日本の古くからの風習として、夏にはお中元、冬にはお歳暮なるものを
お世話になった方々に贈るという事が繰り返されてきましたが、実は今日は…
そんな『中元』の日と言って、半年生存の無事を祝い、祖先の霊を供養する日
となっています。
元々は正月15日の上元、7月15日を中元、10月15日の下元をあわせて「三元」
とする中国の習慣が伝わったもので、この日は、地官大帝の誕生日であり、
さまざまな罪が赦される贖罪の行事が催されるそうです。また、地官大帝は
地獄の帝でもあるため、死者の罪が赦されるよう願う行事も催されるとの事。
日本では「盂蘭盆会」と日が重なったことから、祖先の霊を供養し、両親に
食べ物を送るようになりました。この習慣が、目上の人、お世話になった人等に
贈り物をする「お中元」に変化したのだそうです。
時代も変わって、年賀状同様に、このお中元やお歳暮を贈る習慣も消えつつあり、
弊社でも5〜6年前から、贈らないようになってきました。経費節約もありますが、
元々日本の心に根ざしたものではなかった事を思えば、残るべき習慣が残っていく
そういう事のように思えるのです。必要なのは形よりも心にある…そんな気がします。