先週2月26日放送の未来アイズ『京都大学 霊長類研究所』の回、ご覧になられましたか?
チンパンジーの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってヒトの病気の治療法などを探る
研究を行っている、京都大学 霊長類研究所 助教 今村公紀先生が出演されておられました。
今村先生の研究グループは、2016年、世界で初めてニホンザルのiPS細胞の作製に成功
した実績があるそうです。今後は、特に脳に注目し、ヒトとの遺伝子の差が約1%しか
ないというチンパンジーが、がんやアルツハイマー病をほとんど患わない事に注目し、
細胞や組織を詳細に比較してヒトに活かそうというのです。
京都大学iPS細胞研究所でアルツハイマー病の再生医療を研究するグループとも連携しな
がら研究を進めているそうで、今村先生は、ノーベル医学生理学賞受賞者のあの山中伸弥
先生の研究室に所属し、iPS細胞の発見を間近で体験していたそうです。
自らの研究室には、ノーベル賞受賞式の新聞の切り抜き等が掲示されていました。「山中
先生から独自の研究分野をつくることの大切さを学んだ。霊長類のiPS細胞研究という
自分の分野を確立したい」と話す今村先生。新聞の切り抜きが自身の活力の源にでもなって
いるかのようでした。
大きな発明が周囲にいる人への刺激になって、また新しい物を生み出して行く…
素適な話ですね。