今年話題になった言葉に贈られる「2016ユーキャン新語・流行語大賞」が昨日1日、
都内で発表され、年間大賞にはプロ野球の広島・緒方孝市監督が鈴木誠也外野手の
連続サヨナラ弾を評して名付け、25年ぶりのリーグ優勝などチーム大躍進を象徴した
「神ってる」が選ばれました。前日の予想が的中して、ちょっと私も御満悦です。
6月18日のオリックス戦9回に2試合連続となるサヨナラ弾を左翼席に放り込んだ
のが、伝説の始まり…。緒方監督が「今どきの言葉で言うなら『神ってる』」と
絶賛し、翌19日も決勝弾を放つなど神懸かった活躍ぶりでした。
それ以来、この言葉は球団全体の好調ぶりを象徴するようになり、チームは1991年
以来25年ぶりのリーグ優勝を達成しました。広島の勢いとともに「神ってる」も
使いやすさから世間へ広く浸透し、語源を知らなかった私は野球に興味のない
子供からこの『神ってる』を知ることになったのです。
チームは第3戦の大谷敬遠、中田勝負という残念な選択をして、惜しくも日本シリーズ
で破れ日本一を逃しましたが、「神ってる」が流行語で日本一を獲得する運びと
なりました。あの時、中田選手も敬遠し、満塁策に出ていればと、カープファン
としては少し心残りではあるのですが…。
ところで、鈴木選手にとっては、知名度が上げる一方、言葉だけが独り歩きし、複雑な
思いも芽生えていたそうです。
「ずっと言われ続けたのはマグレっぽく聞こえるので悔しい部分もあった。実力と
思われるように頑張りたいし、それをモチベーションにもしていた」
鈴木選手、リーグ戦を終えてみれば、今季は打率3割3分5厘、29本塁打、95打点と
いずれも自己ベストをマーク。侍ジャパンの強化試合でも決勝満塁弾を放つなど、
着実に一流の階段を上り、流行語の独り歩きとはならずに済んだのでは…。
そのほか、流行語のトップ10には「ゲス不倫」「聖地巡礼」「トランプ現象」
「PPAP」「保育園落ちた日本死ね」「(僕の)アモーレ」「ポケモンGO」
「マイナス金利」「盛り土」が選出された。また、『選考委員特別賞』として
「復興城主」が受賞したとのこと。
まだまだ、その他トップ10には不満もありますが、まあ、この辺で今年は良し
として…。
思えば、もう師走なんですよねぇ…