11月12日放送のBS1スペシャル「“ゲノム編集”食物~密着 食の未来の最前線~」ご覧になら
れましたか?
今、肉の量が1.5倍のマッスル真鯛、2倍の速度で育つ高成長虎フグや、ギャバが15倍多く
含まれるという血圧上昇を抑えるトマト、アレルギーになりにくい卵など、遺伝子操作の
新技術“ゲノム編集”で新たな食物が次々に誕生しています。
科学者が【食の未来】の鍵を握ると注目している技術で、弊社も大会開催のお手伝いをさせ
て頂いたりもしています。恥ずかしながら、私は総務のお仕事で社外に出ることが殆どない
もので、スタッフがお手伝いしている事は知っていても、ゲノム編集が何なのかはチンプン
カンプンでした。こうした特集番組を見る事で、その技術の凄さに驚き、改めて科学者たちの
探求心や熱意に圧倒され、そんな先生たちのお手伝いが少しでもできている事に喜びを感じ
たのでありました。
番組の中では、そこで問われている食物としての安全性について、気が遠くなるようなオフ
ターゲット検査に取り組む姿を見る事が出来ました。何をすれば安全が証明できるのか、どう
すれば消費者の安心につなげられるのかと努力しておられる姿や、国の方針・対応が不充分で
法の整備もされてない為に消費者の疑念を変えられず『問題あり』と提言する研究者の姿も
映されていました。
悲しいかな【遺伝子組換えでない】の表示が書かれていても、重量で5%未満の遺伝子組換え
作物の混入が許されていること。醤油、大豆油、コーンフレーク、水飴、異性化液糖、デキス
トリン、コーン油、菜種油、綿実油、砂糖に至っては、表示が不要とされる日本…。農産物が
放射線を浴びせて変異させられ、都合の良いものを食卓用に選んできた歴史があったという
話もある日本ですから、確かに、疑念が出てしまう訳です。
遺伝子組み換えは、他の遺伝子と組み合わせてしまうという技術ですが、ゲノム(遺伝子)
編集は、遺伝子の要らない部分を切り捨てて都合の良い形に編集してしまう遺伝子の狙い
打ちをする技術。進化や突然変異で起こる過程の範囲で、遺伝子組み換えとは全く違うもの。
人間の食用に生物の在り方を変えてしまう事には若干の抵抗はあるものの、こんな技術に
よって、病気や飢餓に苦しむ人たちを救う事が出来たら、こんなに素晴らしい話はありません。
ちなみに日本ゲノム編集学会第3回大会は2018年6月18日から行われ、弊社が展示・広告の
お手伝いをさせて頂く事になっています。お馬鹿な総務でピント外れな事を話したかもしれ
ませんが、何卒ご了承ください。とにかく目が離せない技術であることは確かですよね。