12月24日放送のドラマ『陸王 最終回』ご覧になられましたか? なんと最終回の平均視聴
率は、20.5%だったことが分かって、第8話の17.5%を抜き、有終の美を飾ったようです。
最終回では、フェリックスの御園社長の子会社になるという提案を断って、厳しい資金繰りの
「こはぜ屋」、決まらない息子の就職先、茂木選手のライバルとの因縁のマラソン直接対決、
そして、再び入り込んできたアトランティス社のシューズの「RII」と『どうなるの?』イベ
ント盛り沢山。
いよいよ始まるマラソン前、茂木選手に対してライバルの毛塚選手が投げかけた言葉…
毛塚選手…「結局、そっち履いたんだ?」
茂木選手…「ああ」
毛塚選手…「いい靴なんだな、それ」
茂木選手…「最高だ……!」
普通に聞けば良い会話なのですが、これまで毛塚選手が口にしてきた言葉を思うと、ちょっと
『できすぎ君』だった気もしますが、それはそれ、最終回ですから大目に見ます。要するに、
ドラマですから、欲しいのは感動のエンディング。
結局、こはぜ屋はフェリックスとの業務提携という形で大口の出資を受けて復活。息子は、
こはぜ屋に入るかと思いきや、「ここではできないことが学べるはずだ。世界を見てこい」と
修行してから考えればよいとお父さんに後押しされて、元々の第一希望の就職先に…。因縁の
マラソン対決は勿論、あの【陸王】を履いて茂木選手…の勝ち。消えてしまうかと思っていた
茂木選手の所属する陸上部までフェリックスが支援して存続。更に、ずっと悪役だったアトラン
ティスの小原は本部の上司に見捨てられ、腰巾着の部下にまで見捨てられていく…。
まあ、ほぼほぼ想像のできる水戸黄門の様な展開でしたが、嫌な想いで終わってしまうドラマ
なんかより遥に気持ちよく見終わる事が出来ました。苦しんでいる人、弱い立場のものが、
力でねじ伏せようとするものに立ち向かっていく。大きな壁を乗り越えていく…そんな展開っ
て、やはり痛快で、誰もが勇気を貰えるんですよね。
人間、誰もが何かしらの課題や弱みを抱いているもの。解決策が見いだせずに、心のどこかに
何かが引っ掛かっているように感じられているので、こうしたドラマを見ると【自分の可能
性】は、まだ終わっていないんじゃないかって思えるのではないでしょうか。登場してくる
人物の殆どが、主役を支えようと引き込まれ、動いてしまう…。一人では成し得ないことも、
多くの人の温かさで、前進する力に変えられていく…。嫌な気がするわけありませんよ。
今年は、私にとってドラマ元年?年末間際でも素直に感動出来て良かったです。次のドラマの
最終回は、NHKドラマ10『マチ工場のオンナ』。今週は一気に2回分の放送で最終回へと向かい
ますが、こちらもとても楽しみにしています。ビデオ録画が出来なかったら、テレビ人間の私は、
どれだけつまらない日々を過ごすことになるのでしょうねぇ…。