4月9日放送の情熱大陸『余命わずか 極上のシルクにかけた半生・森本喜久男』ご覧になら
れましたか?テキスタイル・デザイナーの森本さんが今回の主役でした。
カンボジアで森本さんが作った村“伝統の森”の住民は70人。伝統の絹織物は職人となる
女性たちが子育てをしながら穏やかに暮らせる環境から生まれていました。村を作った?
異国の地で・・・冒頭から驚きのお話です。
1970年に始まった内戦は20年近くに及びました。内戦収束後、森本さんはユネスコが実施
した絹織物の現地調査に参加し、文化の危機に衝撃を受け、優れた織物が滅びていくのは
忍びないと、その復活にのめり込んだのです。
森本さんは「伝統の織物を復元して新たに創る仕事。伝統を創る仕事」と話していました。
黄金色の糸を吐くカンボウジュ種の蚕。絶滅しかけていたものを苦労して手に入れ、エサの
桑の木も栽培。絹織物に必要な全てを賄うには豊かな自然が必要と、村人と力を合わせて
育てた森は、なんと東京ドーム5つ分の広さでした。
絹織物に使われる染料も、そんな自然の恵みの草木や昆虫。絹織物のデザインも織り手の
オリジナルで、長い間育ててきた絹織物の村は、もう自立出来るまでに育っていました。
膀胱癌におかされ、余命5年と言われた最後の年が今年2017年。伝統的な踊りの見られる
村の祭りも、絹織物をアピールするために祭りで開かれるファッションショーも、自分
たちの力でできるようになっていたことに感無量となり、言葉を失っていた森本さん。
なんと素敵な人でしょうか。家族と離れ、ここまで自分の人生を投じられる森本さんに、
ただただ感動させられた回でした。本当に、凄い人でした・・・。