1977年木材青壮年団体連合会によって、今日、10月8日が『木の日』とされました
「十」と「八」を組み合わせると「木」の字になることから、この日が選ばれたそうです
木造住宅や木の良さを見直すために、提唱されたそうですが、木の日…と言っても
木造住宅を…と言われてしまうと、緑が減って、住宅が建て続けられる事ばかり頭を
よぎってしまって、今ひとつ、引っかかってしまう私です…
事実、空き家が増え続けているというのに、年間80万戸ほどの住宅が新築され続け
消費税増税前の駆け込み時などは、99万戸もの新築がつくられたそうです…
空き地や緑豊かだった場所が、いつの間にか造成され、鳥達の囀りが奪われ…
ヨーロッパやアメリカでは、住宅のうち70%から90%が中古であるのに対し、日本では
使い捨てという意識が根強く、また、年数が経ってしまうと、建物の評価すらなくなって
しまうため、中古の利用率は10%程度…家の買い替えをしたことがある方は、何でと??
…と思いましたよね…ようやくリフォームする事で価値が生み出されるようになってきて
いるようですが、海外に比べればまだまだの話
住宅を造って販売している業者は多数ありますが、もっとリフォーム技術を競い合って
中古住宅の価値を創造していって欲しいものです
木と言えば、直ぐに頭に浮かんできたのが『木を植えた男』…ご存知でしょうか
フランスの作家ジャン・ジオノの短編小説で、1953年に発表された物語です
主人公である「私」が、人知れず荒野で植樹を続ける男と出会い、男の活動により
森が再生していく様子を回想として記すというお話です
1987年には同作を原作として、フレデリック・バックの監督・脚本で同名の短編アニメが
公開されましたが、私は、この短編アニメで彼の作品を知ることになりました。
1987年アカデミー短編アニメ賞受賞、他にも、いくつかの賞を受賞し、1989年には
バックが描き下ろしたイラストを用いた絵本も発表されています
この絵本で知る事になられた方も大勢いるのでは…
とても心温まる作品でした
木のぬくもり、緑や森の役割、大切さを理解していきたいものです