され余命1年であることを告げられてしまいます。妻の力になろうとするが空回りしてしまう朔太郎。しかし朔太郎は「笑うと免疫力が上がることがある」という医師の言葉から、毎日1編ずつ妻のために短編小説を書くことを決意していきます。
病院でも取りつかれたように小説を書く主人公に、次第に周りの人が引き込まれていく不思議な映画でした。勿論、とても感動しました。
映画は、全国315スクリーンで公開されましたが、初日2日間で興収1億5,969万5,200円、動員は12万1,783人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となったものです。都内で行われた特別上映会には皇后陛下が御臨席され、注目を集めたそうです。
公式サイトはないので、こちらで・・・
https://movies.yahoo.co.jp/movie/336896/
新年が始まって、早くも1月後半に差し掛かっていますが、2月はうるう年で一日多く、新しい天皇誕生日もある事ですから、お時間のある時に是非ご覧ください。
こんな適当な展開ですが、今年も宜しくお願いします。
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