1987年の今日、7月31日 北海道の釧路湿原が28番目の国立公園に指定されました
釧路湿原は、面積は19,357 haにおよぶ、日本一大きな湿原で、1967年湿原そのものが
国の天然記念物に指定されています。そのため立ち入りが厳しく制限されており
北海道で最も、開発が進む前の北海道らしい景観を維持できています
湿原の大部分はヨシ-スゲ湿原ですが、ミズゴケ湿原も一部あり、食虫植物の
モウセンゴケやコタヌキモが生育しています。また、丹頂鶴やエゾセンニュウ
ベニマシコなどの多くの鳥類の繁殖地・休息地となっています。中でも丹頂鶴の
夏季繁殖地が湿原を含む道東各地に広がっていますが、冬には釧路湿原へ
戻ってきて越冬します。また、日本最大の淡水魚であるイトウやキタサンショウウオ
などの希少な動物も多く、貴重な自然の残る領域で、私の好きなエリアでもあります
中でも、釧路市丹頂鶴自然公園は大好きな場所で、あの美しい丹頂鶴を間近に
見ることが出来る貴重な場所として、北海道に行くときは欠かさず行きたい所です
丹頂鶴自然公園は、青森県鶴田町にもあるそうですが、釧路が先のようです
開拓民が入った当時は丹頂鶴も乱獲され、僅か20~30年の間に、その姿を消しました
1924年、釧路湿原に僅かに残っていた10数羽の丹頂鶴が見つかると、この地域は
禁猟区となり、国の保護政策が始まります。1935年には国の天然記念物に指定され
「釧路国丹頂鶴保護会」が結成され、保護活動が始まり、全国から寄付を募るなど
資金難に苦しみながら、1958年8月、釧路に鶴公園が誕生したのです
丹頂鶴は、私も絵のモデルとしてよく描きますが、白と黒と赤のバランスが
とても美しく、羽根を広げた様は日本を代表する鳥に相応しいものがあります
また、求愛のダンスや飛翔する姿も美しく、見ているだけで気持ちの良いものです
この夏、御旅行で近くに行かれる際は、是非、お勧めです