2001年1月26日の19時すぎにJR東日本 山手線新大久保駅で発生した
人身障害事故。泥酔した男性がプラットホームから線路に転落。その男性を
救助しようとして線路に飛び降りた日本人のカメラマンと韓国人留学生が、
進入してきた電車にはねられ、3人とも死亡した事故のこと。
もう27年も前の事なのに、未だに記憶に残っている悲しい出来事・・・。人命
救助のために自らの命を投げ出したこの件は、美談として日韓両国で大きく
報道されるとともに、事故の犠牲者を追悼・顕彰するプレートが新大久保駅の
ホームと改札の間の階段に設置されました。
救出を試みた2人の遺族には当時の森内閣総理大臣より書状が贈られ、
警察庁からは警察協力章が授与されましたが、カメラマンと暮らしていた
母親は国や市からの表彰について、本当はそっとしておいてほしい、
美談であっても息子が死んだ事には変わりがない、と嘆き、事故から数年後に
孤独死されたそうです。
最初に転落した男性が駅構内の売店で購入した酒を飲んでいたことが判明し、
JR東日本は通勤圏の一部駅構内での酒類の販売を一時取り止めました。
どうせなら、ずっと止めてしまったって良かったぐらいです。泥酔した人の為に
命を亡くしたなんて、本当に悔やんでも悔やみ切れない…悲しい事故でした…
あれから随分と時間が経っているというのに、今も尚泥酔者がホームから
落下したり、携帯を見ながら落下してしまったり…しっかりしろ!! と怒鳴りたい
気持ちです…。駅のホームには少しずつ落下防止の防護壁が設置されてきて
いますが、それは足元のおぼつかない不自由な人のためであって、マナーの
ない人たちのためだとは思いたくないですよね・・・