先日、朝日新聞の記事を見てびっくりしました。【「米軍ヘリ部品発見、自作自演だ」
「そんな所にあるのが悪い」…保育園に中傷殺到】という記事です。被害者である保育園側
に何故中傷が…と思ったからです。つい先日12月7日、米軍ヘリの部品が保育園の屋根に落下
したという話はニュースでご存知の方も多い事でしょう。その後13日には小学校の校庭にも
落下していましたよね。
7日午前、大きな音が響いて、保育園の屋根で見慣れない物が見つかりました。円筒形で
高さ9.5㎝、重さは213g。米軍は翌日、大型ヘリCH53Eの部品だと認めたのですが、一方で
「飛行する機体から落下した可能性は低い」と話したそうです。中傷のメールや電話は
それから相次ぐようになったそうです。
これって、被害者の日本人より、加害者の米軍の言葉を信じた人たちの行為なんですよね。
どちらが嘘を言っているなどと言いたくもありませんが、そんな事より、こうして中傷の
メールや電話をした人たちは、神様にでもなったつもりで、こんな行為に走ったのでしょう
か。
その後、関連するTwitterを見て、恐ろしくなりました。顔も見えないこうしたSNS上で過激な
言葉が飛び交っており、そのまま暴走…?個人のストレス発散に利用されてしまったのでしょ
うか?
1945年沖縄戦のさなか、米軍は役所や住宅があった旧宜野湾村の中心部を接収して滑走路を
造ったそうです。家と土地を奪われた住民は周囲に居住地を指定され、基地を取り囲むように
市街地ができたとか。沖縄が米軍施政下だった64年、キリスト教の教会がこの地区に初めて
造った保育園が今回被害に遭っている保育園だそうです。…にも拘らず「そんなところに保育園
があるのが悪い」と電話してくる人もいたそうです。
米軍基地の事を考えると、沖縄の人たちには、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。これまで
の沖縄の歴史についても、きちんと伝えてくれる機会や場も、殆どないというのも事実です。
もともと独立国家「琉球王国」だった沖縄は、江戸幕府の命で侵攻してきた薩摩軍によって
侵略されてしまいます。それから日本の一部となったのですが、太平洋戦争で、アメリカ軍
に占拠され、アメリカの統治下に…。1972年には本土復帰を果たしますが、そんな沖縄が
日本の為に米軍基地に悩まされていること・・・。
沖縄に、ある意味押し付けている状況…歴史から考えれば、こんなにひどい話はありません。
もし、きちんと沖縄の歴史を学んでいたなら、こうした行為に走る人も居なかったのでは
ないかと感じたりもします。日本人の誇れる力『思いやり』大切にして欲しいです。