先日『トルデジアン』という過酷なレースについて書いたばかりですが、その後またNHKの
ザ・プレミアム『限界に挑め!天空の超人たち!激走日本アルプス』という番組を見てしまい
ました。日本にも過酷なトランスジャパンアルプスレースというものが存在していたのです!!
このレース…2年に1度お盆の時期に、日本アルプスで開かれるレースなのですが、なんと
日本海は富山湾をスタートしてから、3000m峰が並ぶ北アルプス~中央アルプス、南アル
プスと…次々と縦断し、太平洋側の駿河湾まで…約415㎞を、8日間以内に踏破するという、
日本一過酷な山岳レース。
劔岳、立山。薬師岳、槍ヶ岳、上高地…まずは日本海から出発して、普通は一週間かかる
この北アルプスのコースを2日で回らなければならないとか…。どう考えてもまともでは
ありません。
前人未到の全コース5日切りを目指す優勝候補の望月選手、その回を最後の挑戦と語るライ
バルの紺野選手、このレースに賭けるため仕事を辞めた男性や、亡き父の思いを胸に完走を
誓うサラリーマン、完走した例がないと言われる50代でのゴールを目指す男性など…、29人
の選手たちはみな、それぞれ熱い思いを持ってこのレースに挑んでいました。
平均年齢40歳。正直、そう若くもない人たちが、なぜ、過酷なレースに引き込まれていくの
か。身体が悲鳴をあげ、幻覚まで見えてしまう人も居るというのに、簡単には投げ出さずに
走り続けさせるものは何なのか…。見ている側からすれば、「もう駄目だろう」というシー
ンを何度も迎えながらも、諦めない選手たち。
自らを鞭打っても走り続ける姿は、「簡単に諦めてはいけない」というメッセージと勇気を
与えてくれるように思えました。平々凡々の日々を送っている私たちが忘れかけていた何か…
気づかせて貰えた気がします。
この番組を見損ねてしまった方、またいつか再放送される機会もあるでしょうが、なんと
DVDとしても販売されています。興味を持たれた方は購入、或いはレンタル屋さんで借りる
こともできますので是非ご覧になってください。勿論、日本アルプスですから、景観も大満足
いただけるものになっていると思いますよ!!