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1点への拘りが多方面に活かされ、女性が活躍できる会社

2017-7-31 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

少し前になりますが5月25日放送のカンブリア宮殿『誰にも負けない小豆で、他にない商品を

作れ!』ご覧になられましたか?

 

ほのかな甘さとカッチカチの硬さで親しまれる「あずきバー」は、発売から44年が経つ現在も

売上げを伸ばし続け、今や半期で約2億本を販売する国民的ロングセラー商品ですが、そんな

「あずきバー」を世に送り出しているのが今回の主役井村屋さん。

 

井村屋は、おはぎや桜餅、贈答用の水ようかん、缶に入ったゆであずき、さらに肉まん&あん

まん...と、主力商品の大半が小豆を原料としている三重県の食品メーカーです。井村屋の強みは、

小豆へのこだわりそのもの。小豆は炊き方ひとつで味が大きく変わるため、ミリ単位で大きさが

同じ豆だけを使い、重さも揃えた上で品質等5段階の選別を行い、炊く作業まで、今もベテ

ランの手作業で行なっているそうです。ちなみに弾かれたあずきはお手玉になるとのこと。

 

こだわりから来る「あずきバー」の硬さは、小豆本来が持つ美味しさを味わってもらうために、

アイスでは常識となっている乳脂肪を入れない事が原因で、柔らかくならないといらしいの

です。実はこの「肉まん」「あんまん」も井村屋が産みの親なんだとか。実は井村屋は、単に

小豆を使った商品でなく、他にない特色を持った商品にこだわることで生き残ってきたそうです。

 

羊羹屋として明治時代に創業した最初の商品も「山田膳」と呼ばれるお盆で羊羹を作ったユニ

ークな商品。数々のヒットを飛ばした2代目・井村二郎も、ぜんざいをアイスにしたらどう

かとあずきバーを考案するなど、小豆作りという創業以来の得意な部分に、特色あるアイデアを

付加することでヒットを生んできました。

 

そんな井村二郎の薫陶を受けたのが、現会長の浅田さん。大阪のイカリソースから転職して

きた浅田さんは、2代目の様々なアイデアを受け止め現場で奮闘してきました。例えば1973年に

井村屋が日本で展開を始めた、アメリカのパイレストラン「アンナミラーズ」もそのひとつ。

浅田さんはその店長として外食事業を任され、20店舗にまで増やした。

 

アンナミラーズの立ち上げの頃、赤字が続いていた時に2代目に現社長が言われた話が印象

的でした。

現社長…『今年も赤字』・『経費がかかり過ぎて』
2代目…『お前辞めたいのか?』
現社長…『辞めたくありません』
2代目…『明日から経費が1円もかからない方法がある。分かるか?』
現社長…そんな方法はないので『分かりません』と答えると…
2代目…『店をやめることや。そうしたら明日から1円も経費はかからない』
『辞めたいか』と聞いたら『辞めたくない』と答えた。だったら、経費のせいにするのでは

なくて『もっと知恵を絞れ』と・・・。

 

今、井村屋の新たな特色となっているのが「女性が活躍できる会社」。様々な社内制度改革

などを行う中、内閣府からも「先進企業」に認定され、4月には初の女性副社長が就任して

います。社内託児所 女性の活躍できる場を積極的に提供し、職場改善ミーティングも行って

いるとか・・・。老舗とは言え、常に進化している感じですよね。本当に歯が折れるのでは

ないかというぐらい固いあずきバーですが、硬さの中には愛情が沢山詰まっているように

思えたのでありました。

 

 

 

 

 

 

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