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燕三条の協力がもたらす【独自性】…素敵なお話です。

2017-9-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

8月24日放送のカンブリア宮殿『台頭する新興家電メーカー①~便利なユニーク家電:ツイ

ンバード』の回、ご覧になられましたか?家電王国ニッポンに陰りが見える中で、異彩を放つ

新興家電メーカーが続々と日本に現れているという話で、これまでの大手家電メーカーとは

一線を画す、その実態をシリーズで追うというものです。その1回目が、新潟県燕三条から

生まれたツインバード。ツインバードは、ガイアの夜明けにも何度か紹介されていて、ご存知

の方も多いのではないでしょうか。

 

客の「あったらいいな」の声にとことん向き合い、ニッチでユニークな製品を作ることで

成長を遂げているツインバード。ありそうでなかった、便利で安いアイデア家電。「くつ

乾燥機」や「お茶挽き器」。くつを乾燥させたり、茶葉を細かく砕くためだけの製品です。

 

実は、毎年約3,000人を動員するファンイベントが開催され、マンツーマンでお客と製品に

ついて話し合い、家電の不満や希望が聞き取られています。勝手に作りたいものを作るの

ではなく、お客の声から作るという姿勢を貫いているのです。

 

コールセンターでも、問い合わせや苦情を聞き取っていますが、毎月2回行われる会議では、

コールセンターに届けられる声が、直接、開発に伝えられています。1日300件も来るお客の

声の中から製品化するものを企画開発しているのですから、ニッチな製品であっても、売れ

ないはずがありません。

 

ツインバードは1951年、新潟県三条市でメッキ加工の下請け「野水電化被膜工業所」として

創業。当初は冠婚葬祭用のトレーやグラスなどを製造する下請け工場だったそうです。そんな

下請け稼業からの脱却を目指し家電メーカーへ事業転換を図ったのは2代目。以来、家電王国

ニッポンの中で、アイデア家電と低価格を武器に独自の成長を続けています。

 

そんなツインバードが、昨年新たな商品を発売。それが1台8万円の高価な扇風機。特徴は

360度回転する首。ピカピカのステンレス製のボディは鏡面仕上げと呼ばれる磨きの技術で

鏡のように輝いています。この加工は、燕三条のある工場が請け負っているのですが、この

工場、あのアップル社のiPodを手がけたことで有名だそうです。

 

さらに、この扇風機は土台だけでなく首を支える支柱やモーターなど、1台に燕三条の20社

以上の技術が結集していました。ツインバードはこうした高い技術力を持つ企業が集積し、

ものづくりの基盤がある燕三条の強みを活かした製品づくりに取り組んでいるのです。素敵で

最強の集団ではありませんか。

 

いつもの村上龍さんの編集後記では、こんな事が書かれていました。要約してしまいますが…

『メッキ工場としてスタートしたツインバードが、なぜ家電を作ることができたのか…さま

ざまな工場群を擁する「燕三条」があって、はじめて可能になった…だから、他は、真似が

できない。伝統という縦軸と、相互に信頼する協力企業という横軸、それらが交差するポイ

ントを持つのは、おそらく「ツインバード」だけだろう。』

 

“協力がもたらす独自性” 

 

まさに、その通りだと思いました。素敵な話、素敵な町、燕三条…まだ行ったことがあり

ませんが、行ってみたくなりましたよ。
 

 

 

 

 

 

 

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