2016年3月9日…弊社の設立記念日のブログで【『ありがとう』の気持ち】というタイトルで
『ありがとう』という清水英雄さんの詩をご紹介しましたが、【ありがとう】をテーマとした
詩は、他にも数多く書かれています。『ありがとう』という言葉が、それだけ大切な言葉で
ある証なのかも知れませんね。そこで、今日は、こんな詩をご紹介させて頂きます。
【ありがとう】
今日も無事朝を迎えられたことに
ありがとう
晴れの日は、暖かい光と動物たちへの恵みを
ありがとう
雨の日は、休息と植物への恵みを
ありがとう
災害の日は、おごりへの戒めと教訓を
ありがとう
先祖代々、命のリレーを
ありがとう
1人ではなく、周囲の人や、親兄弟、家族を
ありがとう
空気や食料、衣服を
ありがとう
色々な出来事、出逢いを
ありがとう
覚える力、忘れる力を
ありがとう
立てる足、使える機用な手を
ありがとう
身体が不自由でも生活できることを
ありがとう
楽しむ心、頑張る心、安らぐ心を
ありがとう
こうして1日無事に終え眠りにつけることを
ありがとう
日々、感謝できる心を
ありがとう
気付かぬうちに、守られ、支えられていることに
ありがとう
心から、感謝しています
いつもいつも、ありがとう
詩集『道しるべ』より
この詩を読む度に思い出すのは、病気を抱えていた人の言葉です。心臓に病を持っていた
その人は、一日の終わりに、無事一日を過ごせたことに感謝し、同時に眠りにつく時、
「もしかしたら、眠りについたまま…二度と起きることがないかもしれない」という恐怖に
襲われると話されていました。
そして、朝を無事に迎えることができると、朝日を全身で浴びながら、生きている事の喜びを
満喫し、心の底から【ありがとう】という言葉が浮かび上がってくると話されていました。
辛い事や苦しい事、腹立たしい事や悲しい事があると、愚痴をこぼしたくなるのが常ですが、
よくよく考えてみると、そうした体験も自分を成長させてくれる大切な肥しなのですから、
何かに対して感謝するという事よりも、今、そこに在ること…そのものが【ありがとう】に
通じているのかもしれませんね。
私も、よく子供を叱っていると口癖のように『感謝の気持ちが足りない!』などと言っていま
すが、そんな私こそ、足りないものだらけ。今、自殺願望を抱えた人が多くいるという話が
テレビでよく取り上げられていますが、こんな詩と触れ合う機会を持って欲しいと思ったり、
『あなたが居るだけで、【ありがたい】と思っている人だって居たりすることに気付いて
欲しい…』…そんな事を感じています。今、そこに在ること、それ自体が大切な奇跡なんだと…