ティータイム

「沁みる夜汽車」から温かい『49歳差の友情』を

2019-5-7 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

4月30日放送のBS1スペシャル「沁みる夜汽車」を先日観ました。どうやら、この「沁みる夜汽車」は、4月8日から10分で終わる短編ドラマとして放送されていたようですが、今回のスペシャル版を見るまでは知りませんでした。・・・というか我が家の録画予約の番組表では30分を切っていくと、タイトルすら表示されなくなっていくので、こうした短時間で終わってしまう番組を見つけるのは至難の業です。

 

NHKの番組の紹介文では、以下の様に書かれています。

 

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寝入りばなの一時、旅情ある夜行列車がゆく。鉄道にまつわる素敵なお話、心に染み入るエピソードを一日のおわりにお届け。
出会い、別れ、日々の営み。鉄道はそれぞれの人生にとって大切な役割を担っている。その中でも、人々の心に“沁みる”物語を取り上げご紹介していく。
番組は駅や路線にまつわる心温まるストーリー、本当にあった「沁みる話」を現場取材のドキュメンタリー部分と再現イメージで構成していく。
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ドラマの中身は夜汽車を扱ったものではないのですが、基本、夜の10時40分からの放送のようで、どうも夜汽車のネーミングは、そこから来ているようです。今回、ご紹介したかったのは、その中の『49歳差の友情』という作品です。

 

このエピソードは、JR青梅線の福生駅から通勤する56歳の高山さんと、同じ電車で通学する6歳の三宅君の友情の物語です。きっかけは、ある朝、体調が悪くなって泣いている三宅君を心配した高山さんが通勤途中にもかかわらず一緒に電車を降りて駅員さんに三宅君の対応を頼んだことでした。

 

三宅君は乗り物酔いしやすい体質だったのです。後日、三宅君が社内にいる高山さんを見つけ、お礼を言うと、それ以来、二人は毎日電車の中で待ち合わせて約20分の乗車時間を楽しく過ごすようになりました。

 

夏休みやお正月で会えない時は、なんとハガキのやりとりをするほどに友情は育まれていったのです。しかし、4年後に二人に別れが訪れます。高山さんが定年退職になったのです。でも、その後も手紙などでの交流は続いており、今度の夏は一緒に富士山に登る約束をしているそうです。

 

通勤電車というと、あれだけ大勢の人が乗車していながらも、個々に親しくなるようなことはまず考えられないという中、1つの思いやりから心の交流が生まれていく…良い話でした。

 

この他、番組では「服を着た小便小僧」「卒業生へのメッセージボード」「息子と車窓の風景を」「駅を守る理髪店」などが放送されていますが、どれも本当にほっこりするような良いお話ばかりでした。次回が楽しみですが、短時間の番組なので、NHKも、もう少し宣伝して頂けると良いのですが・・・。

 

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