2月5日放送の未来アイズ『東京農工大学大学院工学研究科』世界初の「シルク製人工
血管」の回、ご覧になられましたか? 6ミリ未満という微細の人工血管をシルクで作る
ことに成功した、東京農工大学大学院工学研究科 名誉教授・特任教授 朝倉哲郎先生が
出ておられました。
シルクは人体を構成するタンパク質で出来ているため、人間の体内に入れても拒絶反応が
少ない事から、これまでも医療の現場では縫合糸として利用されてきました。
シルクの分子構造を解明し、シルクの糸を水溶液にする事が出来た事で、これまでは
困難とされてきた、6ミリ未満という人工血管を作る事が可能になり、更に、シルクの
人工角膜にまで広がりを見せていました。
人体に入れても時間が経てば自然分解される性質を利用し、世界初のシルク製の人工
血管は、人体で自然分解されたのち、自分の細胞で作られた新たな血管に再生される
かもしれないというのです。番組では、そんな映像まで見ることができ、その可能性が
確認され始めている事がよく分かりました。
36年強い意志を持ってシルクの研究・開発に臨む朝倉先生。研究室のスタッフは、
それぞれ専門の知識を持った大ベテランの集まりでした。大学内には数多くの蚕の
標本などもあり、楽しく見させて頂きました。
今後、多くの場面で有効活用されるであろう6ミリ未満の人工血管…科学技術の進歩
には、本当に驚かされるばかりです。番組最後にナレーションで言われる決め台詞
そう、“未来”はすぐそこにある ピッタリでした・・・