先日、『おじいちゃんはデブゴン』というカンフー映画を見ました。あの『燃えよデブゴン』シリーズのサモ・ハン・キンポ―が主役という事で、懐かしさのあまりに見てしまったのです。この映画は、香港映画界の重鎮であるサモ・ハン・キンポーが20年ぶりにメガホンを取り、主演も務めたアクション映画です。
故郷の村でひとり暮らす66歳の退役軍人ディンことサモ・ハン・キンポー。初期の認知症と診断されたディンが唯一心を許していたのは、隣に住むチュンファという孫娘のような存在の少女でした。
ギャンブルで中国マフィアから借金を重ねていたチュンファの父レイは、マフィアのボスであるチョイから借金返済を待つ代わりに、ロシアのマフィアから宝石を奪うという危険な任務を与えられますが、奪った宝石を持ち逃げ。
激怒したチョイは娘のチュンファ誘拐を画策しますが、その計画をサモ・ハン・キンポーが老人とは思えぬカンフーで阻止するといった中身です。記憶は薄らいでも拳法の腕前は落ちていなかったという想定の主役は、マフィアたちを掃討するため立ち上がるのです。
まあ結構無理のある話ではありましたが、サモ・ハン・キンポーの動きは相変わらずキレキレ。レイ役で出演したアンディ・ラウを御存知の方は多いかも知れませんが、ジャッキー・チェンが中心となってカンフー映画を盛り上げていた頃の名優たちが、あちらこちらに出てきたのも嬉しい展開。
映画の後半で年老いたお巡りさん役でユン・ピョウが登場してきた時も、「これユン・ピョウじゃ?」などと、まるで宝探しのように楽しんでしまいました。レジェンドが多数ゲスト出演していますので、昔流行った頃の役者を御存知の方は、宝探しをしてみるのも楽しいかも知れません。街中のベンチに座っている3人の老人もなかなかでしたよ。
デブでキレキレと言えば、渡辺直美さんを思い浮かべてしまいますが、元祖はこちらでしょうかねぇ。同じデブでも、私のように膝や腰を痛め、殆どの肉が脂肪となってしまっている人が多いでしょうから、ひたすら感心してしまうのでありました。
膝や腰を痛めると、運動する事が困難になって太る。太ると更に膝や腰に負担がかかって動きにくくなる…そんな悪循環から抜け出す良い方法はないものでしょうか・・・。やはり、手遅れなのでしょうかねぇ・・・
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