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失って分かる人の思い、心の絆、友情、再生…【人生の約束】

2018-2-27 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、【人生の約束】そんな、ストレートなタイトルの日本映画を観ました。主演は、昨年私がハマっていた【この声をきみに】の竹野内豊さん。あのドラマの主人公も変わりゆく人の心が描かれていましたが、この映画も大切なものに気付いていく主人公の姿が描かれていました…。大雑把な展開に触れますと・・・

 

会社の拡大にしか興味が無く、その為に全てを捧げる日々を送っていた主人公。会社は自分の物だと思い込み、周りの人たちのことなど顧みることもなく、ただ数字を積み上げ大きくすることに喜びを見出していたのです。そんな竹野内豊演じるCEOの携帯に、ここ数日、かつての親友から何度も着信が入っていました。

 

その親友とは、若い頃に想いを共有し、二人で起業し、会社をここまで大きくしてきたのでしたが、会社の規模を大きくすることを最優先してきた主人公と創業の想いを大切にする親友はいつしか意見を異にするようになっていきました。会社の拡大を目指す主人公、それに対して危なさを覚え、そして、大切なものを忘れかけているんじゃないかと進言する親友。結果・・・主人公は親友を会社から追い出してしまいます。

 

共に起業して会社を二人三脚で成長させながらも、その会社を追い出す形で決別した、かつての親友。疎く思う反面、無言の留守番電話に胸騒ぎを覚えた主人公は、仕事の予定をキャンセルして、親友の故郷に向かいます。そこで主人公が直面したのは、予期せぬ親友の死…。

 

親友が最後の命を振り絞ってもう一度繋がろうとしていた『曳山』。それは、町の人々にとっては単なる祭りのひとつのアイテムではなくて、先祖や知り合い、そして自分自身の過去といった大切なものと時間や距離を超えて繋がるものでした。

 

人と人が繋がることが、当たり前ではなくなってしまった今の時代に、石橋冠獲得が捧げる、普遍的な「絆」と「再生」の物語。この監督さん、実は「池中玄太80キロ」シリーズをはじめ「新宿鮫」、「点と線」、「刑事一代」などのヒットドラマを手がけながら長年「1本だけ映画を撮りたい」と考えてきたそうです。

 

そんな想いから生まれた【人生の約束】…生きていく中で、必死に前ばかり見て進んでいく事で、いつの間にか見失い、置き去りにしてしまった大切なもの…。言葉では表しきれない心の描写…観終わって心に沁みる映画となりました。大雑把に展開には触れましたが、映画は、もっともっと中身の濃いものです。是非、見て欲しい映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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