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無検閲図書館 Minecraft (マインクラフト) 

2025-4-20 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 今、さまざまな国や地域で、ウェブサイトやSNSの規制が行われており、権力者にとって都合の悪い情報が報道されずにいる現状があります。国境なき記者団(RSF)のウェブサイトでは、サウジアラビア、ロシア、ベトナム、メキシコ、エジプトのジャーナリストが「自国に報道の自由がない」と訴えかけています。

 

報道の自由は、民主主義を形成するための権利です。そこで活用されたのが、世界的人気のゲーム、マインクラフト(Minecraft)。マインクラフト内にできた仮想図書館「The Uncensored Library(検閲のない図書館)」は、現実世界ではあまり報道されない情報を、ゲームコンテンツである「本」という形で実装し、読めるようにする発想です。ゲームの中にできた「検閲されない図書館」というわけです。

 

本図書館で扱っている5か国と、国境なき記者団のそれぞれに個別のウィングが割り当てられており、多数の記事が収蔵されています。これらの記事は、英語と、記事が書かれた元の言語で閲覧できます。図書館内の文書は、ゲーム内のブックアイテムに含まれており、同時に複数のプレイヤーがスタンドに置いて読むことができるのです。

 

通常、収蔵されている記事は、著者の出身国における検閲や不当な刑罰、その他政府に対する批判などについて論じています。図書館内の部屋のインテリアとして採用されている構造物は、各国に固有の状況やジャーナリズムの課題を象徴しているそうです。さらに、世界の報道の自由指数と、これに含まれる各国の報道の自由に関する現状を一覧表示する中央ルームがあり、メキシコのセクションには、記事の執筆が理由で殺害された記者の記念碑まであります。図書館に収蔵されている書籍数は、合計で200冊を超えるそうです。

 

この図書館を企画したのは、国境なき記者団。チームは、政府が権力者に都合の悪い情報コンテンツを監視するのを防ぐために、ブロックチェーンクラウドストレージを使用して、マインクラフト内に仮想ライブラリを配置することに決めました。システムでは匿名性が確保され、記者たちの安全が守られることも特徴となっています。

 

先日、NHKスペシャル ゲーム×人類 パート2で紹介されたことにより、恥ずかしながら私も知ることとなりました。The Uncensored Library(検閲のない図書館)は、国境なき記者団が、世界反サイバー検閲デーである2020年3月12日に合わせて、報道の自由がない国の検閲を回避する目的で、Minecraftサーバー上のマップとして公開した仮想図書館です。

 

開設には、デザイナースタジオのBlockWorks(イギリス)、 広告代理店のDDBベルリン(ドイツ)、およびデジタル広告・マーケティング・制作企業のMediaMonks(オランダ)が参加しました。同図書館では、メキシコ、ロシア、ベトナム、サウジアラビア、およびエジプトの各国にそれぞれ1つのウィングが丸ごと割り当てられており、発禁・閲覧禁止となった報道記事が収蔵されているとのこと。

 

図書館にアクセスする方法は、下記公式Webサイトから

www.uncensoredlibrary.com

 

MinecraftはニュースやWebサイト、個人のブログとは異なり、政府に関する報道内容を厳密に管理している国でもアクセス可能であるため、国境なき記者団は、この抜け穴を利用してインターネットの検閲を回避しているのです。国境なき記者団ドイツのマネジングディレクター、クリスチャン・ミール氏は声明にて、「若者は、自分の意見を述べることができずに成長する。世界で最も人気のあるコンピューターゲームであるMinecraftを媒体として使用することで、彼らに独立した情報へのアクセスを提供していく。」と話しています。

 

勿論、こうしたところに書いてあるから「正しい」ではなくて、X(旧ツイッター)等と同じように、それを安易に拡散するのではなく、自分の中で消化し、或いはきっかけとして更に調べてみて信じられる道へと進んでください。まずは触れられる機会が多くなることに感謝したいと思います。

 

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