9月27日放送のガイアの夜明け、シリーズ「働き方が変わる」第14弾『今こそ、
社員を鍛える!』ご覧になられましたか?
社員を東南アジアなどの新興国に送り込み、本業で培ったスキルを生かして
貧困などの社会問題の解決のために活動していく…そんな人材育成を行う企業が
増えているというお話でした。
海外の大学などで勉強する「留学」ではなく、実際に仕事を通じて学ぶことから
「留職」と呼ばれているそうです。NPO法人のクロスフィールズが作る
プログラムで、これまでにパナソニックやハウス食品、NTTデータなどの
大手企業が導入しているとのことで人手の少ない中小では難しい話でしたが、
良いお話でした。
大企業の駒として働く環境では、自分の仕事がどれだけ社会の役に立っているのか
が見えにくく、「働く意味」や「仕事のモチベーション」を見出せずに悩んでいる
社員が多いとのこと。そうした『やりがい』の持てない社員に社会貢献の機会を
与えることで、「自分のスキルが社会の役に立つ」という実感を与え、自ら
新たなアイデアを生み出せる人材へと成長させるのが企業の狙いのようです。
番組では今年3月、日立製作所の石黒さんの「留職」が紹介されていました。
石黒さんはソフトウェアのエンジニア。普段は企業向けに業務改善ソフトを
開発していますが、営業がとってきた仕事をこなすだけ。自分の仕事が社会に
どう役立っているのか分からず、やりがいを感じられずに悩んでいました。
海外旅行すら行ったことがなかった石黒さんが送り込まれたのは、東南アジア
ラオスにある貧困層向けの小児病院。石黒さんに託されたのは、3ヶ月の滞在
期間中に病院内のITインフラを改善すること。与えられた仕事をこなすのではなく、
自分で課題を見つけて仕事を生み出さねばなりません。
初めての経験に戸惑いながらも、石黒さんはみごとに自分自身で考えて課題を
見つけ、解決していました。自分の作ったプログラムを喜んでくれる現地
スタッフの表情を目の前で見ることができたのです。
番組ではもう一つ『異業種研修』リーダー養成合宿なるものも紹介されていま
したが、こちらは各会社の人事の目が光る中でのものだったので、あまり良さを
実感できませんでした。監視下の中では、なかなか…