『ラストナイツ』という映画を週末に見ました。日本では年末定番の『忠臣蔵』を題材
にした洋画で、忠臣蔵を封建的な架空の帝国に置き換え、騎士たちが活躍する映画に
仕上げた作品で、紀里谷和明監督のハリウッド初進出作品だったようです。
似た様なタイトルで『ラストサムライ』という映画もありましたよね。確かトム・クルー
ズが主演で、日本人も多く出演しており、明治初頭の日本を舞台に、時代から取り残され
た侍達の生き様を描いたものでした。
話は元に戻して、この『ラストナイツ』…日本では2015年11月14日に公開され、14日・
15日の国内映画ランキングで12位となった…という事がwikipediaには、書かれていま
したが海外での評価も低く、日本でもあまり話題にはならなかった様です。
私の中ではわりと評価の良かった『ラストサムライ』よりは、こちらの方がしっくりきま
したが…。何て言えば良いのでしょうか、忠臣蔵を元にして作られているせいか、多少の
違和感はあったものの、勧善懲悪という、日本人にはお馴染みの水戸黄門や遠山の金さん
みたいな展開が、鑑賞後の気分も良く馴染めたのでしょうね。
紀里谷和明監督と言うと、歌手の宇多田ヒカルさんと2002年に結婚し、5年ほどで離婚
した人…映画作品では『キャシャーン』…そんな事がよく知られているのかも知れま
せんが、映画の中ではありがちな残酷なシーンや見苦しいシーンは想像できる形で
映されていないので、不快な思いも殆どなく見られました。
厳しい評価に終わった本作でしたが、娯楽作品としての映画作り、これからに期待したい
です。