カンブリア宮殿、今年の4月21日に放送された【全国170万店が参加! 新時代ネットショッピング「BASE」】の回、ご覧になられましたか?
楽天やメルカリなど、ネットショッピングがコロナ禍で急成長。中でも快進撃を飛ばすのは「簡単に出店できる」「費用の負担が少ない」と評判の、ネットショップ作成サービスのBASE。大手メーカーの商品が並ぶ楽天などとは対照的に、地方の定食屋や個人農家、下請け町工場などで作られた「隠れた逸品」を見つけることができると、話題のショッピングアプリです(「Pay ID」と昨年末にBASEから名称変更しています)。
170万店が参加するその理由は、他の大手サイトとは異なりわずか数分で自分の店をオープンできるという圧倒的な手軽さ。さらに、出店料は無料、売上の3%のサービス利用料や決済手数料などを支払うだけで、実店舗のような出店リスクもないことから、全国の飲食店や農家、町工場などが続々と参加。スタートから10年で出店数は累計170万店を突破。
自社のオリジナル商品を出したい黒子企業なども参加しているようです。一方、コロナで売り上げが8割減となり危機に陥った有名ラーメンチェーン店「麺屋武蔵」も、BASEを使い出店すると、全国のファンから注文が殺到。番組では、更なる売り上げアップを狙うべく、BASEのスタッフと二人三脚で通販戦略を練るその舞台裏や、勤務先を辞めて自分の店をBASEで開く事を決意したパティシエの出店に密着していました。
2012年、大学在学中にBASEを設立した鶴岡裕太さん。そのきっかけは、故郷大分で洋品店を営んでいた母親の「インターネットで店を出したい」という一言でした。不登校だった中学時代にインターネットの魅力を知り、大学進学後はクラウドファンディングの会社でインターンをしていた鶴岡さんは、母親の世代でもネットショップに興味があることを知り「誰でも店を作れる」コンセプトのBASEを設立します。
大学を中退し、小さなマンションで仲間と会社を立ち上げていきますが、出店数増加と共に事業規模が急拡大するにつれ、その創業メンバーたちは鶴岡との意見の相違から次々と去っていってしまいます。一方、BASEが、百貨店の「丸井」とともに新たに始めたのは、人気ショップのオーナーたちとその店のファンの客が直接出会える、常設リアル出店。まだまだ成長し続けるBASEの今後も注目です。
いつもの村上龍さんの「編集後記」には、こんな事が書かれていました。
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あるとき地元の大分で小売店を営む母親から相談を。「ネットショップを作りたいんだけど」。大手に出店する方法もあったがネットの知識がないと面倒、誰でもショップが作れるようなサービスができないか。地方の40~50歳くらいの女性がネットで、と考える時代が来たんだと。ウェブサービスを考えるのが楽しかったが、独自の決済なくしてBASEは成立しなかった。個人や、地方の小さな店が主役になる社会が来る。彼らの1歩目を支援する、それが役割、BASEはぶれない。
《BASEは決してぶれない》
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