8月10日放送のカンブリア宮殿『プロ料理人も食品メーカーも大絶賛!変化を恐れず挑戦
する老舗・醤油メーカーのサバイバル術』の回、ご覧になられましたか?
多くの飲食店で使用され、料理人からの絶大な信頼を勝ち取ってきたヤマサ醤油。そんな
業界2位のヤマサでさえ、本業の醤油の売れ行きは厳しく、いまや醤油そのものの売上
比率は、全体の3分の1程度にまで落ち込んでいるそうです。それでも順調に売り上げを
伸ばし続けているというのだから凄い事です。その味は、料理人から「玄人好みの味」と
絶賛され、東京の寿司店の7割弱、首都圏の和食店の半数以上が使い続けるほど、信頼
されています。
厳しい状況の中でも成長を続けられたヤマサの根幹にあるのが「変化を恐れないチャレンジ
精神」。一流と呼ばれる料理店から愛される老舗のヤマサですが、絶えず新しいことに
挑戦してきた企業だそうなのです。
例えば、日本で初めてソースを作ったのが「ヤマサ」なら、麺つゆの容器を初めてペット
ボトル化にしたのも「ヤマサ」。実は、歴代のヤマサの経営者は、鉄鉱山の経営や漁具の
販売、金融業に進出するなど、醤油醸造以外の事業にも果敢に挑み続けてきました。実際、
どれも成功したとは言えない結果でしたが、歴代の経営者は、失敗しても、また新たな
商売に挑み続けてきたのです。そのチャレンジ精神こそ、ヤマサのDNA。
12代目の濱口さんも「洋風ソース」や「アロエドリンク」などの醤油以外の新事業を立ち
上げては、失敗を繰り返してきました。しかし、諦めずに何度もチャレンジし、1997年に
「昆布つゆ」をヒットさせ…その後も「昆布ぽん酢」など、市場に無かった商品を生み出し、
ロングセラーを育ててきました。
中でも、特に業界を驚かせたものが、「鮮度の一滴 特選しょうゆ」。濱口さんは、酸化
するのが当たり前だった醤油の容器を一変させ、開封しても酸化しない、作り立ての醤油の
味を消費者に届ける画期的な商品を生み出し、変化に乏しかった醤油業界に“鮮度”という
新たな価値観を生み出したのです。
黒ずんでいない醤油は本当に美味しそうでした。トンカツでも醤油でイケてしまう醤油派
の私にはたまらないお話です。こうした濱口さんの挑戦によって、本業の醤油以外の調味料
の売り上げ比率は、いまや6割以上というのだから大したものです。
社長の金言は
【企業は常に“前進”すべき】
・・・心したい金言です。