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‟最後の願い"を叶えるプロ集団

2025-10-20 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 今年6月6日放送のガイアの夜明け『‟最後の願い"を叶えたい』の回はご覧になられましたか?

 

「あなたが人生の最後に望むことは?」。環境や健康状態により、多くの高齢者があきらめている秘めた思い。例えば「思い出の場所をもう一度訪ねたい」というのもそのひとつです。でも、「足腰が弱くなり自分で歩くことができない」「食事に制限がある」など支援や介護が必要な人たちにとっては決して簡単なことではありません。

 

そんな願いを叶えてくれるのが、愛知県豊田市で介護事業を展開する「P-BASE」という会社。本人や家族の望む旅行を聞き取り、介護が必要な人でも利用できる施設の選定や旅のプランの作成はもちろん、緊急時に応援を頼める医療機関への連絡など万全の手配をしてくれる。主に「P-BASE」を利用する高齢者が対象だが、この旅行を目的にリハビリに励み、元気を取り戻す人も多いという。

 

一方、「人生の最後を自宅で迎えたい」というのも、多くの人の願い。自宅で最期を迎えたい人の割合は69.2.%に上る(厚生労働省2017年調査)。でも、実際に亡くなった場所を見ると自宅は15.7%に過ぎず、実に68.3%の人々は病院で最期を迎えている(厚生労働省2020年調査)。実は、高齢者が一度病気やケガで入院すると、治療がメインとなるためベッドから動かない日々が続くことが多くありす。その結果、介護に頼らず自宅で過ごす体力を失ってしまうのです。

 

また家族が介護に対する不安から、自宅に迎え入れることを拒んでしまうケースもあるのです。実際に自身の事で言うと、24時間対応することが難しいので、施設にお任せするしかないというのが正直なところです。そんな中、一時入院からの在宅復帰率が、88.9%という病院があるのです。東京・板橋区にあるその病院の名は「おうちにかえろう。病院」。

 

平均25日の入院中に、自宅で生活できるためのリハビリや手すりの取り付けなど、家の環境整備までを徹底的に支援してくれるのです。高齢者の医療費負担が増える今、患者の願いを叶えると同時に、自宅で過ごすことは国の財政にとっても大きな意味を持っていいます。今回のガイアの夜明けでは、そんな「最後の願い」を叶えるプロ集団の取り組みとその思いに迫っていました。

 

“あの場所へ行きたい”願いを叶えるプロ集団!

 

今年4月、富山県砺波市のチューリップ公園。介護職員の手を借りながらワゴン車から降りてきた高齢者の集団が、用意された電動カートで悠々と園内を移動。見頃を迎えたチューリップを心行くまで楽しんでいました。「私たちはあと5年くらいだから…」。そんな言葉とは裏腹に生き生きとした笑顔を見せ、途中で高さ26メートルの展望台の階段を自力で上る達者ぶり。宿泊先のホテルでは、付き添いの介護職員のマッサージで一息つくと、甘エビやブリなど地元の海の幸を堪能しました。

 

実はこのご一行、程度は違えど皆要支援の認定を受けていて自力での旅行が難しい状況。“1泊2日の介護付き”、費用11万5500円で願いを叶えられるとあって、利用者の実に8割がリピーターとなっているそうです。ツアーを企画しているのは、愛知県豊田市を中心にリハビリや介護のための施設を運営する「P-BASE」さん。要介護者を対象とした旅行企画は、代表の坂元玲介さんが7年前に立ち上げたサービスです。

 

「リハビリをしてもらうことは必要だが、何のためにリハビリをするのか目標が必要。旅行を一つの目標にしてもらえれば」。そう語る坂元さんの元には、次々と旅行の依頼がやってきます。例えば「99歳で認知症が進行している母と墓参りを兼ね温泉旅行に行きたい」というお願い。まずは依頼者の元を訪ね、要介護者の状態をヒアリング。そして、旅行の予定地を事前に訪問して、車いすでも通れる動線を調べるなど、徹底した下調べを行います。すべては“旅を楽しむ”という願いを叶えるためです。こんなサービス、全国に広がってくれたなら、私の親にも体験させてあげたいものです。

 

“自分の家に帰りたい”願いを叶える病院とは!?

 

東京・板橋区にある「おうちにかえろう。病院」。開設は2021年。高齢者が他の病院で入院治療を終えた後に、自宅に帰るためのリハビリや安全な在宅生活を送るための支援を行う病院です。実はここ、在宅医療を専門とする「やまと診療所」を運営する、医療法人社団「焔」が設立した病院。院内にはピアノが設置され定期的に演奏会が行われるほか、カフェスペースも設置するなど一風変わったつくりになっています。

 

水野慎大院長は「自宅で過ごすということは人と関わる社会生活を送ること」とその狙いを話されています。3月中旬、そんな「おうちにかえろう。病院」に新たな患者がやって来ました。鶴石登幾夫さん、76歳。かつて肺がんで肺の3分の2を摘出、がん自体は寛解しているものの、誤嚥性肺炎を繰り返し、今年1月から入院生活を送っていました。しかし「自宅に戻りたい」という本人の強い願いを叶えるため、「おうちにかえろう。病院」で2カ月間のリハビリを行うことになったのです。

 

病院が自宅に帰らせるためにまず行うのは、しっかりと食事をとらせること。しかし、鶴石さんは次に誤嚥性肺炎を発症すると命にかかわる状況。そこでグループの歯科が誤嚥を防ぐ嚥下指導や、固形物を食べられるようにするための歯の治療なども担当していきます。また理学療法士の指導で、歩行訓練や外出にも取り組みます。順調に回復する鶴石さん。一方、8歳年上の妻・真由美さんは自宅での生活を支えられるか不安を抱えていました。「痰の吸引など誰かにサポートしてもらえるのか?」。実はこうした家族の不安を取り除くことも、この病院の役割です。看護師や相談員など1名の患者に対して総勢7名のスタッフが付き、患者だけでなく家族のケアも行ってくれるのです。入院から2週間、徐々に笑顔を取り戻していた鶴石さん。

 

【おうちにかえろう。病院】・・・「どれを選んでも正解ですから」「何があってもサポートしますから」・・・そんな心強い言葉を投げかけてくれる病院スタッフ。自宅で最後をという希望は見事に叶えられていきました。
私の両親は共に95歳前後で、一人は特養老人ホームに、もう一人は病院に入ったまま、もう1年以上が経過しています。今の施設の方々も良く対応はして頂いているのですが、リハビリと言う面では、十分な対応とは言えません。何より人手とお金がないのかと思います。こんな素敵な会社・施設や病院が、もっと沢山、普通に身近にあったならと思わずにはいられません。

 

 2025.10.20 16:59

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