未来EYESという番組を御存知でしょうか?毎週日曜日の夜10時半から放送されている
番組です。番組サイトの概要には、以下の様に書かれています。高度経済成長期に作り
上げられた仕組みが、いま制度疲労を起こしている。そんな日本において、独自の
こだわりや屈指の努力で近未来を切り開こうと、熱い情熱で探求する人と企業を追う
ドキュメンタリー番組。時代の最前線にいる彼らの“熱すぎる想い”と“究極のこだわり”は
どのように発想し、斬新な仕事を切り開いているのか。そして、混とんとした今の
時代をどのように見つめ、次に進んでいこうとしているのか。何かをスタートさせ、
それを継続させる勇気。この開拓精神と冒険心を見つめ、普段はカメラの入れない
仕事の現場に徹底密着。現在進行形で時代と格闘している「仕事」に迫る。
そんな未来EYESで私が今回お伝えしたいのは5月8日放送の『ナノ医療イノベーション
センター』。この『ナノ医療イノベーションセンター』は、弊社と深い関わりのある
ライフサイエンス・環境分野を中心とした、世界最高水準の研究開発から新産業を
創出するオープンイノベーション拠点『殿町国際戦略拠点 キング スカイフロント』の
1施設ですが、今回の主役は、そのセンター長の片岡一則先生。
先生の武器は1ミリの5万分の1という大きさの「ナノマシンのカプセル」。
束にして見るとただの液体に見えますが、これが「ナノマシン」と呼ばれる
ウイルスサイズの小さなカプセルの集合体。その一つ一つのナノマシンの中に
抗がん剤を入れて直接運び、このマシンが【がん細胞】だけを狙い撃ちし、
転移や再発まで防止して治療するという画期的な技術。
先生は番組の中で『科学は錬金術と同じで、無い物を作れる』と言われていました。
映画『ミクロの決死圏』から始まった研究が、今、映画よりも進化した形で実現されて
いこうとしています。それは、病院に行かなくても、血液中を泳ぎまわるロボットが
病気を見つけて、勝手に治療してくれる──そんなSFのような体内病院という考え方から、
医療にかかる手間やコスト、距離を意識することなく病気や治療から開放し、日常
生活の中で自律的に健康を手にする事ができる「スマートライフケア社会」の実現を
目指すという…。
未来が楽しみですね。また、良い番組を一つ見つけてしまいました。