今日6月17日は、砂漠化および干ばつと闘う世界デーです。砂漠化と干ばつの
影響と闘うための国際協力の必要性、および、砂漠化防止条約の実施に対する
認識を高める日との事です。
肝心な事は、『1994年6月17日に「国連砂漠化対処条約」が採択されたことに
伴って、1995年1月30日の国際連合総会の決議により定められた』国際デー
という事。にもかかわらず、地球の砂漠化は殆ど止まっていません。ちなみに、
毎年テーマを設定することが決定されており、近年のテーマのスローガンは
以下の通り…
2014年 - 土地は未来をつなぐもの - 気候変動から守ろう
2013年 - 乾く大地から未来を守れ
2012年 - 健康な土地はあなたの生活を維持します:土壌劣化ゼロを目指そう
2011年 - 森林は乾燥地の働きを助ける
如何ですか?「国連砂漠化対処条約」が結ばれてから、もう20年以上が経過
しているというのに…現状はこうです…
地表の約半分(41%)を占める乾燥地に世界の3人に1人(24億人)が住み、
その半数(12億人)は世界で最も貧しい。
私たちの食料の44%、家畜の50%を乾燥地で生産している。
乾燥地で農業を行なっている人は26億人。
農業を行なっている土地の52%は土壌劣化(砂漠化)が進行。
すでに15億人の人が土壌劣化(砂漠化)の悪影響を受けている。
毎年、干ばつと砂漠化で1200万ヘクタール(日本の国土面積の約3分の1)が
失われ、その結果、毎年2000万トンの穀物が減収している。
熱帯林と亜熱帯林の42%は乾燥した森林。世界の生物多様性の大部分は乾燥
地帯の森林で維持されている。
乾燥地の土地の劣化の原因は、過放牧、過耕作、森林減少、過開拓等が挙げられ
ています。そして、砂漠化が次の砂漠化を引き起こすという悪循環も生じています。
そう言えば、我が家の近くにあった市の森林公園が、いきなり伐採されて住宅地と
されてしまいました。市が保有していたから、まさか住宅地になるなんぞとは
思っていなかったエリアです。そこにいた鳥達は、行き場を探してしばらくは近隣の
家の敷地内にある小さな木々に群れていました…。
家を建てたら『少しの緑と公園』を強要する程度では、とても豊かな自然を守れ
そうもありません。空き家が沢山あるというのにリフォームよりも次の新築へ…
私たちの身近でも砂漠化は進んでいるんですよね…だけど…
それでも、変われない…変わらないのが人の弱さ…哀しさなのでしょうか…