昨年12月21日放送のカンブリア宮殿『大復活スペシャル2017"奇跡の大逆転"の舞台裏』の回、ご覧になられましたか?どん底の経営危機から、昨年大きな復活を遂げたマクドナルドと西武の"復活劇"を描く、年末のスペシャル企画でした。
2013年、業績低迷に苦しむ日本マクドナルド。よくテレビに登場していた原田社長の後任としてトップに就いたのはカサノバさんという女性の社長でした。そう言えば、あの原田さんは、がっちりマンデーの年始番組にも出なくなりましたねぇ…。出だしから外国人のカサノバ社長ということで正直、「大丈夫なの?」と思っていた私。
カサノバ社長就任の翌年、いきなり上海の取り引き会社による、期限切れチキン問題がありましたよね。これを機に業績は急降下…。そうでなくてもマックの肉については、色々と変な噂もありましたから、2016年には過去最大の300億円を越える赤字へと転落してしまいます。そんなどん底の中でカサノバ社長は、47都道府県の店舗を回るなど徹底的な現場目線での改革を行い、昨年の決算では、純利益が上場後の過去最高を更新する見通しで、V字回復への道筋をつけました。
お客様に耳を傾けなくなっていた事が低迷の原因ではないかと話すカサノバ社長は、のべ6,000人の客の声を聞いてマクドナルド社が、他国では扱っていなかった日本人向けの柔らかいハンズの開発もやってのけました。また、ビジネスの成功には社員の満足が不可欠というカサノバ社長は、動画コンテストの様な面白い取り組みも行って、アルバイトから取引企業までを一致団結させた空前の意識改革まで行いました。
大変身を遂げた日本マクドナルド社長のカサノバさんが大切だと語った4つのキーワード。
1つ目は『お客様目線になる』…顧客第一
2つ目は『一緒に取り組む』
3つ目は『現場にいく』
4つ目は『まず行動…積極的に動く』
大事な事だと誰もが分かっているはずですが、再認識させられますよね。番組では西武HDの話も取りあげられていましたが、マックで長くなったので、こちらは省略します。
【村上龍の編集後記】でも、こんな事が言われていました。
《2つの企業は、見事に、どん底からの復活を遂げたが、それは奇跡などではない。2人の社長は、企業にとってもっとも重要で、普遍的なことを実行した。つまり実際に現場に行き、従業員と徹底して話し合った。会社を支えるのは人であり、その真理は、戦国時代から不変だ。》と。
成功した状態が長く続いてしまうと忘れがちな『大切な事』…忘れないようにしたいですよね。