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シェアリングエコノミーで「おすそ分け」「勿体ない」の魂を呼び起こす

2017-7-13 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

SENSORS(テクノロジー×エンターテインメントメディア)という番組を御存知でしょうか?

先日、その番組で「シェアリングエコノミーの可能性」が取り上げられ、ゲストに橋正巳

さん(Uber Japan)と重松大輔さん(スペースマーケット)が招かれ対談が行われました。

 

Uberはスマホボタンから車を呼べるサービスのアプリです。最初は発案者の友達100人限定

でサービスを開始し、徐々に口コミで広がっていったそうです。Uberのドライバーさんも

同様に、好きなときに好きなだけ働けるメリットが話題となり、プラットフォーム上の需要と

供給が両方広がっていくことで、使い勝手が良くなっていったそうです。

 

現在は世界450以上の都市で利用可能で、どこに行っても設定を変えることなく使えるさうで

す。日本ではいわゆるハイヤーやタクシーの配車サービスを提供していますが、海外では

ライドシェアリングが非常に一般的とのこと。これは地域の住民があらかじめ登録しておく

ことで、空いている時間にドライバーとして参加できる仕組み。台数も多いため、呼んでから

3〜4分で車が来てくれてかつ、安いコストで移動できるらしいのです。

 

さらに普及が進んでいる地域では、同じ方向に向かう人同士のマッチングも行っており、目的

地に割り勘で行け、コストもかからないのです。他人の車に乗ったり乗せたりするのは…と

いうのもありますが、それを解消する為に評価の仕組みもありました。

 

乗車が終わると、乗客とドライバーは相互に評価する仕組みになっており、それが良い意味の

緊張感を生み、車内の同じ空間を共有する者同士が心地よく居られるようになる。おのずと

サービスレベルが上がっていくらしいのです。

 

一方、スペースマーケットは、あらゆるスペースを簡単に貸し借りできるプラットフォームの

サービスを展開しています。具体的には一般的な会議室から結婚式場、映画館やカフェ、

更には寺や廃墟ビル、島まであらゆるスペースが登録されています。サービス開始から3年に

なりますが、現在は1万以上のスペースを取り扱っているそうです。

 

「シェアリングエコノミー」は、個人・企業が持っている遊休資産の貸し借りを仲介する

サービスを指しています。遊休資産が内包するのは稼働していない物や場所から、人やスキル

まで幅広くあります。今までは「いけいけドンドン」でモノをたくさん作ってきましたが、

今後は作る時代から使う時代へもっと変化していくべきで、その意味でシェアリングエコ

ノミーはすべての根底にあるというのです。

 

シェアリングエコノミーは使ってみてはじめて良さが分かるサービスも多いそうです。日本の

歴史や文化を振り返ると、実は昔からシェアしてきた民族だというのです。昔は長屋に住んで、

物の貸借りも日常茶飯事で行われていました。「おすそ分け」という概念はその最たる例なん

だと。

 

それが近代化されていくなかで、知らない人同士だと不安という価値観が強くなっていきま

した。「変なところに連れていかれたら困る」「乗せた人に襲われたら…」そんな心配は

普通に抱いてしまう時代です。それをもう一度TwitterやFacebook等のテクノロジー等も

活用し、透明性を高めながらお互いに安心して共有できるものにしていこうというのです。

 

もう一つは「もったいない」という考え方。この概念は英語には訳せない、日本人固有の考え

方、価値観だと思います。無駄をなくしていく観点でも、日本にはシェアリングエコノミーの

素地があるのではないかと話されていました。体験の数が圧倒的に足りていないのが事実で、

初回利用のハードルさえ超えれば、必ず便利さに気づき、広がっていくはずだというのです。

 

シェアリングエコノミーのサービスは一方向では成り立ちません。「協働消費(collaborative

consumption)」という言葉がありますが、共に消費を作り出していく。日本は互いにケア

し合う価値観があるので、仕組み自体は向いていると…。今ではすっかり広がっているメル

カリ…他にも様々なものが登場してきていますが、安心して利用できるのなら・・・

『おすそ分け』も『勿体ない』も活かしていきたいですよね。是非是非!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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