既に宅配便業界求人などで話題となっていたらしい「週休3日制」。今「人手不足」を背景に、
「週休3日」の導入に踏み出す企業が増えているというお話でした。既に導入された現場では、
「育児や介護との両立がしやすい」「プライベートが充実」「採用が好調」などのメリットが
あがる一方、「必要な要員の増加」「残業代の減少による給与の目減り」など、様々な課題が
見えてきたり、そんな中でも、社員の収入アップや、企業の業績アップにつながった例も
あったりと…私自身の『時代遅れ感』満載の30分でした。
大手宅配会社の募集で話題を呼んだ「週休3日制正社員」。国の調べによると、週休3日以上
の休みを導入している企業は、全体の5.8%。10年前の倍に広がっているとのこと。ボードで
紹介された企業はこちらです。
表で言う上の5社は、8時間労働を10時間労働にして4日にすることで基本給与は同じ。下の
3社は労働時間は8時間のままにしたために、基本給与は減少と言った感じになっています。
休みが増えた分収入が減ってしまう?仕事がたまって、出勤日は帰りが遅くなる?そんなに
休んで会社の業績は大丈夫なのか?「週休3日」による収入減を本業以外の仕事、いわゆる
副業でカバーする人も出ています。それだったら週休2日制の方がとも思ったのですが…
都内のIT企業に勤める、中村龍太さん、53歳。外資系企業の営業マンとして猛烈に働いて
きましたが、4年前、この企業に「週休3日社員」として転職してきました。会社の休みは
土日、そして月曜日。中村さんは主に月曜に副業を行っています。それは農業。農業生産
法人に所属し、希少種のニンジンを栽培。販路の開拓も担います。住んでいるのが妻の実家
で農家のため、農機具や農地への投資はかかりません。天気や自分の体と相談しながら、ゆっ
たりとしたペースで働けるのも気に入っています。
中村さんが転職を決意できたのは、副業のおかげです。当時、娘2人は大学生で、妻は専業
主婦。「働き方を変えたい」という思いはあったものの、収入が大きく減るため、踏み切れ
ませんでした。しかし、副業を足せば以前の収入の6割はカバーできると分かり、50歳を
手前に決断したのです。
同じ日に2つの仕事を回る場合、ケガをした時の労災はどうなるのか?問題は色々ありそうで
すが、収入が減らないのであれば大歓迎です…。働き過ぎと言われる日本人。古い考え方
からすると頑張って働いてきたからこその目覚ましい発展だった気もしますが、ダラダラと
仕事をするよりもリフレッシュしながら短期集中した方が良い仕事ができるというデータも
出てきており、何とも複雑な心境です。
そりゃ週休2日制より週休3日制の方が、自分の時間が多くなるのは大歓迎ですが・・・
今後、どのような展開を見せていくのか…気になるところです・・・。