8月17日放送のカンブリア宮殿『花王』の回、ご覧になられましたか?
『日本中の家庭をキレイに!果てしない「便利」への挑戦』と題して「アタックやメリット、
キュキュット、マジックリン、ビオレ、リセッシュ、クイックルワイパー等々…日本全国の
一般家庭で、1年間に平均約40個が使われているという花王。かなり浸透しているんで
すね…。気になる年商は1兆4,500億円…と今も成長を続けています。
原動力は、消費者のちょっとした違和感や要望に執念を傾け、商品を改良し続ける“改善力”。
花王の消費者センターに寄せられる「声」は年間22万件。その声は若いママのメールから、
おばあちゃんの達筆すぎるハガキまで…即日データ化され、社長以下全部門で毎日閲覧
されるシステムをとっているそうです。
研究畑を歩み、大ヒット紙おむつ「メリーズ」を作られた、社長の澤田さん。その口癖は
「本質研究」。容器、泡、香り、髪、皮膚…様々な分野の本質を研究し、そのメカニズムを
解き明かすことこそ、客が欲しいと思う商品を正確に作り出せると考えているのです。
そんな花王が誇る基礎研究所には、日本でもトップクラスの研究者が集まっているそう
です。同業では突出した、年間500億円を越える研究開発費で、毎年膨大な数の学術論文と
特許を発表し、顧客の細かいニーズを、凄腕研究者たちが解決することで商品を改良し、
次々とヒット商品を連発しているのです。
村上龍さんの編集後記では、こんな事が語られていました。
『「花王は技術が軸だ」メーカーなのだから当然と言えば当然だが、技術を生む基盤である
研究、それも、必ずしも応用を前提としない基礎研究の蓄積は、おそらく他に類を見ない。
しかも各研究部門、開発、営業、販売など、すべてが見事に連携している。「花王」は、
「全力士の中でもっとも稽古量の多い横綱」のような、そんな企業だ。「面白さを通り
越して立派」なのだと見識を改めた。』
基礎研究の重要性、納得のいく今回でした。いつもの社長の金言は・・・
【本質研究の蓄積が感動的な商品を産む】
それにしても研究開発費の金額には驚かされました・・・(^ ^;)