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ドクターG…患者に寄り添ってゆく姿勢

2017-2-24 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

2月15日放送のドクターG『3大スペシャル「脳卒中」』の回ご覧になられましたか?

今回の患者は、和服の仕立ての仕事をしている53歳の女性。年齢は我が家とほぼ同世代…

娘が朝8時半に出かけてから、夕方帰ってくるまでの間に脳卒中で倒れ、娘の帰宅後救急車で

病院へ…。患者を救うには倒れた正確な時刻が重要になりますが、それが分からないという

のが今回の症例。

 

今回のドクターGは、総合病院国保旭中央病院 塩尻先生。これまでも何度も登場している

素晴らしい先生です。病名は「心原性脳塞栓症」で脳梗塞のひとつ。心臓でできた比較的

大きな血栓が、脳の太い血管に詰まることで、その先の脳の組織への血流が滞り、半身の

麻痺、失語、共同偏視(きょうどうへんし:両目が左右のどちらかに向いたままになる)

などの症状が起きます。

 

治療は、カテーテル器具を使って血栓を掻き出し、血管のつまりを無くす方法や、薬(t-PA)

で血栓を溶かす方法などが考えられていました。t-PAで血栓を溶かす処置は、最終未発症

時間(本人の申告や、元気な状態が家族などに目撃された時間)から4時間半以内に行う

必要があるそうで、倒れた時間が正確につかめないという状態でしたが、娘さんの証言や、

MRI検査の画像診断によって、脳の組織の状態を総合的に判断し、血栓を溶かす薬(t-PA)を

使いました。

 

無事、脳細胞の壊死が進む前に薬によって血栓を解かすことができた為、右手以外には殆ど

後遺症が出ないという事で、患者は喜んで帰宅しました。ところが、リハビリをしても一向に

右手の状態に進展がなかった事で、仕立ての仕事で生計を立てていたお母さんはふさぎ込んで

しまいます。実際、ご主人を失くし、女手一つで育ててきたならどんなに辛かったでしょうか…

 

今回は、そうした右手に後遺症が残った患者さんに対して、どんな支えが必要かという

珍しい質問がされました。これまでにないパターンです。それに対して3人の研修医は、

患者に寄り添って、支えていく事の大切さ、『家族の支え』『上手く使えない所に落ち込む

のではなくて、使える部分を活かす事の大切さ』を話していました。

 

今回は塩尻先生の実の父親での体験談も入って、心に訴えるものの多い回となりました。

医学の進歩に感謝するのと同時に、患者に向かう医者の姿勢の大切さも再確認できました。

3人の研修医の思いやりを聞いて嬉しく思いましたし、患者に寄り添う気持ちを経験豊富な

お医者さんにも忘れずにいて貰いたいとつくづく感じたのでありました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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