つい先日のがっちりマンデーをご覧になりましたか?事務の王様「キングジム」が
取り上げられていましたね。文具だけで売上げ330億円!名前は知らない…
という方でも、青いファイルや簡単に文字入りのシールが作れるテプラはご存知の
はずですよね。超ロングセラーとなる2つを支える、地道な開発の裏側も取り上げ
られていましたが、面白かったのは、独創的なヒット商品を生み出す「開発会議」
でした。
そんなキングジムの開発会議は3段階で構成されていました。
第一段階の会議 否定はせず違った角度からアイデアを出し合うことで、今一つの
アイデアでも、思わぬ商品に化けていくことがあります。反応が良かったアイデアの
細かい部分を考え第二段階の会議へ…。
第二段階の会議 商品開発部部長&開発本部長も参加してチェックしていきます。
商品が儲かるスキマを狙っているかどうかを判断していくのです。
• スキマが大きいもの 大手が参入
• スキマが小さいもの 商品が売れない
• 後発でスキマを狙う 作っても儲からない
開発本部長はこう話されました。『これを売ったら次は何があるの?ちょっとした
アイデア品なんていくらでも思いつくじゃない。でもそれってビジネスとは
違うよね。』冷静に見つめ直せる良い問いかけでした。
第三段階の会議 選び抜かれたアイデアが最終ステージを迎えていきます。
役員と「営業」「経営」「物流」など各部門の責任者にラスボスの社長が出席。
第二段階よりも厳しい展開になるのかと思いきや笑顔に溢れ、和やかなムードで
話が進められていき、アッサリ提案の9割以上が承認されていくのです。それに
ついてキングジムの宮本社長は、こう話しておられました…。
『最後は連帯責任を負うための会議なんですよ』と、素敵なお言葉。
売れるかどうか疑問に思うような商品が多い。最後に役員全員一致で通した
事によって、仮に売れなくても担当者の責任に押し付けない。そのための会議。
スキマ狙いのキングジム商品は10個に1個売れても上々。例え売れなくても
連帯責任。だからこそ、失敗を恐れず斬新な発想で商品開発に取り組める。
何よりもこの皆んなで責任を負って1つにる、良いじゃないですか。