今年5月20日に開催された世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王座決定戦で、ロンドン五輪
金メダリストの村田諒太選手が、同級1位のアッサン・エンダム(フランス)からダウンを
奪っておきながらも、まさかの1-2の判定でプロ初黒星を喫しましたが、その後、WBA・メン
ドサ会長が判定は誤りと表明。エンダムの勝ちとしたジャッジ2人を資格停止処分として、
再戦が決まったのは記憶にも新しい所。
そして、先日10月22日試合。それほどボクシングが好きな私ではありませんが、前回の判定に
納得のいかない私も、今回は見逃せないと見入っていました。平均視聴率20.5%、瞬間最高
26.7%の高視聴率を記録したようですから、ご覧になられた方も多かったのではないでしょう
か。
序盤から接近戦を展開した村田選手とエンダム。激しい打ち合いの中、村田選手は強烈な右を
エンダムにヒットさせ、着実にダメージを与えていきました。6回には右ストレートがエン
ダムの顔面にクリーンヒット。7回も村田が優勢に試合を進めると、8回開始直前にエンダム
陣営がタオルを投げたのです。
新王者に輝いた村田選手は、決まった瞬間にリング上で男泣き…観ているこちらも熱いものが
こみ上げたものです。95年の竹原慎二以来、日本人2人目のミドル級王者となった村田選手は、
念願のベルトを手にすると「今回の試合のTシャツ買ってくれた方もいるかと思うんですけど、
メイクディスアワーズです。みんなで作った勝利です。泣いてません。デビューした年の12月、
両国で試合したときに全然良くない試合で、僕なんて全然チャンピオンになれないと見捨てら
れるかと思ったら、こうやってみなさん来てくれて、感謝しています」と話していました。
某番組で試合までの村田選手に密着していましたが、読書好きで哲学を好むインテリボクサー。
絶対に完全勝利をしなければならないという大きなプレッシャーを跳ね除けての快勝、本当に
感動しました。村田選手、王座獲得おめでとうございます!! お疲れ様でした。