マガジンハウス発行の雑誌『ポパイ』で提唱された記念日という事で、今日は…
『ナンパの日』…「ナン(7)パ(8)」の語呂合せから制定されたそうです。この日は、
見知らぬ異性を誘っても良い日という説明で、なんとも妙な記念日です。
どんな風に説明しているかが面白いので、いつものようにあのWikipediaで調べて
みると、「ナンパ」とは、『面識ない者に対して、公共の場で会話、出会い、デート、
キス、連絡先交換に誘う行為。その行為を行う者は軟派(なんは)と呼ばれる。
英語圏では、「(異性を)拾う行為」という意味から、「pick up」と呼ぶ。』と
ありました。
軽薄な印象があるため忌避されることもありますが、「ナンパ行為」は出会いの
一つの方法として古くから用いられているわけで、一目惚れから始まる恋に
関しては、このナンパをしない事には、めったに実る事はありません。
昔からナンパが盛んで有名な場所は渋谷、新宿、池袋で、西日本になると
道頓堀と心斎橋をつなぐ「ひっかけ橋」が有名だそうです。
また、『日本国語大辞典』によると軟派は明治時代の新語であって、当初は
政治用語で「意見や主張が軟弱な党派」「強硬な意見を主張することのできない者」
の意味(用例初出1892年)でしたが、これを応用して「新聞・雑誌で、社会面や
文芸、またはつや物などの記事を担当する部門やその記者」(初出1901年)、
「異性との交遊や、華美な服装を好んでする青少年の一派」(同1909年)の
用法が生じたとのこと。
最近では、「恋愛関係・異性間交友(男女関係)を避ける態度」は「硬派」、
その逆の「恋愛にうつつを抜かし、異性を追いかける態度」は「軟派」と
呼んでいますが、そこから転じて、「異性に声をかける行為」を指して
カタカナ言葉の「ナンパ」と呼ばれるようになったとの事。
また、ナンパをしそうな軽薄な人物を指して「ナンパ野郎」と呼んだり、
女性から声をかける事を『逆ナン』と呼んだりするなど、政治用語から始まった、
『軟派』の用法も、時代の変化と共に、随分と柔らかく進化しているようですね。
それにしても『見知らぬ異性を誘っても良い日』とは、随分な記念日でまいりました…。
これも更に時代が進めば、バレンタインデーの様に、声をかけられない人たちが、
この日ばかりはと奮起するイベントデーとなっていくのでしょうか…
まさかねぇ…